毘沙門天

分 類日本神話日本伝承
名 称 毘沙門天(びしゃもんてん)【日本語】
容 姿甲冑に身を包んだ武将の姿。宝塔と三叉の槍を持つ。
特 徴元々は財宝神クベーラに由来。仏教では北方を守護する。戦勝祈願の神。
出 典

戦いに勝利させてくれる福の神!?

毘沙門天(びしゃもんてん)は古代インドの財宝神クベーラに由来する福徳増進の神だった。クベーラはヴァイシュラヴァスを父として持つが、毘沙門は《ヴァイシュラヴァスの息子》という意味のヴァイシュラヴァナの音訳である。クベーラは元々、地下に眠る財宝を守護する神だったが、仏教に取り込まれて、北方の守護者として、戦いの神として篤く信仰されるようになった。ヤクシャ(夜叉)ラークシャサ(羅刹)を従えている。1柱で祀られるときには毘沙門天だが、東西南北の四方を守護する四天王として祀られるときには多聞天と呼ばれる。それは、ヴァイシュラヴァナの意味が《遍く聞く者》という意味に由来する。毘沙門天は甲冑に身を包んだ武将の姿で、左手に宝塔、右手に三叉の槍を持った姿で描かれる。

日本では七福神の1柱として、現世利益、特に勝負ごとに利益を授ける神として篤く信仰されている。

《参考文献》

Last update: 2022/01/22

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