2023年10月8日 フィリピン、そしてモンゴルも!!

昨晩、ウェブサイト「ファンタジィ事典」を11項目更新した。我ながら、忙しい最中、結構な更新量だと思う。

ひとつは「フィリピンの妖怪」。ホワイト・レディカペローサウンガウンガカマカマを更新した。イラストはまだこれからだ。でも、ウンガウンガなんか、イラストにしたらインパクトがありそうなので、早急に絵を起こしたいと思う。従前から言っているとおり、フィリピンの妖怪をイラスト化したら、次はインドネシアかミャンマーに着手したいと思っている。これらの国々は実際にボクも行ったことがあるし、土地の持つ雰囲気が分かっている。だから、イメージしやすい。

もうひとつは「モンゴルの妖怪」だ。マンガスモー・ショボーを更新してみた。何となく、あまり知られていないアジアの妖怪を潰していきたいなと思っていて、その中でも、日本、韓国、中国、モンゴルは「東アジア」に分類される。日本も含めて「東アジア」の体制を整える意味で、今回、モンゴルにも手を伸ばしてみた。モンゴルに関しては、ロシア語圏の資料が多いので、ロシア語のウェブサイトも参照している。

それから、最近、注釈をつけられるスタイルにしてみた。本文に補足的に説明できるようにすることで、本文を少しだけシンプルに読みやすくして、難解な部分や枝葉は注釈に持っていけるように、文章を組み立て直してみている。いろいろと試行錯誤中のボクである。

そんなわけで、緩やかにファンタジィ事典を更新中である。

  

2023年9月10日 不思議な使命感

抱え込んでいた仕事の量が多くて、ここのところ、メチャクチャ忙しかった。朝から晩まで働いて、10時に帰宅して家では眠るだけという生活が1週間くらい続いていて、身体を壊すのではないかと自分で自分のことが心配になった。

こういうのは、本当はよくない。でも、いろいろなイベントというか、締め切りが重なってしまって、結果として、こうなった。もう少し若いときには、えいや、でいい加減にやることもあった。でも、年を重ねて、いろいろなものが見えるようになると、逆に求められている水準とか、期待されていることも分かってしまうので、最低限、そのハードルは越えてやろうとか、勝手に自分で設定値を高めてしまうので、思ったよりも無理をしたな、と感じている。その代わりに、趣味のウェブサイト運営を蔑ろにして、隔日更新の「日々の雑記」はしばらく休載となっていた。あっはっは。

当面の必要なイベントを一定水準の品質でやっつけたので、ここからは少しだけ、落ち着いて、ウェブサイト運営にも時間を割けるかな、と期待しているので乞うご期待。

とは言え、「日々の雑記」はSNSではないので、フォローされる読み手がいるわけではない。自己研鑽のつもりで、気軽に書いている。気軽に書いているのに、神話・伝承の話題を少しだけ多めにしようかな、と自分を律してやっている。そういう不思議な使命感からやっている活動である。さてはて。

  

2023年8月9日 YouTubeのナンバーワンはYouTuberであるべき

スパイダーメーンが日本最速でYouTubeの1,000万人登録を記念し、しかも覆面を取ったら、その正体がヴァンビだったということで話題になっている。寡聞にして、ボクはスパイダーメーンを知らなかった。どうやら、YouTube Shortのコンテンツだったらしい。ボクはYouTube Shortはほとんど見ない。元々、VineもTikTokも楽しさが分からなかったし、Facebookのリールですら煩わしいなと感じるボクだ。でも、ヴァンゆん時代のヴァンビを知っているボクからすると衝撃だったし、彼の凄まじい執念と底力を感じる出来事だった。

正直な話、ボクはヴァンゆんは最後、結ばれるのだと思っていた。カップルチャンネルの草分け的存在ではあるし、ビジネスカップルではあったけれど、多少なりとも相思相愛の関係なのだと思っていた。そうしたら、2021年12月の「ヴァンゆんチャンネル登録者250万人達成したら結婚する生配信!!」がまさかの250万人に届かず、スベりにスベって、想像を絶する大炎上となった。結婚という人生のイベントを企画にしたことも、式場まで押さえておいて結婚に至らなかったことも、何より、相方に何も伝えず、ドッキリのような形で企画を進行したことも、全てが批判に晒された。騒動後も、ゆんちゃんは健気に頑張っていたが、次第に再生数は落ちていき、メンバーを増員して、寸劇みたいな内容に方向転換し、やがてヴァンゆんは解散した。あのとき、誰もがヴァンビは終わったと認識していたと思う。

