2026年1月14日 「素直でごめんね」を鬼リピしている
結構、初期から「佐久間宣行のNOBROCK TV」をよく観ている。昔はマイナな芸人がフィーチャーされるので、面白く観ていた。芸人の登竜門だった。
最近は女性タレントがフィーチャーされている。たとえば、森脇梨々夏。ピュアさとドジっ子で魅せられる。福留光帆もそうだ。大喜利から始まって、頭の回転の速さが際立つように企画が練られている。風吹ケイの恋愛リアリティー・ショーも面白いし、ぶっちゃけ下ネタトークの二瓶有加も魅力的に映る。みりちゃむの罵倒も面白いし、立野沙紀の魔法少女になれない感じも面白い。
そんな彼女たちが、森脇梨々夏の鶴の一声で、アイドルをやっている。グループ名は「DRAW♡ME」(ロゴだと「DЯAW♡ME」になっている)。それぞれの才能と魅力で頭角を「NOBROCK TV」で現した彼女たちが集結して、歌って踊る。歌のクオリティとしてはどうなのだろう。でも、チャンネルをずぅっと追い掛けてきた人にとっては、彼女たちのこれまでの活躍と重ね合わせて、非常にエモい感じに仕上がっている。
2日も経たない間に100万回再生を達成した。その後も順調に再生数を稼いでいる。時代はテレビからYouTubeに移っている。もしもこのアイドルグループが世間を席巻したら、YouTubeによってテレビが引っ繰り返されたことになる。そのくらいのバズりを、佐久間さん、見せてくれないかなあ。そんな期待も込めて、応援しているボクである。
2026年1月12日 すべては『すべてがFになる』から始まった。
年末・年始と隊長さんが絶婦長さんで、仕事も休んでいた八朔シータです。ふふふ。
そんなわけで、2025年12月20日に『ω城の惨劇』を読むためにの記事でも書いたとおり、森博嗣の本を再読している。すでにS&Mシリーズは読破して、Vシリーズに突入している。多分、S&Mシリーズを読んでいたのは大学生の頃だと思う。あれから20年くらい経つのに、全然、思想が古くならない。むしろ、先見の明があるというか、現在を見事に予想していて、再読してビックリする。
『すべてがFになる』が刊行されたのが1996年らしい。S&Mシリーズ最後の『有限と微小のパン』は1998年。たった2年間で、これらの10冊が書かれたことになる。ものすごい刊行スピードだ。
面白いのは、登場人物たちがケータイを当たり前に使っていないことだ。SNSもなくて、htmlのタグ打ちっぽいウェブサイトを見たり、PCでメールしたりしている。ボクが大学に入学したのが2001年。まさにそんな時代だったなあ。大学のパソコンでみんなで同じウェブサイト(当時はホームページと呼んでいた)を見てゲラゲラ笑っていた。それなのに、作中では仮想現実やAIの世界が構築されていて、今、まさにそれが実現して、社会が変容した。その変容した先にある生き方を予見していた。
というわけで、年末・年始で何とかS&Mシリーズ10冊を読破できたので、次はVシリーズ10冊を読み進めていこうと思っている。ふふふ。
2025年12月20日 『ω城の惨劇』を読むために
忙しくて久しくまともに本屋に行けてなかった。久々に有隣堂に繰り出したら、森博嗣の『ω城の惨劇』が書店に並んでいた。10月に発刊されていたらしい。気づかなかった。そして、調べたら、どうやらこれでGシリーズは完結するらしい。なるほど。犀川創平&西之園萌絵シリーズ、瀬在丸紅子シリーズ、四季シリーズ、Xシリーズ、Wシリーズ、百年シリーズなど、いろいろなシリーズが出ていて、複雑怪奇な森ワールドを展開している。全部、追い掛けていて、ようやくGシリーズが完結する。
