ティック・トック

分 類近代文学(オズ・シリーズ)
名 称 Tik-tok(ティック・トック)【英語】
チクタク【日本語】
容 姿銅製の機械人間。丸い身体に手足がついている。
特 徴ゼンマイ仕掛けで動く。ドロシーに仕えている。
出 典ライマン・フランク・ボーム『オズのオズマ姫』(1907年)

ティック・トックのイラスト

ゼンマイ仕掛けの機械人間!?

ティック・トックはライマン・フランク・ボームのオズ・シリーズの3作目『オズのオズマ姫』で初めて登場する機械人間である。日本では「チクタク」と訳されている。『オズのオズマ姫』で岩屋に閉じ込められていたところをドロシーに助けられ、それ以降は忠実な奴隷としてドロシーに仕えている。

ティック・トックはスミス・アンド・ティンカー社製で、銅でできた丸い身体に手足がついている。ゼンマイ仕掛けで動く。思考と会話、行動のそれぞれの機構がある。左脇のネジは思考、右脇のネジは会話、背中のネジは行動を司っている。全部を巻けば24時間は動くが、自分ではねじを巻くことができないため、ドロシーと仲間たちが巻いてやる必要がある。1,000年間の完全保証付である。

機械であるため、非常に怪力の存在として描かれている。『オズのオズマ姫』の中では、ドロシーがホイーラー族に襲われたが、ティックトックはあっという間に彼らをやっつけてしまった。

文学史上初のロボットはティック・トック!?

なお、ティック・トックは文学史上初の「ロボット」として知られる。「ロボット」という言葉そのものはカレル・チャペックの『R.U.R.』(1920年)が初出であるが、概念としてのロボットは、ボームの『オズのオズマ姫』(1907年)で初登場した。

《参考文献》

Last update: 2024/07/15

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