マンララヨ
| 分 類 | フィリピン伝承 |
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Manlalayog（マンララヨ）【フィリピン諸語】 | |
| 容 姿 | 頭からつま先まで髪の毛で覆われた女性の妖怪。 |
| 特 徴 | 長い髪の毛で相手を窒息させて殺し、精気を奪う。 |
| 出 典 | － |
髪の毛で人を襲う化け物！？
マンララヨはフィリピンのミンダナオ島カガヤン・デ・オロに伝わる女性の妖怪だ。長い髪の毛が頭からつま先までを覆った姿で、髪の毛を駆使して男性を殺す。マンララヨは、夜になると、髪の毛を長く伸ばし、ワイヤーのように太く固くする。そして、狙った男性の身体の穴という穴に髪の毛を押し込む。男性は息ができなくなり、窒息して死んでしまう。こうして、マンララヨはその男性から精気を吸い取って、強さと若さを得るのだという。彼女はものすごい悪臭を放つとも言われているので、悪臭がしたら逃げ出した方がよい。
マンララヨは日本の影響！？
髪の毛で人間を襲うというのは、日本の九州地方に伝わる妖怪の磯女（いそおんな）や水木しげるが描いた針女（はりおんな）を連想させる。磯女は髪の毛で人間の血を吸うとされ、針女は鉤針のような髪の毛で人間を捕まえて連れ去るとされる。一説によると、日本がフィリピンに侵略したときに、現地人が日本兵を怖がらせるために生み出したのがマンララヨだとも言われているが、真偽のほどは分からない。
《参考文献》
Last update: 2023/06/11
