2026年1月10日 デュラハンを描いてみた。
あ、そうだ。年賀状用に今年、描いた絵はアイルランド伝承のデュラハンだ。ウマが馬車を牽くという難易度の高いイラストに挑戦してみた。

実は、12年前は首切れ馬に跨った夜行さんを描いているので、「本質的にウマの妖怪ではないものを描く」というひねくれ具合は12年経っても変わっていないと言える。今回など、デュラハンを牽くウマにフォーカスを当てているので、尚更、本質からは離れている。
でも、死すべき人間の前に現れて、死者を墓場まで連れて行くという「死の馬車」という個別の伝承がアイルランドにはあって、首なし妖怪のデュラハンと統合したとも言える。だから、まあ、本質的にはこの馬車も妖怪と言えば妖怪だ。そんなイメージで描いてみた。
それにしても、デュラハンを描こうと決めて、ファンタジィ事典を探したら、デュラハンが立項されていなかった。あんなに有名な妖怪なのに、載っていなかったのだ。ちょっとビックリして、大慌てで立項した次第。こういうこともある。結構、洩れなく更新するように心掛けているのに、有名なものが抜け落ちていることはよくある。わっはっは。
2025年12月24日 マリ・ルイドを描いてみた。
メリー・クリスマス。クリスマスなのに体調を崩してチキンもケーキも食べることが叶わない八朔シータです!!
さて、本日はちょっと趣向を変えて、ウェールズ伝承の「マリ・ルイド」を描いてみた。

マリ・ルイドはウェールズに伝わる死と再生を司る精霊だ。頭はウマの頭蓋骨で、新年になると家々を訪問し、カタカタと歯を鳴らして子供を脅かす。まさにウェールズ版の獅子舞である。
家主はマリ・ルイドがやって来ても、おいそれとは家に立ち入らせない。いろいろと理由を捏ねて、立ち入りを拒否する。マリ・ルイド側も、ああだこうだ家主を論破していく。そして、押し問答の末に家に入り、ビールをねだり、家の中を走り回る。子供たちを追いかけまわす。そのような興成の即興劇みたいなものが、繰り広げられるらしい。最終的には訪れた家に幸運をもたらすらしいので、ナマハゲにも似た存在とも言えるかもしれない。
と言うことで、クリスマスなので、それにまつわるような形で、マリ・ルイドを載せてみた。
2024年10月29日 ハッグを描いてみた。
イギリス伝承のハッグを描いてみた。
森に棲む魔女の妖怪で、邪悪なものが多い。妖術を駆使し、大鍋で薬を調合する。人を喰らうこともある。一見すると人間のようだが、人間ではなくて、森の精霊である。『ヘンゼルとグレーテル』に登場する人喰い魔女もハッグの一種とされる。日本の鬼婆や山姥のイメージに近い。

いかにも「イーヒッヒッヒ!」と笑い出しそうな感じのイラストに仕上がって満足している。ハロウィンが近いしね。それっぽいイラストをアップロードしておいた方がいいじゃん。そんな感じ。
2024年10月21日 ジャック・オ・ランタンを描いてみた。
10月はハロウィンの季節なので、「ジャック・オ・ランタン」を描いてみた。

通常、ジャック・オ・ランタンと言えば、カボチャ頭のお化けを連想するが、本来、アイルランドでは、ジャック・オ・ランタンは西洋カブ(ルタバガ)でつくる。カボチャでランタンをつくるようになったのは、アメリカに入植して以降である。アイルランドには次のような古い伝承が残されている。
その昔、ジャックという男は、盗みや詐欺などを繰り返し、遂には悪魔を騙して地獄行きを阻止した。しかし、酒を飲みすぎて死んでしまった。しかし、日頃の悪行のために天国に行くこともできなくなった。これを憐れに思った悪魔は、ジャックに火を与え、以降、ジャックは西洋カブのランタンを手にこの世を彷徨い続けているのだとか。
そんなわけで、西洋カブのランタンを手に現世を彷徨うジャック・オ・ランタンを描いてみた。なお、西洋のお化けが足がないというわけではないんだけど、その方がお化け感が出るかと思って、今回はそういうデザインにしてみた。
2024年9月23日 ティジー・ウィジーを描いてみた。
本日はイギリス伝承の「ティジー・ウィジー」を描いてみた。

あんまり有名な妖怪ではないかもしれない。イングランドのウィンダミア湖に棲息していて、弾丸のように飛ぶという。ボウネスという町の船頭が発見して、写真も撮影された。多分、元々はボウネスの船頭が町興しというか、話題作りというのか、ボート業界を盛り上げるために作り上げた生き物だったんだと思う。でも、その後、多数の目撃情報が寄せられて、未確認生物的な存在になった。
最近、Instagramを始めた。Instagramは写真や動画、イラストがメインで、あんまり文字を介在させないコミュニケーションがとれるので、結構、海外の人との交流が容易だ。だから、いろいろと海外のイラストレータさんとフォローし合っている。日本ではマイナーな妖怪がイラストの題材に取り上げられていることが多くって、勉強になる。ああ、そんな妖怪がいるんだなあ、知らなかったなあ、みたいな感じで、とても刺激を受けている。この刺激をそのままお伝えしたくて、今回、敢えてティジー・ウィジーを描いてみた。
まあ、ね。日本人でもティジー・ウィジーをネタにしている人は多いんだけど、あんまり神話・伝承系の本でも、未確認生物関連の本でも取り上げられないので、知名度はそんなに高くはないのではないかと思っている。ふふふ。
2024年4月12日 その国の妖怪らしさってあるよね。
先日、ファンタジィ事典のサムヒギン・ア・ドゥールの項目を更新して(ただイラストを掲載しただけ!)、改めてイギリスの妖怪(妖精という方がイメージに近いのかもしれないけれど)に興味が出てきた。それで、キャサリン・ブリッグズ氏の『妖精 Who’s Who』を叩き台に、イギリスの妖怪について整理をしている。
何故、今さらながらイギリスの妖怪に興味を持ったのかというと、1月からずぅっとフィリピンの妖怪を更新してきて3か月とちょっと。データベースとしてはかなり蓄積されてきたんだけど、今、フィリピンの妖怪の雰囲気が分かってきた感覚がある。言語化しにくいんだけど、総体として、フィリピンの妖怪らしさというのか、フィリピンの妖怪ってこんなイメージみたいなものが掴みかけてきた。そして、タイの妖怪に徐々に移行しながら、タイの妖怪はタイの妖怪で、独特の雰囲気があって、そこにまた埋没していく感覚がある。
そうなると、俄然、他の国の妖怪にも興味が出てくる。アジアだけでなく、ヨーロッパだって同じ感覚でやれるのではないか。学生時代に、よくイギリスの妖怪は調べていた。でも、フィリピンの妖怪を調査してきた今だったら、また別の感じ方、捉え方があるのかもしれない。そう思った次第。それで、ちょっと試しにイギリスの妖怪について頭の中で整理を始めた。緩やかに放出していければよいかな、と思っている。