そんなヴァンビが、こうしてスパイダーメーンとして復活を果たした。登録者数1,000万人の日本最速記録を塗り替えた。彼の転落人生を知っていると、なかなかに胸アツの展開であるが、本家ヴァンビのチャンネルに足を運んで、ボクはさらに衝撃を受けた。

動画の中で、ヴァンビは、何故、スパイダーメーンという企画に挑戦したのか、その趣旨を説明していた。現在、YouTubeのチャンネル登録者ランキングの頂点に君臨するのはJunyaだ。登録者数2,710万人。大昔、Hikakinとはじめしゃちょーがナンバーワンとナンバーツーで競い合っていたときに、突如、キッズラインが現れて、二人を追い抜いて行ったところまでは、結構、話題になっていた。

その後、TikTok出身のJunyaが海外向けのYouTube Shortで大躍進して、あっという間に並み居る大物YouTuberたちを追い抜いてトップに躍り出た。海外向けの発信なので、Junyaそのものはあんまり日本での知名度は低く、YouTuberたちもライバル視していないのかもしれないが、それでも、日本のナンバーワンYouTuberはJunyaである。

ヴァンビは動画の中で、「日本のナンバーワン、登録者数1位のチャンネルがTikTokerなの。俺はそれが!ものすごく気に食わなかった。YouTubeのナンバーワンはYouTuberであるべきだってめちゃくちゃ思った」と説明する。そして、Junyaの登録者数1,000万人達成の最速記録を塗り替えた上で、ナンバーワンのYouTuberを目指すことを宣言した。

なるほど、ヴァンビを突き動かしていたのは、YouTuberとしての矜持だったのか。ちょっと感動するとともに、納得してしまったので、彼の動画をここに貼り付けて拡散しておこうと思う。

  

2023年8月7日 TwitterのロゴをXのロゴに変更してみた。

TwitterがXになって、アイコンも変わるということなので、ウェブサイト「ヘタっぴなアルコール蒸留」のTwitterアイコンも、思い切ってXに変更してみた。

今までは、偶然、Facebook、Twitter、pixivが青系のロゴだったのが、Xが黒くなって、今のところ、まだ、見慣れない。でも、そのうち、このロゴにも見慣れてくるのだろうか。

SNSを駆使してみようと思って、いろいろとSNSを始めてみたものの、実はFacebookもTwitterも、更新はあんまりできていない。目標は頓挫していると言える。その代わりと言ってはなんだけど、「日々の雑記」だけは、坦々と、そして粛々と隔日更新を続けているのでご容赦願いたい。……本当は、SNSのネットワークを駆使するはずだったので、そんなんじゃ代替できないじゃんね。あっはっは。

  

2023年7月28日 グッバィ、鳥さん!!

Twitterがxになるとかならないとかで、気づけばロゴ青地に白い鳥から白黒のxになった。xという名称はすでにいろんなところで使われている一般名詞だし、イマイチ、ピンと来ない。ロゴも地味であんまりハマっている感じじゃない。そもそもすでにTwitterの名称で定着していて、ロゴだって誰もがぱっと見たらTwitterのロゴだと分かるようになっているのに、わざわざ変更するのは短期的にはマイナスだと思う。マスク氏の長期的なビジョンで、これを巻き返せるのだろうか。まあ、Twitterの代替サービスはないので、そういう意味では、結構、乱暴なことをしても、ユーザが逃げるようなことはないと思うけれど、改悪だと感じるなあ。どうなんだろう。

毎回、facebookとTwitterとpixivのロゴを貼って、SNSとの連携を図っているボクだけれど、Twitterのロゴをxに差し替えるべきか逡巡した。でも、まだ公式からロゴがちゃんと提供されている感じじゃないので、まあ、様子見も兼ねて、青地に白い鳥のまんまにしておこう。商標権とか何だとかで当面はゴタゴタするかもしれないしなあ。何だかなあ。

  

