2026年1月26日 ポモ(梵魚)を描いてみた。
朝鮮伝承のポモ(梵魚)を描いてみた。

ポモ(梵魚)は金色に輝く魚で、五色の雲とともに空を泳いでいるが、稀に地上で水浴びする。釜山の金井山の岩の上の泉はポモが水浴びして以来、決して枯れることはない。水面を跳ねる音は、澄んだ鐘の音だったとか。
ということで、久々に朝鮮の妖怪の絵を描いてみた次第。引き続き、日本の妖怪と朝鮮の妖怪を描いていきたい。頑張るぞ。
2026年1月13日 特別展「朝鮮の妖怪を描く」を始動!!
朝鮮の妖怪を鋭意、まとめているが、その一環として、特別展「朝鮮の妖怪を描く」という企画を立ち上げてみた。今まで描いた妖怪たちをまとめてみた次第。
バナーに描いた妖怪はカンギルだ。でも、カンギルそのものの絵はまだ描いていないので、これから描いてみたい。
併せて、トゥビョン(豆兵)、テソ(大鼠)、テジョムオ(大点魚)も立項してみた。トゥビョンは豆が兵士に変化して戦う。テソはネコをも喰らう巨大なネズミだ。そして、テジョムオは潮の満ち引きを引き起こす巨大なナマズ。入院中にこつこつとコ・ソンベ氏の『韓国妖怪図鑑』を訳していたので、それを足掛かりに整理してみた次第だ。いい感じに朝鮮の妖怪も充実してきた気がする。楽しいなあ。
2026年1月10日 デュラハンを描いてみた。
あ、そうだ。年賀状用に今年、描いた絵はアイルランド伝承のデュラハンだ。ウマが馬車を牽くという難易度の高いイラストに挑戦してみた。

実は、12年前は首切れ馬に跨った夜行さんを描いているので、「本質的にウマの妖怪ではないものを描く」というひねくれ具合は12年経っても変わっていないと言える。今回など、デュラハンを牽くウマにフォーカスを当てているので、尚更、本質からは離れている。
でも、死すべき人間の前に現れて、死者を墓場まで連れて行くという「死の馬車」という個別の伝承がアイルランドにはあって、首なし妖怪のデュラハンと統合したとも言える。だから、まあ、本質的にはこの馬車も妖怪と言えば妖怪だ。そんなイメージで描いてみた。
それにしても、デュラハンを描こうと決めて、ファンタジィ事典を探したら、デュラハンが立項されていなかった。あんなに有名な妖怪なのに、載っていなかったのだ。ちょっとビックリして、大慌てで立項した次第。こういうこともある。結構、洩れなく更新するように心掛けているのに、有名なものが抜け落ちていることはよくある。わっはっは。
2026年1月9日 箱根の先の化け物たち
毎年、新年には雑誌を1冊、刊行している。年末、体調は崩していたものの、12月初旬には準備ができていたので、今年も無事に刊行できた。家族の1年間をまとめた冊子なので、基本的には雑誌の中心は息子の成長だったり、その年のボクたちの生活が中心になる。そんな中、見開きで江戸時代の草双紙についてまとめるコーナを作ってみた。

大抵、こういう妖怪のコーナというのは、ボクの自己満足であって、みんな、読み飛ばすのだと思う。息子の成長や妻の動向の方が、一般受けしている。でも、今年はちょっと反響があった。大河ドラマ『べらぼう』のお陰かもしれない。まあ、ボクも『べらぼう』に感化された側面もあって、草双紙についてまとめてみた。見越入道を軸に「箱根の先」というキーワードでまとめてみた。
結構、年配の人たちから、『べらぼう』観ていたよ、みたいなメッセージをいただいた。こういうのって、タイミングだなあと思う。
……というわけで、年末に妖怪の親玉をシリーズで描いていたのは、この雑誌の特集をまとめてみたかったからなのである。いずれ、江戸時代の草双紙についてはどこかでまとめてみたいなあ。
2025年12月24日 マリ・ルイドを描いてみた。
メリー・クリスマス。クリスマスなのに体調を崩してチキンもケーキも食べることが叶わない八朔シータです!!
さて、本日はちょっと趣向を変えて、ウェールズ伝承の「マリ・ルイド」を描いてみた。

