ニンフルサグ

分 類メソポタミア神話
名 称 𒀭𒎏𒉺𒂅 〔d.nin-ḫur-sag〕(ニンフルサグ)《聖なる山の主人》【シュメル語】
容 姿
特 徴大地母神。エンキの妻。
出 典『エンキとニンフルサグ』、『エンキとニンマフ』ほか

ニンフルサグは大地母神!?

ニンフルサグはシュメル神話の大地の女神。アン(天)、エンリル(風)、エンキ(水)、イナンナ(金星)、ナンナ(月)、ウトゥ(太陽)と並んで、重要な7人の神とされた。歴代のシュメルの王はニンフルサグの乳から養われたとされる。ニンマフ、ニントゥなどさまざまな異名を持ち、また、各地のさまざまな女神と習合した。

『エンキとニンフルサグ』では、エンキと交わってニンサル(植物)を設けた。浮気性のエンキはさらにニンサルと交わってニンクルラ(農耕)をもうけ、今度はニンクルラと交わって、ウットゥ(機織り)をもうけた。ウットゥがニンフルサグに相談すると、ニンフルサグはウットゥの中に注ぎ入れられたエンキの精子を取り出して土に蒔くように言った。すると、そこから8種類の草が生えた。名前をつけられる前にその草を食べてしまったエンキは、ニンフルサグに呪われて病気になった。ニンフルサグは苦しむエンキの体から植物を取り出した。これによってエンキは癒されたという。

《参考文献》

Last update: 2020/07/26

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