2025年2月9日 「チョスンサジャ」を描いてみた。
朝鮮の妖怪として「チョスンサジャ」を描いてみた。あの世から遣わされた使者で、死すべき人間をあの世に連行する。

ボクは朝鮮の妖怪を調べ始めた最初っから、このチョスンサジャが大好きだ。黒づくめでおシャレな風貌なのに、非常に官僚的な性格で、死亡予定者一覧表を片手に死すべき人間を探す。それでいて、同姓同名を間違えて連行することもあるし、賄賂をもらって見逃すこともある。こういう性格がとても東アジアっぽいなと思うわけだ。中国や韓国、そして日本も含めて、そういう一面がある。
だから、朝鮮の妖怪を描くなら、最初はチョスンサジャから描こうと決めていた。本当だったら、朝鮮の妖怪ナンバーワンと言えばトッケビなので、トッケビから描くべきなのだろうけど、それを押してのチョスンサジャだ。そして、次の朝鮮の妖怪はかわいらしいミョドゥサを描こうと決めているので、トッケビはもうしばらく後になりそうだ。
……でも、トッケビは政治的に難しいヤツ(日本の「鬼」の影響の所為で容姿が変質したと難癖をつけられている!)なので、実際のところ、どういうイラストにすべきかはちょっと悩んでしまう。角を生やしたら、韓国の学者に怒られてしまいそうだ。でも、実際には角があったという図版もあったりして……うーん。まあ、そういうところも引っ括めて、朝鮮の妖怪の面白さであることよ。ほほほ。
2025年2月1日 「マーカーゾン」を描いてみた。
「アジアの妖怪をドドドドン!」(1月16日の記事)で「マーカーゾン」をイラストに描き起こしたいと宣言したが、早速、描いてみた。

ベトナムには主に2種類の吸血鬼がいるようだ。北部の吸血鬼「マーカーゾン」と南部の吸血鬼「マーライ」だ。マーライはフィリピンのウンガウンガやタイのピー・グラスー、マレーシアのペナンガランみたいに、夜になると身体から頭だけが抜け出し、臓器をぶら下げながら空を飛んで獲物を狙う吸血鬼だ。
一方のマーカーゾンは夜になると独特のポーズで吸血鬼に変身する。両足の親指を鼻の穴に突っ込み、両手は耳を掴む。そして、空を飛んで獲物を探すのである。ベトナム人が描くマーカーゾンは結構、年配の女性である場合が多いが、ボクは比較的、若い女性で描いてみた。だって、うら若き女性がこんな変なポーズで出没すると考えたら、結構、面白い。
実際に鏡の前でこのポーズをやってみて(結局、硬くてうまくいかなかったが……)、描いてみたので、足の部分なんかはそれっぽく描けているのではないか。ポーズにこだわったあまりに、あんまり吸血鬼のおどろおどろしさとか怖さがでなかったが、まあ、それもご愛敬。
2025年1月26日 創作から普遍的な妖怪への道のり
そういえば、今年は巳年なのである。毎年、1月1日に「近況報告の本」を刊行していて、その表紙の題材として、干支に因んだイラストを描く。すっかり忘れていたけれど、今年は「姦姦蛇螺」を描いた。今更ながらの「あけおめことよろ」のイラストである。

姦姦蛇螺は、ネットロアの妖怪だ。初出は、今はなき「怖い話投稿:ホラーテラー」という投稿サイトらしい。2chオカルト板のスレッド「洒落怖」に転載されたので、洒落怖の妖怪として認知されているケースも見受けられる。
「姦姦蛇螺」の投稿において、若者たちが姦姦蛇螺と遭遇するシーンは滅茶苦茶臨場感があって怖い。厳重に封印されている区画の描写も丁寧だし、姦姦蛇螺が現れて「いぃぃ~っ」と笑うシーンは圧巻だ。そして、蜘蛛のように6本の手足でフェンスを伝ってくる描写なんて戦慄する。
「姦姦蛇螺」は投稿サイトに投稿されたものなので、明らかに創作だ。名乗り出ないけれども、どこかに作者がいるはずだ。それなのに、まるでネットロアのように語られ、都市伝説のジャンルで取り扱われる。この辺の境界の曖昧さが妖怪らしいところである。
大昔だって、実は作者がいたはずだ。ギリシア神話だって、ヘーシオドスの「創作」と目されている部分がある。いつも書いているとおり、「ドラキュラ」はブラム・ストーカーの創作だし、「フランケンシュタインの怪物」はメアリー・シェリーの創作だ。「クトゥルフ」だってラヴクラフトの創作だし、「オーク」はトルキーンの創作だ。そうやって、誰かのcopyrightがいつの間にか普遍的な妖怪になっていく。姦姦蛇螺もその意味では、普遍的な妖怪に片足を一歩、突っ込んでいる。そこが面白いなあと思うのである。
2024年12月2日 「置いてけ堀」を描いてみた。
日本の妖怪の「置いてけ堀」を描いてみた。

