2024年7月24日 モチベをアップ!!

たまにいつもの業務を離れて研修を受講すると、いい影響を受ける。前向きになれるし、新しい気づきがあって、頑張ろうと思って、モチベが上がる。

こういういい影響を受けたこのタイミングで、自分の生活とか、趣味とかを見つめ直すと、新たな気づきや発見があってよき。たとえば、このウェブサイトの運営とかについて考えて、一歩ひいた感じで客観的に考えることができたりする。

もう少しだけ集客しなきゃいけないかなあ。今、ちょうど訪問者が80人/日くらいかなあ。ビューはもう少し多い。でも、もうちょっと影響力をつけるためには訪問者数を増やしたいなあ。SNSも活用しながら、いろいろと取り組んでいきたい。でも、まあ、SNSから流れてくる数そのものは、今は実はそんなに多くはなくって、ググって見つけてくれるお客さんがほとんどだ。だから、SNSでの種々の展開そのものが、このウェブサイトの発展には有効になっていない。もう少し、ウェブサイトに誘導していかなきゃいけないのかもしれない。

2024年6月21日 自戒。

当たり前だけれど、最近、「日々の雑記」の更新をサボっているので、集客率が落ちている。昔はアベレージ100人/日を越えていたけれど、最近は80人/日だ。一方で、XとかpixivなどのSNSのアクセス数は増えている。そりゃあ、ボクがSNSの方に注力している結果ではある。でも、ずぅっとhtmlタグ打ちで頑張ってきて、今でもファンタジィ事典はそれで頑張り続けているので、ここらで気を引き締めて、もうひと踏ん張りしないといけない。そう自戒している。

ボクが年を重ねて、仕事をそこそこに任されていて、それで忙殺されているところはある。それはそれで幸せなことだけれど、でも、考え直さなきゃいけないんだろうなあ(遠望)。

とは言え、今、かなりいいペースで絵を描いている。人生の中でこんなに頻繁に絵を描いたことなんてないので、年甲斐もなく頑張ってはいる。でも、それがうまく結果に結びついていない。わっはっは。

2024年6月19日 妖怪って日本以外にもいるんですか?

よく「ご趣味は何ですか」的な質問を受けることがある。「お仕事以外では普段、何をされているんですか」的な質問でもいい。より深い人間関係を築こうとすれば、当然、仕事以外の話題に広げていくプロセスは重要になる。そういう場合に、ボクは大抵、「家に帰ったら、ずぅっと世界の妖怪を調べています」と答える。一瞬、キョトンとされる。苦笑いする人も多い。奇異の目で見る人もいる。でも、一番、多い反応は「妖怪って日本以外にもいるんですか?」という質問だ。話題を次に繋げるためには、まあ、真っ当な質問である。

ウェブサイト「ファンタジィ事典」は「世界各地の神話や伝承の事典。古代の神話から都市伝説やUMA(未確認動物)まで」というモットーを掲げている。おそらく、ボクの考える「世界の妖怪」の定義は、ほぼほぼこのモットーの中に納まってしまう。プロフィールのところに少しだけ書いているので引用してみる。

興味の対象は「架空の存在でありながら、その存在が実在と信じられたもの」。実在しないがために、人々の想像力に強く依存し、時代や場所とともに姿・形が変遷していくところが魅力。神話・伝承に登場する神さまや怪物、未確認生物、都市伝説の妖怪、宇宙人などを一括りにして勝手に「世界の妖怪」と定義している。

このプロフィールの記述は、「古代の神話から都市伝説やUMA(未確認動物)まで」という表現からもう少し解像度を上げていて、「神話・伝承に登場する神さまや怪物、未確認生物、都市伝説の妖怪、宇宙人など」と具体的に記述している。つまり、少しだけ乱暴な話だけれど、ボクにとっては神さまも宇宙人も「妖怪」なのである。

