シャッルマ

分 類ヒッタイト神話
名 称 d.šar-ru-ma(シャルッマ)〔ヒッタイト語〕
容 姿少年神。ヒョウにまたがり、両刃の斧を持つ。
特 徴天候神テシュブの息子。山の神。
出 典

少年神は天候神の息子!?

シャッルマはフルリ系神話の山の神。天候神テシュブヘパトの子。古い時代には、ヘパトとセットで祀られており、母と子の関係で崇拝されていた痕跡が残っている。背の高い冠をかぶり、両刃の斧を持ち、ヒョウに乗った少年の姿で描かれる。ヒッタイト新王国のトゥドハリヤ4世はシャッルマを自分を守護する個人神として崇拝した。

天候神(テシュブ)が大蛇のイルルヤンカを退治する神話では、シャッルマはイルルヤンカの娘に嫁いでいる。天候神は一度はイルルヤンカに敗北し、心臓と目を奪われる。シャッルマがそれを取り戻したことで、天候神は力を取り戻し、イルルヤンカを退治した。一説では、シャッルマはイルルヤンカと一緒に、天候神に殺されたという。

《参考文献》

Last update: 2020/08/11

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