本所七不思議のひとつで、たくさん魚が獲れる堀で釣りをしていると「置いてけ、置いてけ……」と声が聞こえる。無視して帰ると、魚籠(びく)の魚が消えてしまったという話。
イラストは歌川国輝の浮世絵ヴァージョン。
2024年11月27日 「アムピスバイナ」を描いてみた。
ヨーロッパ伝承の「アムピスバイナ」を描いてみた。

Ἀμφίσβαινα(アムピスバイナ)とは古代ギリシア語で《両方向に進むもの》という意味で、その名前が示すとおりに、両端に頭がついている。
プリーニウスは『博物誌』(1世紀)の中で「猛毒を吐くのにひとつの口では足らないかのようだ」と説明している。
ちなみに、今回、イラストを描くに当たってヘビの骨格図とか写真とかをいろいろと調査していたら、ヘビって、口を開けた状態で舌を出したりはしないらしい。今まで口を開いた状態で舌を出したようなヘビを描いてきた気がするなあ。……というわけで、今回は厳密に、口を開けたヘビは舌を出さず、口を閉じたヘビからは舌をチロチロと覗かせている。わっはっは。
2024年11月23日 「ターボババア」を描いてみた。
都市伝説の「ターボババア」を描いてみた。

ターボババアは1990年代の中頃から都市伝説、あるいは学校の怪談などの文脈で語られ始めた存在だ。夜の高速道路などで自動車と並走し、時には自動車の窓を叩いたり、追い抜いて振り返るとニヤリと渡って運転手を驚かせる。たったそれだけなのに、100キロババアとかマッハババア、ジェットババアなど、いろんな名前で日本各地で知られている。リヤカーババアとか、ホッピングババア、ヘリコプターババアなどの変種も多種多様だ。
最近は「ダンダダン!」の中で大活躍なので、一躍、有名になった感じがする。めでたくタイにも進出したらしく、タイでは「ピー・ヤーイ・サピート」と呼ばれて、やっぱりタイの高速道路を走っているらしい。でも、長い舌を伸ばしているという点が、タイらしさ満載である。
2024年11月21日 八朔シータのサインを考えてみた!!
突然ながら「八朔シータ」のサインを考えてみた。

……というのも、最近、Xで規約変更があって、AI学習が明文化された。これを受けて、イラストレータ界隈が大騒ぎしている。やれ、ウォーターマークを入れなくちゃ。やれ、AI生成反対の意を表明しなくっちゃ。やれ、Blueskyに避難しなくちゃ。まあ、ボク個人としては、オンラインに公開した時点ですべての情報は公開情報だと思っているので、AI学習に利用されるのは致し方ないと思っている。ウォーターマークそのものも、そのうち技術的に乗り越えられちゃうだろうなあと思っていて、あんまり意味がないとも思っている。でも、これを機にいろいろと勉強した。
ウォーターマークはともかくとしても、国際的には「署名」って必要らしい。国によっては、署名がないイラストはフリー素材だと勘違いされることもあるらしい。へえ。だったら、国際規格で行こうかなと思って、この期に及んで「署名(サイン)」を考えてみた次第。
意外と署名を考えるのは楽しかった。いろんな人のサインを調べて、並べてみて、簡略化の方法とか、筆の進め方なんかを模倣したり、類型化したりして、それを組み合わせながら、それっぽく拵えてみた。一応、「八朔シータ」って読めるし、いい感じなのではないか。ふふふ。
2024年11月19日 オーソ・ワンを描いてみた。
アメリカの宇宙人「オーソ・ワン」を描いてみた。