よくイギリス伝承の本を読むと「fairy(フェアリー)」という言葉が出てくる。訳すならば《妖精》である。イギリスの妖精の図鑑や辞典なんかを見ると、ブラウニーみたいな小人や、ピクシーみたいに昆虫の羽を生やしたザ・妖精みたいなものもいるが、ゴブリンみたいな小鬼みたいなものもいれば、ケルピーみたいな動物的なものもいれば、ブラック・ドッグみたいな魔獣もいる。ときにはワームみたいな竜の仲間みたいな類いも含まれたりする。要するに、fairyは《妖精》ではあるけれど、単に《妖精》と訳せない概念も含まれている。それをどう訳そうかと思えば、結局、ボクは「妖怪」なんじゃないかと思う。イギリスの妖怪。そう訳出すれば、全部を包括して相手にできる。

今、「フィリピンの妖怪」を積極的に調べているけれど、十把一絡げにして、これらのことをアスワンと呼んだりする。アスワンにも、いろいろな側面があって、吸血鬼や人狼、グール、魔女などを包括するような概念だけど、ピッタリくるのは「妖怪」だ。日本の妖怪よりも血や胎児、死体を好む特徴はあるけれども、でも、「妖怪」と訳せばしっくり来る。だから、ボクはこういうのをひとまとめに「フィリピンの妖怪」と呼んでいる。

だから、まあ、ウェブサイト「ファンタジィ事典」は世界の妖怪を調査してまとめているということになる。そして、それがボクの趣味である。

2024年6月18日 「さようなら」をする羽目に

ここ数日間で、pixivのフォローを思い切って何人か削除した。こういう場合、相手に通知とかいくのかなあ。うーん、難しいなあ。

ボクは極力、妖怪のイラストを描く人をフォローするようにしている。あるいはファンタジィっぽいイラストを描く人も多少はフォローしている。イラストの上手い下手はあんまり重要視していなくって、そのイラストが比較的、原典に忠実であれば(つまり解釈の部分が過剰でなくて、設定を大幅に変更していなければ)、積極的にフォローしている。もちろん、イラストに描き起こす時点で、大なり小なりイラストレータの解釈は入り込むし、改変はある。でも、極力、忠実に描こうとする態度や姿勢を感じたら、基本的には前向きにフォローするようにしている。

ところが、そうやってフォローしたイラストレータさんが方針転換して、せっせとR-18方向の作品を連投し始めるケースがある。それがウケがいいのか、本人の趣味趣向でそういう方向に舵切りをしたのかは分からない。でも、ボクは別にそういうイラストにはあんまり興味はない。そういうのが見たかったら、そういう専門のサイトを見ればよいと思う。でも、まあ、無害だし、我慢するかと思っていた。クリエイティヴは自由なので、彼らがそういうイラストを描きたいなら、どうぞご自由に、という気持ちだった。

ところが、稀にパソコンでpixivを閲覧しているときに、息子が近づいてきて、ビックリすることが何度かあった。こちらに他意はないけれど、心臓はバクバクする。そんなわけで、畢竟、何人かとは「さようなら」をする羽目になった次第。ご容赦あれ。

2024年5月11日 インターネットの記事の妥当性

38℃のハイフィーバーが3日ほど続いて、ようやく今日になって少し落ち着いてきた。それでも、まだ頭はぼーっとしているし、満足に身動きがとれる状況ではない。ずぅっとベットに突っ伏していた。そんなわけで、絵を描くプロジェクトも頓挫したし、リニューアルしていた「アバウトな創作工房」をもう少し手を入れる作業もストップ。いろいろと予定が狂ってしまった。

それでも、ようやく今日になって少しだけ動けるようになったので、久々にギリシア神話を眺めていた。そうしたら、意外とWikipediaの情報が不正確な部分があることに気づいた。実はギリシア語って、動詞の格変化で主語の人称が分かるようになっている。だから、主語が省略できる。だから、ヘーシオドスの『テオゴニアー(神統記)』の中で、主語が明確じゃない部分がたくさんある。たとえば、合成獣キマイラを生み出した両親とか、オルトロスの配偶者なんかは、三人称単数の「彼女」が主語であることは分かるが、それが誰なのかは文脈上、明確ではない。キマイラの両親は一般的にはテューポーンとエキドナとされている。それはヘーシオドス以外のアポッロドーロスやヒュギーヌスがそう明示しているから、妥当だ。でも、ヘーシオドスの文章だけでは、実のところ、女神ケートーである可能性も、レルネーのヒュドラ―である可能性も否定はできない。同様に、オルトロスの配偶者は一般的にはキマイラとされていて、子供としてスピンクスとネメアのライオンを儲けている。でも、これも同様に主語が省略されていて、エキドナやケートーの可能性もあって、判然としない。