マリ・ルイドはウェールズに伝わる死と再生を司る精霊だ。頭はウマの頭蓋骨で、新年になると家々を訪問し、カタカタと歯を鳴らして子供を脅かす。まさにウェールズ版の獅子舞である。
家主はマリ・ルイドがやって来ても、おいそれとは家に立ち入らせない。いろいろと理由を捏ねて、立ち入りを拒否する。マリ・ルイド側も、ああだこうだ家主を論破していく。そして、押し問答の末に家に入り、ビールをねだり、家の中を走り回る。子供たちを追いかけまわす。そのような興成の即興劇みたいなものが、繰り広げられるらしい。最終的には訪れた家に幸運をもたらすらしいので、ナマハゲにも似た存在とも言えるかもしれない。
と言うことで、クリスマスなので、それにまつわるような形で、マリ・ルイドを載せてみた。
2025年12月17日 三つ目入道を描いてみた。
日本伝承の「三つ目入道」を描いてみた。

三つ目入道は、三つ目の大男で夜道で人を驚かせる。江戸時代の草双紙ではしばしば妖怪の親玉として多くの手下を率いている。『化物一代記』(作:伊庭可笑、画:鳥居清長)では人間として誕生し、三つ目入道に成長して妖怪の親玉になった。
実は今回、密かに「妖怪の親玉シリーズ」というのをやってみた。見越入道、ぬらりひょん、ももんがあ、そして三つ目入道。いずれの妖怪たちも、妖怪の親玉である。江戸時代の草双紙では、断トツで見越入道に軍配が上がる。次点で三つ目入道。三番手がももんがあ。昭和に入ると、ぬらりひょんが妖怪たちの親玉になる。

実は、他にも『稲生物怪録』だと山本五郎左衛門と神野悪五郎の二大巨頭が化け物たちを率いているし、『異境備忘録』では12人の魔王がいて、その筆頭は造物大女王だと言うし、いろいろといるんだけど、今回はこの4匹の妖怪にとどめてみた。そのうち、他の親玉も描いてみたいなあ。
2025年12月10日 ももんがあを描いてみた。
日本伝承の「ももんがあ」を描いてみた。

着物を頭にかぶってモモンガの真似をして子供を脅かす遊びから発展したとされる妖怪。箱根の先に隠居した「廃れ者」妖怪の代名詞でもある。
ちなみに、最近はずぅっと、勝手に「妖怪の親玉」シリーズをやっている。見越入道、ぬらりひょん、そしてももんがあ。ももんがあが江戸時代の庶民にとって妖怪の親玉的な存在だったかどうかは分からない。でも、赤本『是は御ぞんじのばけ物にて御座候』では化け物たちを率いて見越入道と戦っている。
十返舎一九の黄表紙『怪談深山桜』では、見越入道はももんがあから化け方のことごとくを伝授してもらって、化け物たちの総お頭に就任するのだから、もともとは偉かったと言えるだろう。
2025年12月3日 ぬらりひょんを描いてみた。
日本伝承の「ぬらりひょん」を描いてみた。

ぬらりひょんは鳥山石燕の『画図百鬼夜行』などに描かれる謎の妖怪。昭和の妖怪本では、他人の家に勝手に上がり込んで、まるで家人のようにお茶などを飲んでくつろぐと解説されている。アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』では、日本妖怪たちの総大将みたいな位置づけになっている。『ぬらりひょんの孫』でも、鬼太郎のイメージは踏襲されている。
このように、妖怪たちの親玉と言われることも多いが、実際のところ、江戸時代の文献では、解説などが何もない絵だけの妖怪なので、その正体は不明である。むしろ、江戸時代の草双紙の中では、妖怪たちの親玉が誰かという勝負をしたら、間違いなく、見越入道に軍配が上がるだろう。
2025年11月26日 日本伝承の見越入道を描いてみた。
日本伝承の「見越入道」を描いてみた。