日本では「アウッソ」として紹介されることもある。ヒグドン氏がワイオミング州で遭遇した宇宙人で、ヒグドン氏を立方体型の宇宙船に乗せて誘拐したとされる。テレパシーで会話する。16万3,000光年離れた惑星に棲む。
最近、アメリカの妖怪にも手を出している。意外とアジアに目を向けて、フィリピン、タイ、ベトナム、インドネシア、ミャンマーの妖怪を調べていたけれど、アメリカの妖怪というのも盲点で、知名度は低いよなあ、と思っている。
ちなみに、Xの方では、イラストに署名を入れてみた。海外では、署名のないイラストはフリー素材だと認知されることもあるという記事を読んで、それは困るなあと思っての対応だ。
2024年11月15日 あぎょうさんを描いてみた。
学校の怪談に登場する「あぎょうさん」を描いてみた。

あぎょうさんは謎掛け系の現代妖怪で、天井から降りてくる老婆の妖怪で、抱きついてきて、首筋を舐めてくる。そして「あぎょうさん、さぎょうご、いかに?」と問うてくる。これにうまく答えられれば、あぎょうさんは退散するが、答えられないとかぶりつかれるという。
こういう質問とそれに対応する答えがあるというのが、学校な怪談っぽさがある。世の中の大半の課題には必ずしもピタッとした答えがないのだよ、と子供たちに諭したくなる。
巷のイラストでは、結構、たくさんの人が蜘蛛のような姿で描いている。まさに8本足で描いている人もいるし、蜘蛛のようにたくさんの複眼を描いている人もいるんだけど、特に姿について明確な描写はないみたいなので、あんまり蜘蛛には寄せずに、人の要素を多く残してみた。それでも、上からぶら下がっている点は強調してみた。そんなこんな。
2024年11月11日 テケテケを描いてみた。
学校の怪談に登場する「テケテケ」を彩色してみた。白黒のときには感じなかったが、色をつけたら結構、グロテスクだ。

最近、腰を据えて都市伝説の調査をしている。資料そのものはかなりの部分、朝里樹氏がまとめてくれている。その一方で、朝里氏もそうなんだけど、2ちゃんねるのオカルト板とか、洒落怖系で語られる怪異は、創作的な側面が強い。匿名性は担保されていながら、作者の存在について考えさせられる。また、昔ながらの「友達の友達(FOF)」を介在させずに、自分の体験談としてまとめられる点で特異性がある。その辺をもう少し自分なりに検討したいなと思っている。
そんなこんなで、昔ながらの都市伝説も再整理しながら、洒落怖系やアメリカの現代妖怪(宇宙人的なものも含む)を調査しているこの頃である。
2024年11月7日 エンフィールド・ホラーを描いてみた。
アメリカの未確認生物の「エンフィールド・ホラー」を描いてみた。

エンフィールド・ホラーはイリノイ州のエンフィールド村に出没した怪物で、1973年にヘンリー・マクダニエル氏が遭遇。その身長は約1.4メートルで、3本足に小さな手がある。ピンク色に光る大きな目で、15メートルを3歩で跳躍したという。
マイナーな妖怪を紹介した方が面白いかと思いつつ、アクセス解析を見ると明らかにメジャーな妖怪を紹介した方が伸びるので、悩ましいところだ。今回、アメリカの妖怪に挑戦してみた。結構、アメリカは未確認生物や都市伝説の妖怪がたくさんいる。昔ながらの伝承がない分、ネイティヴ・アメリカンから借りてきたものと、その後、入植した人々が想像したものに溢れている。
歴史が新しいので、比較的、突飛なものが多い。エンフィールド・ホラーは「3本足」という変わった妖怪。ペットのカンガルーが脱走したものを見間違えたのではないかとの説もあるので、ちょっとカンガルーっぽさも残してイラスト化してみた。
2024年11月2日 ザガンを描いてみた。
ソロモン72柱の「ザガン」を描いてみた。
17世紀頃の魔法書『ゴエティア』によれば、彼は地獄の王の一人で、33個の悪魔の軍隊を率いている。あらゆる金属から硬貨を造り、水をワインに、血液を油に、愚者を賢者に変える。当の本人は自分を賢く見せている。