ちなみに、『テオゴニアー』を日本語に訳した廣川氏は、キマイラの母親である「彼女」をレルネーのヒュドラー、オルトロスの配偶者である「彼女」をエキドナとして訳した。さすがにレルネーのヒュドラーがキマイラを生んだという解釈は受け入れられなかったのか、日本語版のWikipediaではキマイラの母親はエキドナとして解説している。しかし、オルトロスの配偶者の方はエキドナになっていて、日本語のWikipediaは全体的にこの解釈で統一されているようだ。でも、英語のWikipediaでは明確に誰と定めることはなく、3つの可能性を挙げるに留めていて、特にキマイラの母親である「彼女」はエキドナである可能性が高いと評価している。

ちなみに、Perseus Digital Libraryの『テオゴニアー』ではオルトロスの配偶者である「彼女」はエキドナと明確に訳されていて、母と息子の逢瀬という解釈を採っている。一方で、ローブ叢書の『テオゴニアー』では「おそらくキマイラ」と注がつけられていて、兄妹の逢瀬という解釈を採っている。ボクはローブ叢書の解釈が合うように思っている。そういう意味では、ひとつの解釈に定めてしまっているWikipediaの記述は正確性を欠いていると言える。ギリシア神話みたいにアクセス数が多そうな記事でも、こういうことがあるのだなあと思って、ちょっとビックリした次第。

……でも、ボクはポリシーとしてWikipediaはいじらない。いじっても誰かに直されるだけなので、ボクはボクの土俵である「ファンタジィ事典」の記事だけをアップデートするのみである。もしも誰か気になった方がいれば、是非、Wikipediaのキマイラとオルトロスとエキドナの項目の記事を修正くださいな。

2024年5月5日 創作サイト、復活の狼煙!?

ウェブサイト「アバウトな創作工房」を再構築した。結果としてシンプルなページになった。でも、最近、鋭意、進めている「世界の妖怪」をイラストに描く活動ともリンクできたし、リンク切れになっていたmp3の音楽もSOUNDCLOUDと連携することで再生できるようになった。

元々、ウェブサイト「ヘタっぴなアルコール蒸留」は創作サイトだったのだ。今となっては神話・伝承のウェブサイトに様変わりしている。ボクが変わったのだから、ボクの変化に応じてウェブサイトの在り様も変わっていく。でも、何だか懐かしい気持ちになった。

実は、密かにYOUTUBEとかニコニコ動画との連携も面白いのではないかと思っている。そういう情報発信もある。そういう意味では、いろいろなアプローチを取れる準備が少しずつではあるけれど進んでいる。絵も音も文章も、あらゆる手段でアプローチを図っていきたいなとは常々思っている。

2024年4月28日 リンク切れを修正したところで……

ここのところ、意外と一所懸命にウェブサイト「ファンタジィ事典」を更新していて、結構いいペースでやっていると安心していたら、大元であるウェブサイト「ヘタっぴなアルコール蒸留」の更新がおろそかになっていた。大陸鉄道(リンク集のこと)のリンク切れも著しいし、創作サイト「アバウトな創作工房」も放置されている。ちょっとこっちにも手を入れようかな、と反省しきりである。

取り急ぎ、大陸鉄道のリンク切れだけは全部、修正しておいた。でも、もはやリンク集そのものが意味をなしていない気がする。最近、相互リンクみたいな発想はなくなってきて久しいし、ボク自身の価値観も変わってきた。もっとちゃんと有益なウェブサイトにリンクを貼ってあげなければ、意味がない。だから、ちょっと時間をかけて見直しを図ろうと思う。今は、取り急ぎ、リンク切れだけを修正だ。

「アバウトな創作工房」も、最近、鋭意、絵を描くことを頑張っているので、その辺がうまくフィードバックされるようにしたいなあ。むにゃむにゃ。

2024年4月8日 サムヒギン・ア・ドゥール

大昔の絵を引っ張り出してきて、それをリメイクする作業をやってみた。第2弾は「サムヒギン・ア・ドゥール」だ。

これも大学生のときにラフ画で鉛筆で描いたものをデジタル画に描き直した。当時はあんまり「サムヒギン・ア・ドゥール」を描いている人はいなかった。だから、意味があるかな、と思って描いてみようとした記憶がある。結局、ペン入れせずにお蔵入りしてしまった。今はね。海外のウェブサイトとかでもちらほら描いている人がいる。いろんな人がいろんな絵を描いている。いい時代である。

2024年4月6日 フィリピンからタイに徐々に移行!?