Gシリーズはこれまで『χの悲劇』と『ψの悲劇』が出ていて、エラリー・クイーンの『Xの悲劇』『Yの悲劇』のオマージュだ。ドルリー・レーンが主人公の悲劇四部作。『Zの悲劇』と『レーン最後の事件』が続く。だから、当然、森博嗣も『ωの悲劇』で締めるのかな、と思っていたし、そういうアナウンスがなされていた。それなのに『ω城の惨劇』が締めだった。ただ、悲劇四部作の最終巻の原題は『Drury Lane’s Last Case』だから、森博嗣のGシリーズ最終巻の英語副題「SAIKAWA Sohei’s Last Case」を鑑みれば、ある種、オマージュとしては成立している……のかもしれない。
さあ、読むぞ、と思ったんだけど、森博嗣のGシリーズを最後に読んだのはおそらく4年ほど前。最後の巻が島田文子が登場して、未来の話で、とても衝撃的だった記憶だけが残っていて、内容をすっかり忘れてしまった。犀川や西之園、瀬在丸や保呂草、四季、その他大勢の複雑な人間関係も、朧げになっている。うーん。そうか。せっかくなら、森博嗣のサーガを全部、再読破するか。
そう思って、『すべてがFになる』から読み始めることにした。そのうち、『ω城の惨劇』に辿り着く。1か月? 2か月? もしかしたら半年後かもしれない。でも、それでいいや、と思っている。そのくらいの時間軸でゆっくり読んで、『ω城の惨劇』に到達しようと決めた。
2025年11月30日 ものものけけけけものものけけけけ
昔も今もたまが大好きな八朔シータ。YouTubeで知久寿焼氏を見て魂消る!!
というわけで、まさかのたまの知久さんが音楽進化論に出演していて、本当に驚いた。しかも「令和のたま」の異名をとる古山菜の花氏とのコラボだから尚更。
何が凄いって、この番組で、知久さんのバックグラウンドが分かる。彼がどんな音楽に影響を受けてきたのか。どんなことを考えているのか。しかも、知久さんがボイスメモを使って音楽のアイディア出しをしているというのに、ちゃんと知久さんもテクノロジィに対応しているのだなあと思って、感慨深い。しかも、こうやってYouTubeに出てくるのも、今風に対応している感じがする。
最後、古山菜の花氏の作詞・作曲の「もものけはいない」という楽曲を、知久さんとコラボで演奏する。これがまた圧巻だ。もちろん、古山さんの楽曲のクオリティというか、遊び心も素晴らしいんだけど、ある意味で完成された楽曲に対して、当たり前のように「元々こんな風でしたよ」という雰囲気で合いの手を入れて、音楽を成立させてしまう知久さんの音楽理解というのか、音楽包容力というのか……なんか、もう、圧巻なのだ。しかも、前半は知久さんの徹底解剖なので、照れくさそうにポツポツと話しているんだけど、後半の古山さんの徹底解剖になると、妙にリラックスして自然体で話していて、それがまた素敵だ。優しい。
2025年8月27日 豆本キーホルダーの『日本妖怪図鑑』
最近、『妖怪ブックガイド600』で氷厘亭氷泉氏が取り上げていた『日本妖怪図鑑』。うちにもあるなあと思って、久々に引っ張り出してきた。懐かしい。小学校のときに高速道路のサービスエリアで見つけて購入した記憶がある。これ、小さい割に、120匹の妖怪が紹介されているようだ。しかもかなりマニアックなものも載っている。全部、絵が掲載されている。今思えば、すごい!! わいらも載っている。


そんなこんなで、まだまだサボタージュ継続中。……というか、仕事が忙しすぎるー!! ふははは。
2025年7月27日 学校の怪談はこうやって誕生した!?
YouTube「ゆる民俗学ラジオ」に常光徹氏がゲスト出演をしていた。ちょっと面白かったので、第3回を紹介したい。常光先生の歴史が分かる。師弟関係というか、出逢いによって影響されて、今に至る……みたいなエモさがあるし、パーソナリティの黒川氏(彼は日本語が非常にきれいなんだけど)の出逢いとも繋がって来て、エモさ満点の回になっている。
2025年6月10日 ひとりで生きることも死ぬことも許さない!!
