マンガス

分 類モンゴル伝承
名 称 Мангусmangus〕(マンガス)【モンゴル語】
Мангадхайmangadhai〕(マンガダイ)【ブリヤート語】
容 姿頭がたくさんある巨人。
特 徴村を襲い、女をさらって喰らう巨人。
出 典

昔話に登場する悪役の巨人!?

マンガスはモンゴルの民話に登場する巨人。頭が複数あるような姿で描かれることが多いが、その姿は変幻自在だとされる。日本の鬼(おに)やヨーロッパのオーグルみたいな存在で、昔話の中で、悪役として登場する。

マンガスは村から離れた山や砂漠の洞窟に棲んでいて、しばしば、近隣の村を襲撃しては、村人からその財産や家畜を奪う。人間の女性を誘拐することもある。人を喰らうとも言われている。そのため、大抵は村の英雄によって退治されるのである。

ブリヤート人の「ゲゼル叙事詩」には、魔王の配下としてマンガダイが登場する。これはマンガスのブリヤート版であろう。最終的には英雄ゲゼルによって退治される。

《参考文献》

Last update: 2023/10/07

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