日本神話
日本神話は『古事記』『日本書紀』などを中心に構築された神話。3世紀頃から次第にヤマト王権が勢力を拡大する過程で、日本各地に伝わるいろいろな神話や伝承が整理・統合され、アマテラスを中心とした高天原の神々の神話としてまとめあげられた。
天地開闢、イザナキとイザナミの国産み・神産み、アマテラスの天岩戸隠れ、スサノヲやオホクニヌシが活躍する出雲神話、葦原中津国の平定、ニニギの天孫降臨、その後の神武天皇に始まる歴代天皇の神話的な物語が含まれる。
奈良時代以降、徐々に神仏習合が進み、神社の中に寺が建てられ、平安時代頃には「八百万の神々はさまざまな仏が化身として現れた権現」という本地垂迹説が生まれ、独自の神々が加わった。
江戸時代には復古神道として、仏教や儒教などの影響を受ける前の神道への回帰が求められ、神仏分離と神道国教化が推進された。明治時代の神仏判然令を受け、これまでの神仏渾然となっていた神道は再構築された。
日本神話の神々は現代でも神道の中で信仰され、神社に祀られている。
『古事記』の神々
天地開闢
アメノミナカヌシ、タカミムスヒ、カミムスヒ、ウマシアシカビヒコヂ、アメノトコタチ
神世七代
クニノトコタチ、トヨクモノ、ウヒヂニとスヒヂニ、ツノグヒとイクグヒ、オホトノヂとオホトノベ、オモダルとアヤカシコネ、イザナキとイザナミ
国生み
(ヒルコ、アハシマ、)アハヂノホノサワケノシマ、イヨノフタナノシマ(エヒメ、イヒヨリヒコ、オホゲツヒメ、タケヨリワケ)、オキノミツゴノシマ(アメノオシコロワケ)、ツクシノシマ(シラヒワケ、トヨヒワケ、タケヒムカヒトヨクジヒネワケ、タケヒワケ)、イキノシマ(アメヒトツバシラ)、ツシマ(アメノサデヨリヒメ)、サドノシマ、オホヤマトトヨアキヅ(アマツミソラトヨアキヅネワケ)
キビノコジマ(タケヒカタワケ)、アヅキジマ(オホノデヒメ)、オホシマ(オホタマルワケ)、ヒメジマ(アメヒトツネ)、チカノシマ(アメノオシヲ)、フタゴノシマ(アメノフタヤ)
神生み
オホコトオシヲ、イハツチビコ、イハスヒメ、オホトヒワケ、アメノフキヲ、オホヤビコ、カザモツワケノオシヲ、オホワタツミ、ハヤアキツヒコとハヤアキツヒメ
アワナギ、アワハミ、ツラナキ、ツラナミ、アメノミクマリ、クニノミクマリ、アメノクヒザモチ、クニノクヒザモチ
ヒナツヒコ、ククノチ、オホヤマツミ、カヤノヒメ(ノヅチ)
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日本神話全項目
- アマテラス
- アメノウズメ
- アメノコヤネ
- アメノタヂカラヲ
- アメノトコタチ
- アメノトリフネ
- アメノミナカヌシ
- アメノフキヲ
- イザナキ
- イザナミ
- イシコリドメ
- イハスヒメ
- イハツチビコ
- ウマシアシカビヒコヂ
- 恵比寿(えびす)
- オオクニヌシ
- オオゲツヒメ
- オホコトオシヲ
- オホトヒワケ
- オホヤビコ
- オモヒカネ
- カグツチ
- カザモツワケノオシヲ
- カミムスヒ
- ククノチ
- クニノサツチ
- クニノトコタチ
- コトシロヌシ
- 七福神(しちふくじん)
- 寿老人(じゅろうじん)
- スサノヲ
- 大黒天(だいこくてん)
- タカミムスヒ
- タケミカヅチ
- タケミナカタ
- タマノオヤ
- ツクヨミ
- トヨクモノ
- ナホビ
- ニニギ
- 毘沙門天(びしゃもんてん)
- ヒルコ
- 福禄寿(ふくろくじゅ)
- フトダマ
- 弁才天(べんざいてん)
- 布袋(ほてい)
- マガツヒ
- ヤトノカミ
- ヤマタノヲロチ
- 両面宿儺(りょうめんすくな)