2023年7月4日 都市伝説は「偏見」や「差別」の温床だ

ウェブサイト「ファンタジィ事典」は「世界各地の神話や伝承の事典。古代の神話から都市伝説やUMA(未確認動物)まで」をモットーに「ファンタジィ」に関する言葉を事典形式で整理していくウェブサイトだ。そのように「ファンタジィ事典」のトップページに標榜している。けれども、実のところ、あんまり「都市伝説」にはタッチしてこなかった。これは偏に「偏見」とか「差別」みたいなところに触れていくので、少しだけ怖さがあったからだ。

たとえば、牛女という妖怪は、屠場の娘という設定になっていて、明らかに「屠殺」に対する差別意識に根差している。つまり、牛を殺している家だから、牛の頭がついた女の子が生まれてもおかしくはない、という気持ちが含まれている。エイズ・メアリーなんて、そのままズバリ、エイズという病気を相手にしているので、非常にセンシティブだ。「性行為を介して意図的にエイズをばら撒く女性」というイメージなので、エイズ=性的放蕩という前時代的なイメージがあって、ものすごく取り扱いが難しいし、そういうのを「ファンタジィ」だと取り扱ってしまうのは、やっぱり、どこか後ろめたさがある。でも、結局のところ、エイズ・メアリーは妖怪なのだ。本当は存在しないのに、何だかリアリティがあって、怖くなって信じてしまう。そこに「ファンタジィ」の「ファンタジィ」たる所以がある。難しいのは、このエイズ・メアリーとかエイズ・ハリーとかは80年代後半に生まれた都市伝説だが、後になって、実在の事件が発覚してしまう。少なくとも、90年代後半に、Darnell McGeeやNushawn Williamsなどの複数の男性が、意図的にエイズを蔓延させた罪で逮捕されているし、1998年にはPamela Wiserという女性も同様の罪で逮捕されている。つまり、嘘から出た実ということになる。

ボクなんかは、マラウイに行ったときに、まさに「吸血鬼」の幻想と遭遇した。マラウイの田舎で、吸血鬼だと疑われる人が次々と村人たちに火をつけられて殺された。JICAは「吸血鬼」と呼んで、我々に避難を呼びかけていたが、実は現地ではBlood Sucker(ブラッド・サッカー)と呼んでいて、曰く、「最近、外国人と仲良くなって急に羽振りがよくなったあいつは、俺たちから血液を採取して、外国人に高額で売って儲けたんじゃないか」ということなのだ。まさに腎臓ドロボーの都市伝説に近くって、決して、ドラキュラ的なものを想像してはいけない。ああいうのも、本気でマラウイ人の田舎の人たちは信じて、暴徒と化したわけだから、笑いごとではない。

ミャンマー伝承をまとめていると、ハンセン病やくる病などへの恐れを表現した精霊たちがいて、こういうのをちゃんとまとめていくと、ああ、どちらにしても「偏見」や「差別」からは逃げられないな、と感じているところだ。だから、もう諦めて、そしてある程度は覚悟して、ここのところ、まとめて都市伝説を投稿している。

2023年6月24日 クリューサーオールが大人気!!

最近、「日々の雑記」を隔日で投稿しているが、それだけではなく、「ファンタジィ事典」も頻繁に更新しているつもりだ。学生の頃の情熱を取り戻している。そんなわけで、今までは更新だけ更新して更新しっ放しにしていたボクだけど、ちゃんとサイトを分析すべく、Googleアナリティクスを見たり、Google Search Consoleをチェックしたりしている。

今週になって、急にクリューサーオールの検索数とクリック数が増加した。クリューサーオールはギリシア・ローマ神話で、ペルセウスメドゥーサの首を斬ったときに。その首からペーガソスとともに飛び出してきた怪物で、黄金の剣を持って生まれたと記述されている。そして、怪物ゲーリュオーンの父親となった。古代ギリシアの文献では、それだけしか記述がない非常にマイナなよく分からない怪物だ。それなのに、ここ数日で20~30件、閲覧されている。何故だろう。何かクリューサーオールが登場するゲームやアニメがあったのだろうか……。誰か、テル・ミー。

  

