ウォグルバグ

分 類近代文学(オズ・シリーズ)
名 称 H.M. Woggle-Bug, T.E.(H.M.ウォグルバグ T.E.)【英語】
容 姿人間サイズの虫。細長い手足に触角を持つ。燕尾服と膝丈のニッカポッカ、シルクハットを身にまとう。
特 徴拡大器で拡大され、抜け出した。物知り。
出 典ライマン・フランク・ボーム『オズのふしぎな国』(1904年)ほか

カクダイ・クルクルムシ・ハカセ!?

ウォグルバグはライマン・フランク・ボームのオズ・シリーズの2作目『オズのふしぎな国』に登場する奇妙な虫の生き物。細い手足と触角を持ち、燕尾服と膝丈のニッカポッカを身に着け、シルクハットをかぶっている。本を蝕むチャタテムシがモデルと考えられる。通常、昆虫は6本足だが、ジョン・R・ニールの挿絵では手足は人間のように2本ずつで描かれている。

モノシーリイ教授の学校に棲んでいた小さな虫で、いつも教授の講義を聞いていたため、博識になった。ところがあるとき、教授がこの虫を見つけて拡大器にかけて生徒たちに見せたとき、拡大されたままの姿で学校を抜け出した。

チップとともにオズマ姫を探す旅に出て、その後、オズマ姫の下でオズの教育長官を務め、『オズのオズマ姫』では大学の学長に就任している。やたらと理屈っぽく、自信家である。

彼の長ったらしい正式名称は「Mr. Highly Magnified Woggle-Bug, Thoroughly Educated」で、この自己紹介を嬉しそうにするのが彼の特徴である。 日本では「ヒキノバシ・ウォグル・ムシノスケ・ガクシャ」や「カクダイ・クルクルムシ・ハカセ」などと訳されている。

《参考文献》

Last update: 2021/01/17

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