見越入道は夜道などに通行人の前に出現する。「背が高い男だな」などと見上げてしまうと、どんどん大きくなって、遂には通行人は気を失ってしまう。「見越入道見越した!」などと唱えたり、見下ろしたりすると消えると信じられている。
江戸時代の草双紙の中では、妖怪たちの親玉として活躍することが多い。草双紙の中の妖怪たちは、大抵、人間に舐められている。手下の妖怪たちを囲んで、どうやって人間たちの鼻を明かしてやろうかと相談するとき、見越入道がリーダーシップを発揮している。
2025年11月19日 朝鮮伝承のクミホを描いてみた
朝鮮伝承の「クミホ(九尾狐)」を描いてみた。

クミホは中国の九尾狐が朝鮮半島に伝わったもので、1,000年生きたキツネが妖力を得て変化したものだ。朝鮮半島でも、中国と同様、美女に化けて権力者に取り入る点は変わらない。一方で、クミホは「狐珠」にまつわる独自の伝承を持つ。クミホは「狐珠」を口移しにすることで男性の精気を奪う。しかし逆にその「狐珠」を飲み込んだ人間は神通力を得るという。その一例として、「狐珠」を飲み込んだ秦國泰(チン・グクテ)という少年は、その後、名医になったと伝えられている。
最近の韓流ドラマでは、クミホは人間の肝臓を狙って近づき、そのままターゲットと恋に落ちてしまうというラブストーリーがよく描かれる。こういう妖怪と人間のラブストーリーというのも、クミホの中国や日本とは異なる特徴で魅力である。
2025年11月12日 朝鮮妖怪のトッケビを描いてみた
ここから少し頑張って、1週間投稿を繰り広げていきたい八朔シータである。

プルガサリに続いて、朝鮮伝承の「トッケビ」を描いてみた。トッケビは朝鮮半島の山や海に棲む精霊的存在だ。岩や木、古道具などに宿るとされる。夜道で旅人を驚かせ、牛を屋根の上に乗せるなどのいたずら好きな性格を持つ。山道で旅人にシルム(朝鮮相撲)を挑む。そういう意味では、河童にも似ている。勝利すると、消えてしまい、古い箒が残されているという伝承もあるので、正体は箒が化けた付喪神的な存在とも言えるのかもしれない。一方で、「トッケビの棍棒」で地面を叩くと望んだものが出てきたり、供物を奉げることで豊漁が期待できることから、福の神としての側面も持つようだ。
日本統治時代、日本語の教科書の中で、日本の「鬼」をトッケビと訳して紹介したため、両者が混同されるようになった。そのため、韓国本来のトッケビ像を復元しよう(日本残滓を排除しよう)と「トッケビ復元プロジェクト」が始まるなど、トッケビは政治的に利用されている側面もある。
今回描いたトッケビは、近年の韓国国内での議論を踏まえて、日本の「鬼」からは外れた形で表現にしてみた。角はないし、韓服を着ている。でも、こういう新しい「トッケビ像」に対して韓国国内でも批判はある。実際、角を描いている韓国のクリエイタも多いし、トゲトゲの棍棒を持たせていることもある。そういう意味では、扱いづらいところではあるんだけど、でも、トッケビを描かないで朝鮮妖怪を語れないので、今回、こうして描いてみた。
2025年11月6日 朝鮮妖怪のプルガサリを描いてみた
最近、ウェブマスターとしてサボりにサボっている八朔シータ。忙しくしていてすみません。体調不良ですみません。