2023年6月10日 アスワン・プロジェクト

昔から犬のクンクン by 河村賢一というウェブサイトがあって、フィリピン在住の管理人が、日本語でフィリピン文化やフィリピン情報を発信してくれていた。そこにかなり詳細に「フィリピンの妖怪」がエンタメたっぷりにまとめられていた。ボクは結構、フィリピンの妖怪に関しては、そこの情報を最初の足掛かりにして、その後、英語やタガログ語で調べてみて、情報を拾ってまとめていた。

最近、また面白いことがしたいなー、と思って、改めて「フィリピンの妖怪」を整理しようと思い立った。何しろ、ボクは2014年から2016年までに、8回もお仕事でフィリピンに行っていたのだ。フィリピンの雰囲気はよく分かる。あの国を跋扈する妖怪たちは、容易に想像ができる。それでもう一度、フィリピンの妖怪を調査し始めたら、「The Aswang Project」というウェブサイトを発見した。YouTubeもある。結構、細かくフィリピンの伝承上の妖怪たちを調査して、まとめてくれている。特にA Compendium of Creatures from Philippine Folklore & Mythology(フィリピンの神話・伝承の生き物の概要)というページがいい。

単純に「ああ、これは凄いウェブサイトだ」と思った。こういう伝承の類の妖怪は収集が要だ。日本でも、その昔、民俗学で柳田國男などの先人たちが足を使ってフィールドワークをして、妖怪や怪異の情報を収集してくれた。だから、日本は妖怪の情報が豊富にある。今はオンラインの時代だ。フィリピンでは、こうして「The Aswang Project」が始動して、オンライン上にフィリピン各地の情報を集めることができたら、ものすごい価値のあるサイトになる。まだ辞書っぽい印象もあって、解説としては物足りない側面もあるんだけど、妖怪に関わる固有名詞を大量に集めてくれているのは素敵だ。しかも知名度のある妖怪は、分析記事に書いているライタもいて、そこにリンクが貼られていたりする。YouTubeなんかでも仰々しく情報発信していて面白い。

日本では、あんまりフィリピンの妖怪って知られていないけれど、こういうプラットフォームがフィリピンに出来ているのなら、日本にフィリピンの妖怪を紹介するのも一興だなあ、と思った。しかも、YouTubeの英語を聞いていても、ちゃんと聞き取れるくらいにはボクの英語も上達している(笑)。

そんなわけで、引き続き、今年はミャンマーの37柱の精霊ナッも更新は続けつつ、一方でフィリピンの妖怪もフォローして、こういうマイナな妖怪に関しては、絵も添えて、イメージを強く喚起していく方向で進めてみようかな、と思っている。

  

2023年6月8日 自分のウェブサイトを分析中。

4月の頭くらいに新しいパソコンを調達したんだけど、バタバタしていて、セットアップがいろいろと追いつかず、このたび、ようやく腰を据えて対応した。IllustratorやPhotoshopをインストールした。Google Chromeでログインしてお気に入りを移し替えたし、SNSも全てちゃんとログインをできるようにした。そして、ようやくGoogleのSearch ConsoleやAnalyticsを新しいパソコンでも見られるように設定した。

ずっと低空飛行だったウェブサイト「ヘタっぴなアルコール蒸留」だったんだけど、4月に日々の雑記の隔日キャンペーンを始めてから、アクセス数が緩やかに右肩上がりだ。こういう雑記にも、一定の効果があるのだろうか。更新頻度もSEOのひとつのファクタになるので、そういう要素で、Google先生なんかが反応してくれているのかもしれない。

被リンクがたくさんあるページは、ボクが真摯に書いた記事であることも、改めて確認できた。例えば、ゴブリンノームアーヴァンクなんかが評判がいいので、こういう記事を増やしていけばいいのだと再認識した。最近、少しだけ原点回帰して記事を書いているので、そういう意味では、この頃の感覚に近いイメージで執筆できているので、希望が見いだせた。

逆に、最近、力を入れていた南米の妖怪ミャンマーの妖怪は全然、かすっていない。フィリピンの妖怪も、あんまり見られていない。まあ、そりゃあそうか。でも、これはこれで、ボクが好きでやっていることなので、続けていこうかな、と思っている。実は、こういうマイナな妖怪こそ、絵にして提示して、知名度を上げていこうかな。今のところはそんなことを考えている。その名も、マニアックさをイラストで乗り越えていこう作戦であるが、さてはて。

