ローズ
分 類 | 近代文学(オズ・シリーズ) |
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Rose(ローズ)【英語】 | |
容 姿 | 植木鉢に植えられた一輪咲きのバラ。花の部分に少女の顔がついている。 |
特 徴 | バラ王国に棲む。 |
出 典 | ライマン・フランク・ボーム『オズのチクタク』(1914年)ほか |
心を持たないバラの一族!?
ローズはライマン・フランク・ボームのオズ・シリーズの8作目『オズのチクタク』に登場するバラの一族。バラ王国に棲んでいる。ジョン・レア・ニールの挿絵では、植木鉢から伸びた細い幹の先に一輪のバラが咲いていて、そこに女性の顔がついている。2本の枝の先に葉がついていて、手のように描かれている。温室で1人の庭師によって育てられている。植木鉢ごと移動ができるようで、『オズのチクタク』の主人公のベッツィ・ボビンが温室を散策しているときに、後をつけてきた。
バラ王国の温室には王室庭園があって、そこでは王室のバラが育てられている。こちらは人間に近い形で、身体は明るい緑色で、バラの木に生えていて、熟するまでは眠っている。摘み取ると動き出す。ベッツィたちは女性のバラ(オズガ姫)を摘み取ったが、ローズたちは「女王はいらない。王が欲しい。女に支配されたくない」などと大合唱をして、オズガ姫を追い出した。
なお、シャギー・マン(モジャボロ、ボサ男)が、誰からも好かれる「愛の磁石」を使ったが、ローズたちが心を持っていなかったため、効かなかった。
《参考文献》
- 『オズの魔法使いシリーズ 8 完訳 オズのチクタク』(著:ライマン・フランク・ボーム,訳:宮坂宏美,復刊ドットコム,2012年)
Last update: 2021/05/29