本来はグリュプスの翼をはやした雄ウシの姿か、その後、人間に変身した姿を描くべきなのだろうけれど、今回はその中間ら辺を狙って描いてみたので、若干、原典から見ると厳密さには欠けるイラストになっている。そのせいで、ちょっとファンタジー漫画のイラストっぽくなってしまった。
でも、自分を賢く見せかけている雰囲気を醸すべく、眼鏡をかけて本を持つというスタイルにしてみた。中世の学者っぽい服装も身につけさせてみた。そんなこんな。まあ、ソロモン72柱は、大抵の場合、ブルトンのイラストにみんな、引っ張られるので、ブルトンが挿絵をつけていない悪霊なので、自由に描いてみてもよいだろうと思っている。
2024年10月29日 ハッグを描いてみた。
イギリス伝承のハッグを描いてみた。
森に棲む魔女の妖怪で、邪悪なものが多い。妖術を駆使し、大鍋で薬を調合する。人を喰らうこともある。一見すると人間のようだが、人間ではなくて、森の精霊である。『ヘンゼルとグレーテル』に登場する人喰い魔女もハッグの一種とされる。日本の鬼婆や山姥のイメージに近い。

いかにも「イーヒッヒッヒ!」と笑い出しそうな感じのイラストに仕上がって満足している。ハロウィンが近いしね。それっぽいイラストをアップロードしておいた方がいいじゃん。そんな感じ。
2024年10月25日 口裂け女を描いてみた。
日本の都市伝説に登場する「口裂け女」を描いてみた。

都市伝説と言えば「彼女」というほどに有名な現代妖怪だと思う。最近だと赤いコートとか赤い傘みたいな装飾で語られることが多い。でも、ボクが子供の頃は、普通にOLのイメージだった印象だ。派手な赤いコートじゃない。赤い傘で空を飛ぶみたいなトンデモ設定もなくって、普通のOLの女性がマスクをしているからこそリアリティがあって怖かった。そんなイメージを伝えたくて、80年代っぽい感じのトレンチコートを着た女性を描いてみた。肩からショルダーバックを下げている。とある女優に似ているとして週刊誌に掲載されていた。そのときに週刊誌に載っていたイラストに髪型は寄せてみた。少なくとも、ボクのイメージする口裂け女はこんな感じである。
もう少しデフォルメしてでっかい鎌にしてもよいのだろうし、真っ黒い長い黒髪にしてもよかった。美人でもよかった。でも、80年代の当世っぽくすると、こんな感じではないだろうか。どうだろうか。
2024年10月21日 ジャック・オ・ランタンを描いてみた。
10月はハロウィンの季節なので、「ジャック・オ・ランタン」を描いてみた。

通常、ジャック・オ・ランタンと言えば、カボチャ頭のお化けを連想するが、本来、アイルランドでは、ジャック・オ・ランタンは西洋カブ(ルタバガ)でつくる。カボチャでランタンをつくるようになったのは、アメリカに入植して以降である。アイルランドには次のような古い伝承が残されている。
その昔、ジャックという男は、盗みや詐欺などを繰り返し、遂には悪魔を騙して地獄行きを阻止した。しかし、酒を飲みすぎて死んでしまった。しかし、日頃の悪行のために天国に行くこともできなくなった。これを憐れに思った悪魔は、ジャックに火を与え、以降、ジャックは西洋カブのランタンを手にこの世を彷徨い続けているのだとか。
そんなわけで、西洋カブのランタンを手に現世を彷徨うジャック・オ・ランタンを描いてみた。なお、西洋のお化けが足がないというわけではないんだけど、その方がお化け感が出るかと思って、今回はそういうデザインにしてみた。
2024年10月20日 ハイレタハイレタハイレタハイレタ
トイレの花子さんを描いてみたの記事でも書いているとおり、最近、都市伝説系の絵を連投しているボクだ。ネットロアや「洒落怖」に興味があって、その辺をリサーチしている関係で、そういう系のイラストに徐々にシフトしている。トイレの花子さん(学校の怪談)を皮切りに、ヤマノケ(洒落怖)、怪人アンサー(ネットロア)、マッド・ガッサー(アメリカの都市伝説)なんかを描いてきた。次はいよいよ口裂け女(日本の都市伝説)を描こうと思っているので、乞うご期待だ。そうして、近いうちに都市伝説(特に匿名性と作家性の部分)について一考してみたいなと思っている。
漫画『ダンダダン』はオカルトと妖怪をモチーフにした漫画で、10月からアニメ化された。アニマックスでの公開はまだなので、ボクはそちらを楽しみに待っている状況だが、ここでもターボババアやアクロバティックサラサラなどがたくさん登場する。そういう意味では、現代妖怪たちのオンパレードだ。鳥山明の再来と言われるほどの見事な立体造形とぶっ飛んだ世界観が素敵な漫画だ。
アニメの主題歌はCreepy Nutsの「オトノケ」だ。これはもちろん、ヤマノケのパロディだろう。歌詞の「ハイレタハイレタ」と連呼するところなんて、メチャクチャ、怖さがある。でも、ラッパーのR-指定的には自分の歌がリスナーの中に入っていくイメージなのかもしれない。そういう意味で「オトノケ」なのだろう。オトノケの歌詞については、各所で考察がなされていて、いろんな都市伝説の妖怪たちが練り込まれているようだから、是非、聴いてみて欲しい。
2024年10月17日 マッド・ガッサーを描いてみた。
アメリカの都市伝説に登場する「マッド・ガッサー」を描いてみた。