朝鮮伝承の「プルガサリ」を描いてみた。久々のイラストの投稿だ。約3か月ぶりくらい。
プルガサリというのは朝鮮半島の伝説に登場する鉄を喰う怪物だ。最初はかわいらしい小動物で釘などを食べて育つが、次第に巨大化して村中の金属を喰らうようになる。身体が硬くて誰も殺せないので「不可殺(プルガサリ)」と呼ばれている。
元々は中国の貘が朝鮮半島に渡ってこの怪物に進化した。だから、デザインとしては貘の面影があって、ゾウのような鼻を持った姿で描かれる。
日本ではあまり知られていないが、本来、中国の貘は、蜀(四川省)に棲息する白黒の斑らのクマみたいな謎の獣で、武器(竹製の弓とか槍とか)を食べる。そう書いたら、なんだ、それってパンダじゃんって思う。でも、武器が鉄製になった後でも武器を食べる属性が残り続けて、気づけば鉄を食べる獣になってしまった。おそらく、これが実在するマレーバクと混同されて、次第に容姿はパンダからマレーバクになっていった。それが朝鮮半島に渡ると鉄を食べて巨大化する怪物になり、日本に渡ると夢を食べる怪物になったわけだ。
そんなわけで、ここからしばらくは朝鮮半島の妖怪をいくつか投稿する予定。乞うご期待。
2025年7月19日 ヤグヮングィを描いてみた!!
朝鮮の妖怪「ヤグヮングィ(夜光鬼)」を描いてみた。子供ほどのサイズの鬼で、普段は地獄に暮らしているが、過去に地獄から逃げ出したため、すぐに見つけられるように閻魔様に頭の上に光を乗せられたという。けれども、閻魔様がお休みする1月16日の「鬼の日」になると人間界にやってきて靴を盗む。盗まれた人は1年間、不幸になるというので、ソウル市民この日はみんな靴を隠すという。

ちなみに、タブレットとタッチペンを駆使して、Clip Studioで妖怪のイラストを描こうと決意したのは2023年の12月のこと。最初はマナナンガルから描き始めて、2024年の6月にアン/アヌのイラストを描いて50体目を達成。そして、2025年7月19日にようやく100体目になった。100体目は何を描こうかなあなどといろいろと企画を考えていたものの、実は知らないうちに100体目を迎えていて、どうやらヤグヮングィが100体目となった模様。
イラスト作業をすべて電子化したことで、いつでもどこでも絵が描けるようになった。だから、空き時間にたくさんの妖怪たちの下絵を描いていて、時間のあるときに鋭意、彩色して完成させていったら、気づいたら100体目になっていた。本当は、もっと好きな妖怪を選んで気合を入れて描こうと思っていたのになあ。結局、ヤグヮングィになってしまった。



どうだろう。成長が感じられるだろうか。立体感は出たかもしれないし、彩色もいろんな技術を体得したように思う。でも、どんどん、漫画っぽくなっていくんだよなあ。ふふふ。
そんなわけで、引き続き、ファンタジィ事典に彩りを添えるために、妖怪のイラストを描き続けるので、乞うご期待。
2025年7月13日 謎めいた「わいら」を描いてみた。
日本の妖怪の「わいら」を描いてみた。基本的には、全体的な雰囲気は佐脇嵩之の『百怪図巻』のわいらをベースにして、耳や舌など、細部のパーツは鳥山石燕の『画図百鬼夜行』のわいらの要素を加えて描いてみた感じ。

わいらは妖怪画の題材として、多くの狩野派の画家たちが好んで描いている。ただし、絵の横に名前だけしか記されていないので、具体的にどのような妖怪なのかは分からない。絵の中だけにしか登場せず、それ以上の情報がないところが、とても謎めいた感じで、魅力的である。
しかし、昭和の作家たちは、それだけでは満足しなかったので、たくさんの情報を付加していく。やれ、ガマガエルが化けたものだとか、雄と雌で色が違うとか、モグラを食べるとか……。遂には、翼まで生やし、腹が減ると骨ごと人間を食べる5メートル級の怪物になってしまった。いまや伝説となっている佐藤有文氏の『日本妖怪図鑑』(ジャガーバックス)なんかは、まさにそんな解説をしている。石原豪人氏のイラストは、巨大なクマのような怪物わいらを描いていて、ショッキングである。