妖怪メインのウェブサイトなのに、頻繁に音楽を紹介してしまうボクである(笑)。
本当にいろんなことがあって活動を休止していたステミレイツが、満を持して復活した。ドラムとキーボード兼デスボの脱退、新メンバー募集、新曲にて再起動からの急転直下のヴォーカルの脱退。もう自然消滅かな、と思っていたけれど、こうして復活を果たした。ヴォーカル不在をどう乗り切るのかと思ったら、ゲスト・ヴォーカル(笑)。そして歌詞がかなち。「ZENTSUPPA」というのは、まさに今のステミにピッタリだし、かなちらしさ満載で面白い。何よりもかなちとさきてぃがニコニコしてくれていれば、もうそれでいいや! という気分だ。
それから、戦慄かなのとかてぃで結成されている悪魔のキッス。彼女たちの新曲の「XOXO」。いい曲だなあと思っていたら、楽曲提供が小南泰葉さんだった。何と! もう随分前にアーティストとしての活動は休止しているものと認識していて、たまに楽曲提供しているなあと思っていたけれど、まさか悪魔のキッスに楽曲提供するとは! ということで、あまりにびっくりして、記事を書いているボクである。彼女は不安定な音への飛躍とか、難解な歌詞とか、楽曲そのものも素晴らしいんだけど、歌唱方法も独特で、たまにざらつくような声を出すのが魅力なので、もう一度、歌ってくれないかなあ。
あと、もうひとつ、ここのところ面白かったのが、レペゼン界隈だ。DJ社長が新曲を出して、再生数がものすごいんだけど、それよりも注目は銀太だ。まさかのmisonoとのコラボ。しかも結構、聴いていて心地よいビート。ああ、頑張っているなあと思っている。
2025年5月30日 「我辛党」と「3の歌」!?
花冷え。が新曲「Spicy Queen」を発表した。ユキナ氏の喋りのようなプリティーな歌唱からデスボイスに移っていく。この振れ幅の凄まじさが花冷え。の魅力のひとつだとすると、今回の楽曲は、ユキナ氏のプリティーな歌唱が多くてよい。ユキナ氏のキラキラした雰囲気からのド迫力のデスボイスの落差が楽しいのである。歌詞の中でたくさん韻を踏んでいて、それもメチャクチャよくできている。歌詞の中に「我辛党」という言葉が出てくるんだけど、「我甘党」という昔の楽曲との対比になっているのも遊び心が満載で面白い。そして、最近、クールビューティーな雰囲気のマツリ氏がニコニコとダンスしているのも茶目っ気があってよい。
BABYMETALも新曲「Song 3」を出してきた。「メタり!!」あたりからずぅっとコラボ続きで面白いのだが、今回、久々にSU-METAL氏以外の2人が大活躍。初期のBABYMETALの「4の歌」の雰囲気を彷彿させる。こういうふざけた感じがBABYMETALの真骨頂のひとつだよね。バックバンドもSU-METAL氏も大真面目にやっているのに、歌詞といい、脇の2人といい、ふざけ散らかすのが、いい感じ。「1, 2, 3, 1, 2, 3, 1, 2, thunder」とか歌っているけど、結局は猪木の「1、2、3、ダー!!」と言っているだけだもんね。「バリ3」だって、電波がいい状況を指す言葉だけど、今の人たち、伝わらないんじゃないか?
まあ、そんなわけで、どちらもふざけた楽曲なんだけど、とてもいいよね。
2025年5月11日 灯翠さんの狂気の表情を堪能せよ!
Adoがプロデュースするアイドル「ファントムシータ」が去年の10月にアルバム「少女の日の思い出」を発売してから、ライブ活動なんかをやっていて、新曲が途絶えていた。久々に新曲が出たと思ったら、チャラン・ポ・ランタンの小春さんによる楽曲提供だ。
実はファントムシータのデビュー曲「おともだち」も小春さんの楽曲である。だから、久々にもう一度、小春さんが出張ってきた感じ。あの当時は顔を明かさない状態でのデビューだった。MVも顔は出ていない。あのデビューは衝撃的だった。アイドルなのに、顔出しなしで、楽曲のパワーで勝負している感じがあった。2作目の「キミと××××したいだけ」で、ボカロPのきくお氏を起用して(それもAdoっぽいけど)、そこで初めて顔出しのMVとなった。約1か月間は、歌い手の顔が分からない状態で、いろいろと想像しながら、応援するというスタイルは衝撃だったし、顔出ししたときのヴィジュアルの高さや、ダンスまで踊れるところにも驚いた。
そうやって毎月楽曲がリリースされて、10月にアルバムが発売された。そして、今回はシングルとしては7曲目。相変わらず、小春さんの歌詞は狂気的だ。後半に向けての加速度が半端ない。オススメ。是非。
ちなみに、彼女たちのYouTubeにはライヴ映像もいくつか載せられている。オーディションの課題曲は「Tot Musica」だったわけだが、ライヴのアンコールで「Tot Musica」を歌う彼女たちの姿も見ることができる。途中、Adoが降臨(当然、声だけだけど)するところは宗教のような様相を帯びていて、圧巻だ。
2025年4月8日 都市伝説を引き寄せる能力!?
