アケパロス

分 類古代・中世博物誌
名 称 Ἀκέφαλος 〔akephalos〕(アケパロス)【古代ギリシア語】
Blemmyae(ブレムミュアエ)【ラテン語】
容 姿首なし族。胸部から腹部に顔がある。
特 徴リビア砂漠やエチオピアに棲む。
出 典ヘーロドトス『歴史』(前5世紀)、プリーニウス『博物誌』(1世紀)ほか

北東アフリカに棲むと信じられた首なし族!?

アケパロス、あるいはブレムミュアエは古代ローマの時代に信じられた首なし族。頭部がなく、胸部から腹部にかけて顔がある。リビア砂漠やエチオピアに棲むと信じれらた。3世紀以降に広まったアレクサンドロス物語では、3メートルを越す巨体で、身体は金色の光沢を帯びていると説明される。胡散臭いことで知られる旅行家ジョン・マンデヴィルは、実際にブレムミュエスを目撃したと言っている。

このような首なし族については各地に類似の話が伝わっている。中国伝承には刑天(シィンティエン)、インド神話にはカバンダという首なしの怪物が伝わっている。日本でも、江戸時代の妖怪絵巻に胴面(ドウノツラ)という似たような妖怪が描かれている。

《参考文献》

Last update: 2020/09/13

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