マナナンガル
分 類 | フィリピン伝承 |
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Manananggal(マナナンガル)【フィリピン諸語】 | |
容 姿 | 女性。背中にコウモリの翼を生やし、上半身と下半身を切り離す。 |
特 徴 | 昼間は人間社会で暮らす。上半身を切り離して空を飛び、妊婦の血や胎児の心臓を喰らう。 |
出 典 | - |
マナナンガル、上半身を切り離して空を飛ぶ!?
マナナンガルはフィリピンに伝わる吸血鬼。マナナンガルは女性の妖怪で、日中は人間社会に溶け込んで暮らしているが、夜になると背中からコウモリのような翼が生やし、上半身を切り離して獲物を探して空を飛ぶ。そして藁葺屋根の天井から、眠っている妊婦のお腹に細長く伸ばした舌を刺して、胎児の心臓や妊婦の血を啜る。
マナナンガルはタガログ語のtanggal《分離する》に由来する。切り離された下半身は立ったまま残され、切断面に塩やニンニク、灰などを塗りつけると、上半身はくっつくことができず、やがて日の出とともに消滅する。マナナンガルの伝承はビサヤ地方、特にカピス、イロイロ、ボホール、アンティークなどで有名である。インドネシアやマレーシアではペナンガランという似たような吸血鬼がいる。
《参考文献》
Last update: 2024/01/13