ジャンプ+で連載の平岡一輝氏の『都市伝説先輩』が面白い。異様に都市伝説が大好きな主人公の女子大学生と「都市伝説を引き寄せる」能力を持つ男子大学生の青春オカルトコメディだ。コメディではあるけれど、でも、都市伝説が題材になっていて、都市伝説特有の不気味さや怖さが根底にはある。そこが面白いのである。
1巻では「口裂け女」、「チャーリーゲーム」(英語圏ではチャーリー・チャーリー・チャレンジ)、「ディスマン」、「ジェットババア」が題材になった4つの話が載っている。二人は実際に口裂け女と遭遇して命の危機に直面しているが、紆余曲折あって、何故か口裂け女とラインを交換する展開になる。チャーリーゲームではオカルトサークルの部室に集まったメンバーが冗談で「この中に殺人犯はいるか」みたいな問いを発して、チャーリーが「YES」と答えて大騒動になる。どちらも一見、コメディではあるが、でも、妙に大学生ノリの生っぽさもあって、結末も含めて不気味な余韻を残した展開になる。その辺が都市伝説っぽいうさん臭さとか怖さがあって楽しい。
というわけで、オススメの漫画である。
2025年4月2日 ドドドキュン!!!
「劇団スカッシュ」が「明日ゾンビになる君と」という超名作のドラマを公開した後、ちょっとの迷走期間を経て、いなくなってしまったと思っていた。そうしたら、何だか「いぶよへスカッシュ」というチャンネルでショート動画を出し始めて、何が起こっているんだろうと注目していたら、新たに「ドドドキュン」というドラマが始まった。しかも超面白い。全然、錆びついていない。ヤバい。というわけで、おすすめ。
「いぶよへスカッシュ」というチャンネルがどういう経緯で誕生したのかはよく分からない。「劇団スカッシュ」のチャンネルがどうなっていくのかもよく分からない。でも、どこまで行っても企画も脚本も演出も「劇団スカッシュ」だし、出演しているメンバーも相変わらずの面々。だから、懐かしくもあったし、どんな形であれ、こうやって大型企画をやってくれるのは嬉しくて仕方がない。
ボクにとって、YouTube上で4、5分の動画を数珠のように繋げて、長編ドラマを続けていくスタイルは目新しかったし、それがYouTubeにハマっていた。このアイディアを形にして実現し、継続している「劇団スカッシュ」って、いいよなあ。
2025年3月29日 ゲーマーが妖怪退治やってみた!