  

2023年6月2日 隔日キャンペーンから2か月

「日々の雑記」の隔日キャンペーンを始めて2か月が経った。正直、インターバルは3日でもいいかな、と思う日がなかったわけではない。息切れした日もあった。それでも、書きたいことがたくさんあって言葉が溢れてくるようなときには、隔日がまだるっこしくて、毎日でも書きたいと思ったときもあった。その意味では、今のペースでちょうどいいのかもしれない。少なくとも、継続することが不可能なペース配分ではなかった。だから、もう少しだけ、このペースで続けてみようと思う。

「書きたいときに書く」というのが、本来は正解なんだと思う。でも、人間はサボってしまうので「書きたいときに書く」では続かない。一方で「毎日書く」では、何だか義務的になって苦しくなる。ちょうどいいペースを模索するのが大事だと思う。多分、もう少しペースを落として、神話・伝承に特化したネタで書くのが一番いいのだ。それがライターというものだと思うんだけど、でも、趣味でやっているウェブサイトなので、とりあえずはもう少しだけ、こんな感じでやっていこうと思っている。

  

2023年4月23日 原点回帰:自分らしい文章を書くこと。

ウェブサイト「ファンタジィ事典」は「世界の妖怪」に関わる情報を集めてまとめているウェブサイトだ。でも、本音を述べると、Wikipediaが登場したときに、その存在意義を見失っていた。何しろ、ボク個人が一人で集められる情報なんて限られているし、アクセスできる情報も限られている。複数の人が同じように情報を集めてまとめるなら、圧倒的に数の論理でWikipediaの勝ちだ。

特に、一時期、北欧神話に関するWikipediaは、レベちでクオリティが高くなった。かなり専門家や専門家に近い人が中に入ったのだろうなという印象があって、情報の出典明示度が極めて高くなった。原典のどの部分にどのように書いてあるのかが、Wikipedia上で明確に分かるようになった。正直、これはお手上げだな、と思った。

そんなことを頭の片隅で考えながら、数年間、漫然と項目を更新していたような気がする。極力、読める範囲で原典を読む。原語にこだわる。そして、絵を描いてみる。でも、ChatGPTが登場して、もう、そういうのはやめようと思った。情報量で勝負するのではなく、自分らしい文章で自分らしい感性で記述することが、唯一の価値だ。やっと、そういう境地に至って、最近、自由に更新している。

そうしたら、また昔みたいに楽しくなって、生き生きとファンタジィ事典を更新している。「日々の雑記」を隔日で開始したのも、そういう背景がある。文章を自由に書いて、記事にする。当たり前の出発点に、再び戻ってきた。

  

2023年4月15日 個人のウェブサイトは自由である

2日おきに記事を更新するなら、facebookなどのSNSを使えばいいじゃないか。そんな声が聞こえてきそうだ。でも、ボクはSNSに強い苦手意識を持っている。読み手のレスポンスが返ってくるという意味では、モチベのアップに繋がる。反応があるというのは大事だ。でも、一方で、どうしても押しつけがましさも感じてしまう。

好きに書いて、書き散らかしているのに、相手の目の前に「読め!」とばかりに提示しているような乱暴さを感じる。もちろん、それを読むも読まないも、受け手の自由だ。でも、何となく、読まなきゃいけないみたいな暗黙の了解があって、「いいね」を押すみたいな雰囲気もあって、それが心苦しくなる。

そんなボク自身は、他人の文章は読まないタイプだ。興味のあるものしか読まない。面白いものにしか「いいね」は押さない。だから、みんながそうであればいいのに、と思う。でも、意外と律儀に何でも読んで、即座に反応しようという殊勝な人たちが一定数いて、とてもありがたいことではあるのに、ボクを苦しめる。

もちろん、これはあくまでも、ボクの勝手な感じ方、受け取り方である。意外とみんな、フランクで、「読まなきゃ」みたいな強迫観念はないのかもしれないし、そうであって欲しいな、と思う。でも、そういう強迫観念に苦しんでいる人が少なくともいるだろうことは、感じていて、そんな彼らに対して、決して反応しやすい文章を提供していない自覚はあるので、何となく、SNSから疎遠になってしまうのである。