妖怪というのは非実在の存在なので、語り手によっていろんな情報が付加されると、こうやって、どんどんと変質していく。変質していったものも含めて、ボクなんかは妖怪だよなあ、と思う。だから、江戸時代の妖怪画のわいらも、5メートル級の怪物わいらも、ボクはどちらもわいらなのだと思っている。でも、Wikipediaの「わいら」の項目では、佐藤有文が想像したようなわいら像はあまり触れられない。それも変だよなあ、とボクなんかは思う。だって、昭和を生きたボクたちにとって、わいらと言えば、佐藤有文のわいらの印象が強いもんなあ。それだって、江戸時代のわいらではないけれど、わいらはわいらだよなあ。
2025年7月7日 「ミョドゥサ」を描いてみた。
朝鮮伝承の「ミョドゥサ」を描いてみた。ネコの頭にヘビの身体。ソンドの寺の裏の洞窟に棲み、青い気を放って人々の病を癒した。僧侶は食べ物を供えてこの獣を祀った。しかし、あるとき、ミョドゥサが洞窟から顔を出したところ、怪物だと思った男が誤って射殺してしまったという。

ミョドゥサと言えば、普通は鱗のついたヘビの身体に、ちょこんとネコの頭がついた怪物が描かれることが多い。でも、最近、韓国の子供向け番組で、かわいいミョドゥサが登場していて、ちょっとその要素も残したく、描いてみた次第。青い気を全身から放ってみたが、口から青い煙を吐くという表現もあるので、そういう絵でもよかったのかもしれないけれど、さてはて。
上のYouTubeは韓国の子供向け番組「묘시의 전설」。ミョドゥサがダイエットを試みて、結局、失敗する物語。多分、韓国語が分からなくても、見ていて笑える内容だと思う。オススメなので、是非是非。
2025年6月30日 マーガーのイラストを描いてみた!!
ベトナム伝承の「マーガー」を描いてみた。家を守護してくれる精霊で、壷の中で飼育する。鶏が大好物で、毎月、生きた鶏を生贄に捧げる必要がある。日本の「憑きもの筋」に似て、代々、飼育しなければならない。財宝を侵そうとする人間がいると、内臓を喰らい尽くす。

…というわけで、久々に妖怪の絵を描いた。もう、ね。怒涛のように忙しかった。何が忙しいって、職場が3年連続で新採用を受け入れている。12人のチームで、4人の経験年数が3年未満というのは、なかなかにしんどくて、結局、何をやるにしても、常にフォローしてあげなきゃいけない。ボクがその対応に追われている。それぞれの若者たちの業務の山があって、全部、そこに巻き込まれる。そういう忙しさだ。まあ、ね。仕事をしない老人たちのフォローだと未来には繋がらない。未来ある若者たちの人材育成だと思えば、気持ちとしては前向きに取り組める。でも、厳然たる事実として、毎日、夜遅くまで働いている。うーん。
そんな中で、ようやく絵を描けたのは、ちょっと嬉しい。やっと少し人間らしい生活ができているよなあ。
2025年3月7日 下着を盗んでいく悪癖
相変わらず、絵はうまくならない。むしろ、奇跡的にうまく描けて大満足……という瞬間がたまのたまーに訪れて「おお、天才かも!」と思った矢先に、また絵がヘタクソになって「あれれ、あんな風に描けないな」と落ち込む……みたいなことが多い。
面白いのはSNSで、うまく描けたときにも一定の反響はあるんだけど、それ以上に、絵がヘタクソでも面白い題材を選ぶとハネることがある。そりゃあ、ね。絵のうまい人はたくさんいるわけだから、ボクがちょっとぐらいうまく描けた程度の絵ではバズらない。でも、思わずコメントを入れたくなる妖怪を題材に選ぶとハネる。
最初にハネたのはウォウォグ。首から下に臓器がぶら下がって飛んでいるのだから、これはインパクトがある。フィリピンのマイナーな妖怪だったけれど、ちょっとハネた。それからプゴット。これは絵そのものがハネたというよりは「下着を盗んでいく悪癖がある」という説明文と下着を持った姿がハネたような気がする。多分、ボクの中でのナンバワンのバズりで、Xでインプレッションが6,000を超えている。

最近だと足の親指を鼻の穴に突っ込んで空を飛ぶマーカーゾンとか、米を洗うときに用いる竹笊でワサワサと空を飛ぶグラハンなんかもちょっと話題になった。メジェドと甲府星人も一部にファンが多いので、それなりにウケた。


