ヒッタイト神話

ヒッタイト神話はヒッタイト人たちの神話である。ヒッタイト人は紀元前16世紀頃、初めて鉄器を用いてアナトリア半島(現在のトルコ)を席巻し、首都ハットゥシャとする強大な王国を築いた。ヒッタイト人固有の神はほとんど知られておらず、アナトリア半島の先住民族であるハッティ人の神話や、ミタンニ王国などを築いたフルリ人の神話を受容しながら、天候神テシュブを神々の王として、神話を発展させていった。『クマルビの歌』『ウルリクムミの歌』『大蛇イルルヤンカ神話』『テリピヌ神話』などの神話が知られる。神話には多数のメソポタミア神話の神々(アヌエアエンリルなど)が登場するが、祖の内容はハッティ人やフルリ人の影響が大きく、メソポタミア起源ではない部分が大きい。ヒッタイト王国は紀元前12世紀に滅びた。ギリシア神話との類似性が指摘されており、古代ギリシア世界に大きな影響を及ぼしたと考えられている。

ヒッタイト神話の主な神々

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