ウェブサイト「ファンタジィ事典」にケルト神話がないというのに気づいて、大慌てで準備して、ようやく、ケルト神話の項目を掲載し始めたボクである。それから、タイの妖怪も精力的に追加してみている。フィリピンの妖怪に続いて、タイの妖怪の絵も描いてみたいと思っているから、まずは項目を準備して、頭の中を整理しておこうと思っている。

フィリピンの妖怪も、もちろん、まだまだたくさんいるので、引き続き、調査して掲載していきたいんだけど、でも、元々、マニアックなところで、さらにマニアックなところに踏み込んでいきすぎると、あんまりよくない。フィリピンにおいてメジャーなところをある程度押さえたら、そこで一度、線引きをして、そこから先は緩やかにして、別に国の要所を抑えた方が、きっと事典として広がりがある。次はタイの妖怪をターゲットにしてみようかな、と思っている。

タイの妖怪は、でも、タイ語なので、フィリピンの英語とは違って、なかなか難しさはある。今は便利な時代で、タイ語であろうがミャンマー語であろうが機械が翻訳してくれるんだけど、英語のサイトと違って、タイ語のウェブサイトだと、絞り込みが難しい。英語だったら、妖怪の名称に加えて、「現地の姿」とか「神話」とか「イラスト」とか、それこそ、いろんなキーワードをつけて情報の精度を上げていけるけど、タイ語だとそういうところに難しさがある。それこそ、googleで上がってきたら、上から順にみていくしかない。それでも、まあ、機械が訳してくれるので、いい時代にはなったと思う。

2024年3月26日 フィリピンの妖怪をイラストに描き起こすプロジェクト

2024年1月から継続して「フィリピンの妖怪」のイラストを描いてきて、現時点で26項目になった。勝手なイメージとして、50項目行くのは大変だな、と思っている。でも、その半分の25項目を越えたら、一端というのか、それなりという感じがしていて、せっかくなので、これまでのイラストをひとまとめにした特設のページを作成してみた。

フィリピンの妖怪をイラストに描き起こすプロジェクト

日本における東南アジアの妖怪の知名度は必ずしも高くはない。ゲームや小説でも、あんまりモチーフとして使われない。でも、こうやってイラストをきっかけに「フィリピンの妖怪」に興味を持つというアプローチもいいのではないか。そう思っている。

2024年3月24日 久々の更新だ!

3月の怒涛の忙しさにようやく一息つき、本業(?)のウェブサイト「ファンタジィ事典」を久々に更新した。1か月振りの更新だ。

さてさて、ここからはどんどん事典を更新して、それから、絵も描いていこうと思う。フィリピンの妖怪シリーズは、もう少しだけは続けられるだろうか……。そろそろネタ切れ感もあるので、緩やかにタイの妖怪にシフトしていきたい。

2024年3月17日 近況報告。

3月なので、事業の精算をしなければならず、、ここのところ、連日連夜、21時とか22時とかまで働いていた。だから、ヘトヘトになっていて、ウェブサイト更新がなおざりになっていた。1か月くらい「日々の雑記」は断絶していたような気がする。それでも、何とかXとpixivの更新だけは3~4日の頻度でポストしていた。要するに、絵だけは描き続けていた。

まだもう少しだけ忙しい予定だ。だから、「日々の雑記」にはまだまだ注力できなそうな見通し。でも、タイの妖怪にも少しずつ手を出し始めた。Xではシーフーハーターの絵を描いて投稿してみた。だから、ちょっとだけ、Xもフォローしてもらえればよいかな、と思う。文字数が少ない分、気軽に投稿できて、助かっている。

