カペローサ

分 類フィリピン伝承
名 称 Kaperosa(カペローサ)【フィリピン諸語】
容 姿白いロングドレスやローブをまとい、長い黒髪の女性の幽霊。
特 徴男性に裏切られて死んだ女性。姿を見せて無念さを伝える。
出 典

カペローサのイラスト

未練を残して死んだフィリピンの地縛霊!?

カペローサはフィリピン伝承に登場する女性の幽霊である。白いロングドレスやローブを身にまとい、真っ黒い長い髪で、髪が顔を覆っている姿で描かれることが多い。

カペローサは、生前、男性に裏切られて自殺した女性や、男性に殺害された女性が、やり残したことを抱えながら、現世を彷徨っている「休むことのない魂」だとされる。その性質上、その大半が地縛霊であり、執着のある場所に出没する。特段、大きな害はなく、突然、姿を表して驚かせるものが多い。それも数秒の出来事で、やがて消えてしまう。

マニラ首都圏に隣接するケソン市(旧首都)のバレテ通りには、タクシー運転手が遭遇するという有名な怪談がある。客待ちの女性がいて、運転手が後部座席に乗せると、バックミラー越しに血まみれや痣まみれの女性の幽霊の姿が映る。振り返ると消えているという類いの怪談だ。また、ダバオのロアカン通りにもカペローサが出没する名所がある。これらは一般的にはホワイト・レディと呼ばれているが、これもカペローサの一種だとされる。

ちなみに、フィリピンでは8割以上がカトリックを信じている。ローマ・カトリック教会では、自殺は神の意志に反する行為として、自殺した人間の魂は天国には入れないと考えているので、自殺して幽霊と化したカペローサは、当然、天国には行けないことになる。

カペローサが長い黒髪に白いドレスで、顔を髪で隠した姿で描かれるのは、日本のホラー映画に登場する貞子(さだこ)のヴィジュアル・イメージが影響を及ぼしているとされている。

《参考文献》

Last update: 2023/10/07

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