  

2023年4月13日 予約投稿の機能を駆使しての2日おき更新

4月になったので、いろいろと新しい試みを始めてみようと思って、そのひとつが「日々の雑記」を2日おきに更新するというものだ。中身は何でもいいので、最近、興味のあることなどを、500字程度で書いてみようというものだ。文章を書く練習にもなるし、何よりも、文章を書く習慣ができる。しかも、思いついたときにどんどんアウトプットして、予約投稿をしている。WordPressでウェブサイトを構築した甲斐があるというものだ。

ストックがある状態で「日々の雑記」の運用ができれば、本業の仕事が忙しくなっても、比較的、ノンストップで続けられる。「最近、更新が滞っているなあ」的な精神衛生上、よろしくない気持ちにならずに済むのは、いいことだ。時節にあったタイミングでの更新にはならないかもしれないが、あんまり巷のニュースには反応しないように心掛けているので、このスタイルでしばらく続けてみたい。

学生時代、ボクは「日々の雑記」を毎日更新にしていた。ネタを探して毎日を生きるので、ものすごくアンテナを張るし、文章も尖ってくる。あの感覚をもう一度、取り戻した上で、ウェブサイト「ファンタジィ事典」の編纂に反映させていけば、もう少し各項目がエンタメ性のある文章になるのではないか。そんな期待を込めての運用である。

だから、「日々の雑記」そのものが直接的に何かを生み出すということは意図していない。万が一、面白い記事が書けたらラッキーくらいの感覚で続けていきたい。

  

2023年4月7日 「ググる」時代から「ジピティる」時代になるにあたって

ChatGPTが登場して、「ググる」時代は終わりを迎えると囁かれている。今までは、分からないことがあれば、Google先生にお伺いして、出てきたウェブサイトを上位からいくつか眺めて、比較検討して、大意を把握し、情報の真偽を吟味していた。でも、ChatGPTは数多あるウェブサイトから情報を引っ張ってきて要約してくれるので、そういう行為が必要なくなるというのである。「ジピティる」時代の幕開けである。

そもそも、「ググる」ことすらままならない人がいる。昔、ボクの職場の後輩に、Googleにキーワードをそのままぶち込んで、検索結果の1番上しか参照しないヤツがいた。「この言葉の意味がイマイチよく分からない」とボクが発言したら、後輩男子から「ここに書いてありますよ」とリンクが送られてきたので見たら、その言葉で検索したら一番上に出てきて、ボクがすでに読んでいるウェブサイトだった。そのウェブサイトを読んだ上でも難解で要領を得なかったから悩んでいたのに……。

そうしたら、もう一人の優秀な後輩女子からこっそりと「こっちのウェブサイトが分かりやすいです」とフォローのメールが届いた。いろいろとググった結果、自分は見つけられなかったウェブサイトだった。おそらく、彼女は英語と日本語を混ぜて、専門的なウェブサイトを引っ掛けた中で、簡潔に記載しているものをピックアップしたのだろう。Googleひとつ取っても、使える使えないの差は歴然と出る。ChatGPTが主流のツールになったら、この格差はもっと広がるだろうな、と感じる。

ちなみに、ボクは、情報は出典明示度が大事だと思っている。根拠がない情報はいくら積み上げても意味がない。ChatGPTのやり方は、オンライン上の情報を統計的に処理してそれっぽいものを集めてくるので、数多く言及されている説を引っ張ってくるだろう。学者の発言も素人の発言も綯い交ぜになるのか、あるいは発言者に重みづけができるのか。いずれにしても、大多数の人が言っていることが正しいとは限らないので、結局、真実は自分で見つけるしかない。ChatGPTに全幅の信頼を置くわけにはいかない点は留意が必要だと思う。

  

2023年4月5日 ブランディングは大事。

最近、YouTubeを見ていると、取捨選択せずに、何でもかんでも明け透けに動画にしちゃう人が多くて、薄ら寒さを感じる。もちろん、「包み隠さず」「裏表なく」「常に自然体で」みたいなコンセプトでうまく行っている人たちがいて、何でも動画にして公開するのがYouTuber的な生き方だという風潮はある。そういう明け透けさに惹かれる視聴者もいるだろう。

