ヘパト

分 類ヒッタイト神話
名 称 d.ḫe-pa-at(ヘパト)〔フルリ語〕
容 姿女神。
特 徴母なる女神。
出 典『ウルリクムミの歌』(前14~13世紀頃)ほか

あらゆる生命の母!?

ヘパトはフルリ系神話の女神。フルリ人の女神で、あらゆる生命の母とされる。アレッポの守護女神である。ヒッタイト新王国時代、ヒッタイトの最高神に君臨した天候神テシュブの配偶女神として広く崇拝され、古王国時代に広く崇拝されていたアリンナ市の太陽女神とも習合した。キシュ第3王朝の女王ク・バウが神格化されたものと考えられている。古くから息子で山の神であるシャッルマと母子のセットで崇拝されていた痕跡がある。

『ウルリクムミの歌』では、どんどん巨大化した岩の巨人ウルリクムミは、遂には天界にあったヘパトの神殿を突き破って現れる。何も知らされておらず、驚いているヘパト女神が描かれている。

《参考文献》

Last update: 2020/08/11

サイト内検索