『ゲーマーが妖怪退治やってみた!』(小松清太郎,コロコロコミックス)が面白かったので紹介したい。
ボクが「世界の妖怪」蒐集に精を出していることは、小学5年生の息子のツクル氏もよく知っている。そんなツクル氏がちょっと前にこんなことを言い出した。「パパ、コロコロに面白い漫画があるんだよ。『ゲーマーが妖怪退治やってみた!』っていうヤツで、妖怪がたくさん出てくるから、パパは買った方がいいと思うよ」。この野郎、その気にさせて買わせる気だな、と思って無視していたら、遂に断念したのか、お小遣いで5冊、大人買いしてきた。そしてこれ見よがしに机の上に置いてあるので、どれどれと思いながら読んだ。
物語の展開は子供向けと言えば子供向けなんだけど、でも、面白かった。主人公の西京芸麻(さいきょうげいま)はプロゲーマーを目指してゲームに心血を注ぐ。そんな主人公の魂が込められて、ゲーム画面で実際の人間を操作して戦わせることができるようになる。妖怪退治屋見習いの刀道巫女(とうどうみこ)を操って、次々と現れる妖怪たちを退治する……というような話なんだけど、でも、ツクル氏の言わんとするところは分かった。「妖怪」が題材になっているけれど、決してオリジナルの妖怪ではなくて、ちゃんと伝承に基づいた妖怪たちが登場している。だから、「買った方がいいと思うよ」などと言ったのだろう。『ダンダダン』や『ダンジョン飯』みたいに、『ゲーマーが妖怪退治やってみた!』もネタにできるよ、ということだろう。
というわけで載せてみた。ちなみに1巻には伝承上の妖怪として「大蜘蛛」「人面犬」「泥田坊」「水虎」が出てくる。名前だけだけど「大嶽丸」も出てくる。2巻には「鬼婆」や「牛鬼」、「のっぺら坊」が出てくる。「水虎」が水をまとったトラだったり「牛鬼」がミーノータウロスみたいなまっちょのウシ頭だったりと、あんまり元の伝承の設定が活かされていない妖怪も多いので、その辺、ちゃんと解説してあげるとよいかなとも思った。一方で、面白かったのは、「のっぺら坊」がペンで自分の顔に絵を描くと、その顔に合わせた能力を得られるという話。ちょっとその発想は面白いなと思った。
2025年3月21日 人間と妖怪の距離感
香月日輪氏の『妖怪アパートの幽雅な日常①』(講談社文庫,2008年)を読んだ(表紙はミヤマケイ氏のヴァージョン)。
「妖怪」というキーワードがあるものの、文体に少しだけラノベっぽさがあって、今まで敬遠していた。でも、覚悟を決めて読み始めてみたら、とても面白かった。人間と妖怪、こっち側とあっち側との距離感が不思議な物語だと感じた。主人公の夕士は寿荘で人間と妖怪と一緒に暮らしている。それでいて、学校生活では日常を送っている。そこがものすごく地続きになっていて、でも、決して完全には繋がっていかない。夕士が寿荘を退去して日常に戻ろうとすると、あっという間に妖怪たちはいなくなって、寿荘の不思議なゲートは閉じたようになってしまう。でも、戻って来ると、再び、不思議な世界が現れる。この繋がっていそうで繋がっていなそうな距離感がずぅっと続いているのが凄いなあと感じた。
タイトルに「日常」とあるとおり、本当に「日常」が描かれている。そりゃあ、途中、怨霊が出てきて、バトルものめいた展開にはなりかける。強力な妖怪たちも現れて参戦する。でも、それだって、結局、その怨霊を退散させるだけで、退治はしない。怨霊は再びやってくるだろうし、事態は何も解決していない。1冊を通して、ずぅっとそんな感じ。主人公の夕士の家族とのギクシャクした関係も変わらないし、学校生活のギクシャクした感じも変わらない。抱えている悩みも解消しないし、後悔も消えない。少しだけ経験を積んで成長の兆しがある程度。ずぅっと日常があって、それを切り取った感じで、それもまた、人間と妖怪の関係と同様に、ふわっとしていて、リアルだったりする。
そんなわけで、結構、長く続いている人気作品みたいなので、もう少し読み進めてみようかな、と思う。
2025年3月13日 「禁じられた果実」から「希望の種」へ