でも、おそらく実態は違う。明け透けにやってうまく行っている人たちは、実は明け透けに何でもかんでもあげているわけではないのだと思う。

プロフェッショナルであれば、外に出す情報は全て精査すべきだ。自分にとってプラスになるか、ブランディングの方向性に合致しているかは常に見定める必要がある。「明け透けにやる」というのが戦略で、そういうブランディングだからいいのだと主張する人もいるかもしれない。でも、そのやり方では、「明け透けにやっている風に情報をうまくコントロールして開示する」という戦略を持っている人には勝てない。明け透けに見えて、実は管理された情報の方が、視聴者の目には綺麗に映るからだ。

そこを履き違えて「私は全部開示しています」というのを真っ正直にやると失敗する。ボクは、そう思っているんだけど、どうだろう。ちゃんと、売れている人たちは、みんな、ブランディングしているのだと思う。

  

2023年4月3日 ウェブサイトのhtmlタグ打ち

前回の続きで、実はウェブサイト「ファンタジィ事典」は依然としてhtmlタグ打ちである。更新履歴を頻繁に更新するし、相互に項目同士でリンクも貼り合うし、カテゴリーごとに抽出したり、50音順に並び替えたりと、実はものすごく動的な運用になっているにも関わらず、htmlタグ打ちのままである。

その代わりに、すべてのhtmlファイルをExcelで管理していて、Excelマクロで更新履歴の作成、カテゴリー抽出や50音順の並び替えをして、htmlを生成している。要するに、WordPressでPHPが担っている業務を、デスクトップ上のExcelに全部、やってもらっているイメージだ。

具体的にはExcelで項目(たとえば最近だと「フェンリル」)を指定すると、Excel側からEmEditorでfenrir.htmlを開く。そしてhtmlを手書きで作成して保存すると、Excelで最終更新日が記録され、それが更新履歴(history.html)に反映される。Excel側でfenrir.htmlを書き出す。その際に、htmlファイルに最終更新日が挿入される。また、「北欧神話」というExcelの表のチェックを参照して、北欧神話の項目(norse_mythology.html)のリストにフェンリルが追加される。そうやって、すべてのhtmlファイルをExcelで生成してから、サーバにアップロードしている。

そんなことなら、「ファンタジィ事典」こそWordPressにすればいいじゃないか。どこからか、そんな声が聞こえてきそうだ。でも、正直、ボクは他社のプラットフォームを信用していない。定期的にWordPressはヴァージョンを更新していて、それに伴って、プラグインが対応しないとか、テンプレートのデザインが壊れるみたいなことが起こる。そういうこととは無縁でいたい。

「ファンタジィ事典」は圧倒的に情報蓄積型ウェブサイトだ。WordPressで何か不具合が生じたときに、階層やリンクの構造を復元するのは難しい。そんな複雑なシステムを、ボクは他社のプラットフォームに任せられない。誰かがつくったブラックボックスの中に放り込んでおきたくない。だから、自家製の箱庭の中にすべてを収めて、コントロール可能な範囲で活動している。

  

2023年4月1日 ウェブサイトのWordPress化

ウェブサイト「ヘタっぴなアルコール蒸留」はWordPressでウェブサイトを構築している。巷でCMSが流行っていた時代で、WordPressの中身くらい知っておいた方がいいと判断して、2014年に大幅リニューアルに踏み切った。デザイン的には、HTMLのタグ打ちで作っていたものをそのまんま転用していて、ただ構造だけをWordPressに変更した格好だ。

プログラムに詳しくない人にはよく分からない話かもしれないが、構造としてはPHPファイルでHTMLファイルを生成している。でも、生成されるHTMLファイルそのものは、タグ打ち時代のデザインのままにしている。WordPressで準備されている複雑なテンプレートはほぼ使っておらず、コンテンツ部分だけをCMSにして、PHPとしては、ヘッダー部、サイドバー部、フッター部と結合してHTMLを生成するだけのシンプルな構造にしている。唯一、「日々の雑記」の部分だけ、blogっぽい運用をするため、カレンダー機能のプラグインを借用している。