マッド・ガッサーは1933年にバージニア州、1944年にイリノイ州に現れた黒ずくめの怪人で、甘い匂いのガスを撒き、人々は眩暈、痺れ、吐き気などに悩まされた。結局、犯人は謎のままで捕まらなかったという。
最近、絵を描くときには、動きというか、物語性みたいなものを組み込んでみようかと思っているので、まさにガスを散布している瞬間の動きを描いてみた。甘い匂いのガスということで、ピンク色にしてみた。
ちなみに、実際のイリノイ州の事件での目撃証言では、ピッタリとしたニット帽を被って、黒ずくめの背の高い華奢な男性(あるいは男装した女性)とされ、ガスマスクに関する記載はない。また、絵ではガスタンクを背負わせてみたが、実際にはフリットガンと呼ばれる殺虫剤のような機構を持った水鉄砲の延長みたいなものを所持していたとも言われている。
2024年10月13日 シェムハザを描いてみた。
堕天使の「シェムハザ」を描いてみた。

『エノク書』(前2~前1世紀)によれば、彼は地上の見張りを任される天使の一団「ウォッチャーズ(グリゴリ)」の指導者であり、200人の天使を率いて地上にやってきて、それぞれが人間の女性を妻に娶って、さまざまな知識を人間に授けたとされる。これによって地上は荒廃し、大天使ミカエルによって討伐された。また、この出来事が原因で、神は大洪水を引き起こして地上を洗い流してしまったとされる。
シェムハザに関する姿・形について言及する書物はなく、また、それっぽい図もないので、今回ばかりは、かなり勝手なイメージでイラストに描き起こしている。服装だけは当時のキリスト教の絵画に描かれる天使の服装を元にしているが、それ以外は完全にオリジナルだ。天使たちがそれぞれ女性を娶って子をなそうと囁き合う中、シェムハザは「俺だけが罰せられることはないだろうな。みんなで一緒にやるんだぞ! 裏切るなよ」的なことを言っているので、かなり神経質なやつだと思っている。だから、そういう顔にしてみた(笑)。
2024年10月5日 「愛宕山太郎坊」を描いてみた。
愛宕山太郎坊を描いてみた。京都の愛宕山に棲む。日本全国の天狗たちの総大将だ。天狗と言えば、鼻高天狗をイメージする人も多くて、総大将も当然、鼻高天狗だと勝手に認識している人も多いかもしれない。でも、由緒正しき古来からの天狗と言うのは、実は烏天狗の方である。鼻高天狗を最初に描いたのは、室町時代の狩野元信だと言われている。鞍馬山僧正坊を描いたときに、現在のイメージのような鼻の高い天狗を描いたのが始まりだと言われている。だから、漠然と、次は鞍馬山僧正坊を描こうかなあ、などと考えている。

今回、結構、描き直しをした。小道具も多くて、結構、立体感のあるいい感じの絵になったと思う。自信作ではある。まあ、よくよく眺めるとあっちこっちデッサンの乱れはあるんだけど、これだけバチっと描くと、意外と誤魔化されてしまうかもしれない。
2024年10月1日 グラス・キャットを描いてみた。
オズ・シリーズに登場する「グラス・キャット」を描いてみた。

グラス・キャットはライマン・フランク・ボームの『オズのパッチワーク娘』(1913年)で初登場したキャラクター。魔法の粉で命を得たガラス製の猫だ。疲れ知らずで、オズの国中を走り回って情報を収集している。ピンク色の粒々の脳みそが自慢で、よくこの脳みそがくるくると動いているところを見せつけて、自慢してくる。高慢ちきなやつである。
ツンとしたおしゃまな感じは表現できたが、正直、ガラスの素材感はうまく描けなかった。どうやればガラスっぽくなるんだろうなあ。難しいなあ。