Ayasa氏率いるEast Of Edenが昨日、album『The First Eden – Seeds Of Hope』を発売した。1月22日の記事「East Of Eden、再始動。」でも書いたんだけど、ベースのわかざえもんが抜けて、MINA氏を加えた新体制になった。albumは11曲で、すでにsingleとして発表されている「Shooting Star」で幕を開け、album発売に合わせてYouTubeで公開された「IKIZAMA」で幕を閉じる。
East Of Edenは基本的に楽曲の振れ幅がメチャクチャ大きい。いろんなジャンル、いろんな雰囲気の楽曲にチャレンジする印象だ。過去の2枚のEPでもそうだった。そのコンセプトは今回のalbumにも健在だ。3曲目の「Darkside Lotus」などは「和」のテイスト満載で、まるで歌唱は歌謡曲のような雰囲気がある。ヴォーカルの湊あかね氏がふざけ半分でやってみたらハマったということで、器用な人だ(笑)。
そして、これまで通り、技巧的であり、全体的にガチャガチャしている。足し算の発想で音を重ねていく。全ッ然、引き算してやろうとか、自然体でやろうという意図はない。これでもかというくらいにみんなが演奏する。楽曲全体に演者の意図が十全に張り巡らされている感じで、まるで競技みたいだ。とてもスリリングで、聴いていて痺れた。
2025年3月1日 アン・ドゥ・トロワで眠りましょう
2月25日の記事「Have you ever seen Heaven?」でYouTubeのAIオススメのアーティストを紹介したけれど、第2弾として、Serraを紹介しようと思う。
彼女はYouTubeショートで結構、頻繁にプッシュされていた。短い動画の中で歌唱力を存分に示していたんだけど、フルで楽曲を聴いたことはなかった。でも、何度もプッシュされるので、重い腰を上げて聴いてみたところ、抜群にいい。
まず、楽曲がいい。展開はアニソンっぽさもありつつ、言葉のテンポはボカロ曲っぽさもありつつ、ロックでもある。それでいて、歌唱力は抜群だ。いろんなコンポーザに楽曲の提供を受けているようだけど、彼女自身もソングライティングができるようで、この『ViVALE』は彼女の手によるもの。彼女がつくった楽曲のクオリティも高いのがすごい! 声を張って激しく歌う方向性が多いんだけど、意外とバラードこそが彼女の本領発揮なのだと思うけど、歌詞の世界観も含めて、きっと彼女は激しい楽曲が好きなのだろうなあ。
そして、彼女が所属していたSalty Dogが何よりもいい。すでに活動は休止しているんだけど、何故、売れなかったんだろうと首を傾げたくなるような名曲がたくさんある。まあ、どちらにしても、ボクにとっては出会った瞬間が新曲なので、これから聴いていこうと思う。……何だろうな。ちょっと複雑すぎたのかもしれない。復活の含みを持たせているので、復活することを祈ろう。
2025年2月25日 Have you ever seen Heaven?
最近、AIの能力が高くてエグい。YouTubeでいろんなアーティストの音楽を聴いているわけだけど、オススメの精度が高くなってきた。
本日はそんなAIオススメのアーティストの中から、Reiを紹介しようかな、と思う。
ギターがお洒落で格好いい。巧い。ジャジーだったり、ファンキーだったりもするし。本人はブルーズが好きらしいので、そういうバックグラウンドがあるのだろう。ちょっと日本人離れした感性で、いい。でもね。このHeavenの歌詞は要チェックだ。彼女の音楽的なバックグラウンドやギターテクとかが注目されると思うんだけど、歌詞もいい。
天国って見たことある? ねえねえ、天国って信じる? 天国に行ったことある? だって、あなたと一緒にいるとほとんど天国じゃん。
みたいな英語で始まる。でも、その天国が永遠じゃない。Wi-Fiも繋がらない。逃げ出したりもする。作詞家としての能力も高いという。
そんなわけで、本日のオススメのミュージシャン!
