フラットヘッド

分 類近代文学(オズ・シリーズ)
名 称 Flathead(フラットヘッド)《平らな頭》【英語】
容 姿頭が平らな一族。
特 徴脳みそが入る場所がないため、脳みそを缶に入れている。
出 典ライマン・フランク・ボーム『オズのグリンダ』(1920年)ほか

フラットヘッドのイラスト

脳みそを持ち歩く不思議な一族!?

フラットヘッド族はライマン・フランク・ボームのオズ・シリーズの14作目『オズのグリンダ』に登場する不思議な一族。ギリキン国の外れに暮らしている。彼らは頭が平らで、頭蓋骨と額がなかった。脳みそを入れておく場所がなかったため、愚かだった。オズの国をつくった妖精たちは、彼らを見て哀れに思い、缶に脳みそを詰めて彼らに与えた。こうして、彼らは人並みに考えられるようになった。

あるとき、フラットヘッド族の一人が他の2人から缶を奪った。こうして、3つの脳みそを得て賢くなったスー・ディク(Su-Dic)は、投票でリーダーに選ばれると、彼だけが票を数えることを定めた法律をつくり、以降、毎年、彼が当選するようになった。こうして、フラットヘッド族はスー・ディクによって統治されるようになった。

スー・ディクは隣国のスキーザー族の所有する湖の魚を巡って争い、スキーザー族との戦争を開始した。オズマ姫はこの戦争を調停し、最終的にスー・ディクの脳みそを奪った。そして、全てのフラットヘッド族に人間と同じような形の頭を与え、1人に1つの脳みそを与えた。従って、現在、オズの国にはフラットヘッド族はいなくなった。

《参考文献》

Last update: 2024/08/24

サイト内検索