SNSで何がウケて、何がウケないかが分かるようになると、多分、ウケに行くことを意図して投稿することができるようになる。そうなると、バズらせる確度があげられる。そういうゲームとしてSNSを楽しむこともできるのかなあとは思うし、そういう魅力がSNSにはある。
でも、まあ、ボクはそういうバズりとは無関係に、マイナーな妖怪の認知度を上げるべく、粛々とイラストを描いていければよいかな、とは思っている。バズらせに行くのも楽しそうだけどね。ふふふ。
2025年3月5日 甲府星人を描いてみた。
少しだけ時節を逸している感じもあるんだけど、甲府星人を描いてみたので載せてみる。

1975年2月23日に2人の小学生がこの宇宙人と遭遇して、今年で50年目。甲府ではお祭りもあったようで、新聞にも載っていた。だから、今更ながら描いてみた。
本当に宇宙人が甲府にやってきたのかどうかは分からない。でも、ボクは小学生の微に入り細を穿つ説明には舌を巻く。ものすごく詳細に観察して、それを丁寧に説明している印象がある。だから、もしかしたら本当にいたのかもしれないと思わされる。しかも小学2年生なのに絵がうまい。ボクなんかの絵よりもずぅっと宇宙人の本質を捉えているかもしれない。
2025年3月3日 メジェドを描いてみた。
ちょっとだけ、ファンタジィ事典でエジプト神話の調査に精を出しているところで、新調したiPhoneのケースもメジェドにしたところで、よくよく考えたらメジェドの項目がファンタジィ事典にないということに気づいて、急遽、作成した。それに合わせて、メジェドの絵も描いてみた。

もっとマスコットっぽくかわいく描くこともできたんだけど、ちょっとだけ生っぽくしてみた。『死者の書』なんかを見ると、神々が座ったときの背丈というか、女の人が屈んで祈っている高さと同じくらいの背丈で描かれるので、子供くらいの人が中にいて、シーツをかぶっているみたいな頭身で描いてみた。
これで、目からビームが出るらしいから、凄いよね(笑)。2021年に日本でネットミームとしてバズったわけだけど、そこから世界に発信されて、知名度が爆上がりした存在。英語のWikipediaのメジェドの項目でも、日本のムーブメントがちょっと紹介されていて可笑しい。そうやって、何でも面白がって盛り上がっちゃうところが、ある種、日本人の良さだとは思う。
2025年2月21日 「ペテフ(プタハ)」を描いてみた。
2月17日の記事「メンフィス系神話を一気に更新だ!!」でも書いたとおり、ここのところ、エジプト神話に熱を入れて資料整理を進めていた。先日、メンフィス系の神話に関して一気に更新をかけてみたわけだけれど、どうせなら理解促進のため、絵もつけてみようと思い、今回、手始めにメンフィス系神話の創造神ペテフ(プタハ)を描いてみた。
惜しむらくは、非常に静的な絵になってしまった。手足が包帯で巻かれていて、台形の台座の上に直立している姿をそのまんま再現した結果、動きがなくなってしまった。まあ、心臓(思考)と舌(言葉)で世界を創造したのだから、身動きがとれなくても活躍できる。そういう意味では、静的な姿でも間違いではないのかもしれない。しかも台座を描いた所為で、何だかフィギュアか何かの模写にも見える。うーん。

一応、古代エジプトの壁画とかパピルスに描かれた画を参考にして、衣装や持ち物、色なんかは比較的、忠実に描いているつもりだ。美しい神様(=若い神様)らしいので、青年の顔で描いている。一般的には肌は緑色で描かれるので、その辺も忠実に再現している。ファンタジィ事典のペテフ(プタハ)の項目にも書いたが、ペテフは「生命の象徴である『アンク』、支配の象徴である『ウアス』、安定の象徴である『ジェド』を組み合わせた杖」を持っている。それもイラストに描き起こしてあるので、文章だけの説明よりは理解が進むのではないか。
正直なところ、ペテフはあんまり「うまく描けた」という実感はない。でも、これに懲りずにほかのエジプトの神々も描いていこうと思っているので乞うご期待(?)。次は睡蓮(スイレン)の神のネフェルテムにしようかなあ。