2025年2月11日 このまんま、だらだらと続いていく
金原ひとみさんの『アッシュベイビー』(集英社文庫,2007年)を読んでいる。昔、『蛇にピアス』(集英社文庫,2006年)を読んで衝撃を受け、その後、Aマッソの加納さんのキウイチャンネルに出演しているのを拝見して、とても穏やかな人柄に驚いた。今更ながら、2作目に着手した感じ。
『蛇にピアス』のときには、全体的にヒリついた感じがした。舌に穴をあけるシーンなんかは、目を覆いたくなる感覚もあったし、入れ墨を入れるシーンや暴力的なシーンもあって、ある種、いろんな種類の「痛み」を見せつけられた感じがした。
今回もそういう「痛み」は健在だ。ナイフを突き刺すシーンとか、動物を殺してしまうシーンなどがある。でも、やっぱりどこか異常な世界観で、エロティックで、何より、とても飢えている感覚が伝わってきた。この「飢え」がずぅっと根底にあって、突きつけられているような感じがして、苦しくなった。
何も解決しない。救いもないのかもしれない。物語は唐突に終わってしまうけれど、多分、このまんま、だらだらと続いていくのだろう。閉塞感が残ったまんま、しこりのようになって終わる。そんな本だった。
2025年2月3日 幸せを諦めてしまうな。人で在れ
YOASOBIの新曲『UNDEAD』が『アイドル』を超えてきたと言われているが、アカペラ集団による『UNDEAD』も凄い。想像を超えてきた。
最近、やけにYouTubeのオススメでプッシュされていたので、満を持して視聴した。何と、かつてのハイスクールバンバンの天音さんがセンターで歌っているではないか。そうか。サムネでは全然、分からなかった。
ハイスクールバンバン、好きだったなあ。みんな、個性的だったけど、ボクは特に天音さんが好きだった。彼女は演技派というのか、憑依系というのか、歌っているときの表情にも魅入られてしまう。だから、ハイスクールバンバンが解散して、ちょっと悲しかった。でも、こうしてまたアカペラ集団として歌う場所が出来て、よかったなと思う。
それにしても、この『UNDEAD』、原曲もメチャクチャ複雑怪奇で難解な曲なんだけど、改めてこうして天音さんが歌う歌を聴いて、いい歌詞なのだと気づいた。原曲はボカロ曲っぽくって、PVも目まぐるしくて、歌詞にまで目がいかなかった。「屍のように生きるな」という強いメッセージに勇気づけられた。うん。明日からも頑張ろう!!
2025年1月22日 East Of Eden、再始動。
予てより注目していたヲタリストAyasa率いるEast Of Eden。ベースのわかざえもんが脱退して、空中分解するのかと心配していたら、新たにMINA氏を加えて、新体制で帰ってきた。
アニソン調の楽曲がしばしば批判されてきたが、今回、わかざわもんの脱退を機にワーナーからビクターに移籍して、若干、クリエイタ陣が変わったのかもしれない。ヘヴィなサウンドになった。MINA氏のベースも上手だし、安心して聴ける。まだ1曲目ではあるけれど、新生EOEも楽しみだなあ。albumも買わなきゃナルメル!!
ステミレイツも何とかならないかなあ。あっちは看板のヴォーカル不在だから……苦しいよなあ。
2024年10月20日 ハイレタハイレタハイレタハイレタ
トイレの花子さんを描いてみたの記事でも書いているとおり、最近、都市伝説系の絵を連投しているボクだ。ネットロアや「洒落怖」に興味があって、その辺をリサーチしている関係で、そういう系のイラストに徐々にシフトしている。トイレの花子さん(学校の怪談)を皮切りに、ヤマノケ(洒落怖)、怪人アンサー(ネットロア)、マッド・ガッサー(アメリカの都市伝説)なんかを描いてきた。次はいよいよ口裂け女(日本の都市伝説)を描こうと思っているので、乞うご期待だ。そうして、近いうちに都市伝説(特に匿名性と作家性の部分)について一考してみたいなと思っている。
漫画『ダンダダン』はオカルトと妖怪をモチーフにした漫画で、10月からアニメ化された。アニマックスでの公開はまだなので、ボクはそちらを楽しみに待っている状況だが、ここでもターボババアやアクロバティックサラサラなどがたくさん登場する。そういう意味では、現代妖怪たちのオンパレードだ。鳥山明の再来と言われるほどの見事な立体造形とぶっ飛んだ世界観が素敵な漫画だ。
アニメの主題歌はCreepy Nutsの「オトノケ」だ。これはもちろん、ヤマノケのパロディだろう。歌詞の「ハイレタハイレタ」と連呼するところなんて、メチャクチャ、怖さがある。でも、ラッパーのR-指定的には自分の歌がリスナーの中に入っていくイメージなのかもしれない。そういう意味で「オトノケ」なのだろう。オトノケの歌詞については、各所で考察がなされていて、いろんな都市伝説の妖怪たちが練り込まれているようだから、是非、聴いてみて欲しい。







