磯女(いそおんな)

分 類日本伝承
名 称 磯女(いそおんな)【日本語】
磯女子(いそおなご)、磯姫(いそひめ)【日本語】
容 姿上半身は美しい女で下半身はヘビ。地面に触れるほどの長い髪。
特 徴海辺に現れ、長い髪で血を吸って殺す。
出 典

磯女のイラスト

髪の毛で血を吸う海辺の吸血女!?

磯女(いそおんな)は長崎や熊本など、九州西部の沿岸地方に伝わる妖怪。上半身は絶世の美女だが、下半身は幽霊のようにぼやけていたり、ヘビのようになっている。後ろから見るとただの岩であるとも言われている。

長崎では、砂浜に現れる。黒い髪は地面に触れるほど長い。沖合いを眺めているので、声を掛けると、突然、鼓膜を突き刺すような鋭い声で叫び、長い髪がその者にまとわりついて毛から血を吸うという。

熊本では、夜中、港に碇泊している船に艫綱(ともづな)を伝わって忍び込み、船の中で寝ている人間に髪の毛をかぶせて、毛で血を吸って死に至らしめるという。そのため、磯女が出没する地域では、艫綱は使わずに碇だけで碇泊する。地域によっては、船の屋根の苫から茅を3本引き抜いて、それを着物の上に乗せて寝れば、磯女に襲われないと信じられている。

髪の毛で吸血する妖怪はフィリピンにもいる!?

ちなみに、フィリピンにはマンララヨという妖怪がいて、髪の毛から精気を吸うという。フィリピンの妖怪研究者は、マンララヨが日本の妖怪の影響を受けて誕生したと説明するが、おそらく磯女のことだと思われる。

《参考文献》

Last update: 2026/08/03

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