ボクが複雑なテンプレートを利用していないのは、他人のプラットフォームに対して、ボクがそこまでの信頼を置いていないからだ。怖さがあった。WordPressはセキュリティ対策で、頻繁に構造を更新する。下手に複雑なプラグインを使うと、その変更に対応できずに、不具合が生じる恐れがある。それが嫌だったので、シンプルに、HTMLを生成する部分だけ、WordPressを使った。

WordPressにして便利なのは、「日々の雑記」をスマホからも更新できること。インターネットに繋がってさえいれば、「日々の雑記」はいつでもどこからでも更新できる。海外にいてもだ。……とは言え、最近、「日々の雑記」の更新頻度は低いので、実のところ、WordPressにしたメリットをあんまり享受できているとは言い難い状況だ。

  

2023年1月29日 性的な表現が含まれている!?

猫も杓子もコンプラの時代である。

先日、pixiv事務局から「性的な表現が含まれている投稿作品に関するご連絡」というメッセージをいただいた。「性的な表現が含まれている作品の閲覧制限がR-18に設定されていなかったため、閲覧制限をR-18に変更いたしました」とのご報告。突然の連絡だったのでビックリして確認したところ、該当した作品は……

セイレーンの絵だった。……なるほど。これでもpixivの規約では「性的な表現」になるのか。ボクからすれば、もっと官能的な表現ってたくさんあると思っていて、まさかこんなエロさの欠片もない絵が引っ掛かるとは思っていなかった。迂闊だった。

実は、この絵には明確なモデルがあって、古代ギリシアの壺絵を参考にしている。人間の上半身に対して海鳥の下半身が圧倒的に小さくて、これじゃひっくり返っちゃうよ、という古代ギリシア人の妙を、そのまんま持ってきて描いてみた。でも、これでも引っ掛かってしまうのかあ。


出典:Theoi Project

昔はドリフのコントで上半身裸の女性が普通に出てきて、両親が気まずい顔をしていて、見ている子供たちも淫靡なものを見たという居心地の悪さを感じていた。今の子供たちはそういう刺激がないまま育ってしまうので、耐性がなくなってしまう。それはそれで怖いことじゃないのかなあ。うーん。

まあ、プラットフォームの規約なので、文句は言わないけれど。さてはて。

  

2022年11月29日 神話のエピソード解説ページを構築中

10月からパキスタンに出張していて、音信不通になっていた。帰国してからは新年の雑誌づくりに余念がなかった。それもようやく落ち着いてきて、こうして日々の雑記を更新している。ウェブサイトを1か月以上、放置していてスミマセンm(_ _ )m

現在、緩やかに、シュメル神話の記事を準備中なので、乞うご期待。事典だけを粛々と作成しても「引き」がないので、『エンリル神ニンリル女神』とか『エンキ神ニンフルサグ女神』みたいなシュメル神話のエピソードを解説するページを構築しようかと思っている。そして、そこに登場する神々(あるいは怪物)を事典に追加していくイメージだ。実際の神話のエピソードを当たると、神々の関係性とかがうまく描けて、より深掘りした世界観を提示できるのではないか。そんなことを企画している。

2022年8月8日 さらに描くものたち!

ここのところ、すっかりiPhoneとタッチペンで絵を描くことにハマっている。

iPhoneのイヤホンジャックにタッチペンを挿すだけ。これだけで準備完了だ。これはいい。今までなら、A4の紙や複数のGペン、2Bの鉛筆、消しゴム、ライト版などを準備していた。卓上のスペースも必要だった。でも、今はスマホ片手にタッチペンがあれば、どこでも絵が描けるし、いつ中断しても、片付けもいらない。本当に隙間時間に進められるところまで描いて、途中でやめられる。

しかも、若干、邪道で罪悪感に苛まれるんだけど、何度でもやり直せる。気に入らない線になっても、「戻る」ボタンひとつでやり直せてしまう。だから、何度でも気にいるまで線を引き直せる。これは大きな違い。紙にGペンで描いているときには、えいや、と覚悟を決めて線を引く。そして、これは元には戻せない。「あ、しまった!」と思っても、やり直せないのだ。そりゃあ、緊張感があった。デジタルには、そういう緊張感がない。気持ち的にはかなり楽になる。

そんなわけで、アラビア伝承の精霊ジン・シリーズのマーリドイフリートを描いてみた。