2024年2月12日 フィリピンの妖怪を描いている最近の雑感。

誰に求められているわけではないのに自分で勝手に決めてフィリピンの妖怪を描き続けている。続けることに意味があると思っていて、すでに20体以上のフィリピンの妖怪を描き終えていて、今後、順次、公開されていく段取りになっている。こうなってくると、ボクの悪い癖で他のジャンルに浮気したくなる。基本的には飽き性である。

フィリピンの妖怪たち

それでも、ボクのスケジュール帳には「この日はこの妖怪を描く」という予定だけはずぅっと入っていて、今は粛々とそれに従って絵を描いている。まだまだ描いてみたいフィリピンの妖怪は残っているし、今も尚、ファンタジィ事典にフィリピンの妖怪の項目を追加し続けている。もうしばらく、フィリピンの妖怪をイラストに描き起こすプロジェクトは続けていきたい。

ただ、正直なところを述べると、フィリピンの妖怪って、需要がそんなにないんだよなあ、というのが本音だ。否、むしろその需要を作るために、イラストに描き起こすことで、みんなのイメージを喚起して、クリエイターたちがファンタジィ作品にフィリピンの妖怪を取り込みやすくしようと画策しているのである。だから、現時点では、Xpixivの反応は薄い。畢竟、モチベが上がっていかない。

そんなわけで、まだまだネタ切れになるまではフィリピンの妖怪を描き続けたいと決意しつつ、次なる一手として、知名度があってみんなに反応されるような妖怪の絵も描きつつ、フィリピンの妖怪と交互に投稿するような素敵なシナリオを考えなきゃいけないなあと思っている。

それからもうひとつ。意外とフィリピンの妖怪を投稿して、フィリピン人が反応してくれたりするので、今度はタイとかインドネシアの妖怪に水平展開して、国際交流を図ってみてもよいかなと思っている。この辺の妖怪たちは相互に関連していて、似たような側面があるので、比べることで見えてくる姿もある。そんなこんな。

2024年2月4日 めでたくR-18指定になりました。

現在、ウェブサイト「ヘタっぴなアルコール蒸留」では、勝手に「フィリピンの妖怪をイラストに描き起こすプロジェクト」というのを進めている。「日々の雑記」では4日おきのペースで第9弾のベルベロカまでが解説されているが、実はXpixivでは3日おきの更新のペースになっていて、少しだけ先行している。Xとpixivでは、解説はほとんど書かずに、絵だけを載せているので、少しだけペースを上げている。

そんな中、ベルベロカ(pixiv)がR-18に指定された。

どうやらこのベロベルカさんは「性的な表現が含まれている作品」であるということらしい。カエルのようなイメージで描いていたんだけれど、乳房があるのがいけなかったのだろうか。うーん。動物的なものであっても、性的表現になってしまう時代なのである。難しいなあ。

R-18になると、他の人のオススメにも出てこなくなってしまうし、「フィリピンの妖怪」みたいなタグの作品リストの中にも出てこなくなってしまう。折角、第1弾、第2弾……と進めている中で、第9弾だけが抜け落ちる格好になってしまうなあ。それに、フィリピンの吸血鬼関係って、もっと性的なものがたくさんあるので、そういうのを題材に描こうと思うと、もっともっと規制が掛かってしまう気がする。マンダランカルなんて、完全にアウトだよなあ。性行為の最中に男性を襲う妖怪だもんなあ。

  

2024年1月7日 フィリピンの方々に「いいね」される時代だ

フィリピンの妖怪を可視化するプロジェクトを立ち上げて、イラストをアップしている。現時点で「日々の雑記」ではマナナンガルバクナワを投稿している。ちなみに、facebookXpixivでは先行して5つ目くらいまで公開している。準備しているイラストももう少しストックがある状態。

それにしても、お正月に妻の実家に帰省して、そこからSNSに投稿して、失敗したなあと思うのは、少しだけ投稿に丁寧さが足りなかった。やっぱりパソコンで入力するのと、スマホで入力するのでは、全然、負荷が違う。スマホだと画面も小さいし、タップで入力するしで、タッチタイピングのように自在にはいかない。もう少しだけ丁寧に投稿できたら、もっと面白くできたなあ、と反省している。その反省を踏まえて、「日々の雑記」の方は少しだけ丁寧にフィリピンの妖怪たちの面白さを解説している。

もうひとつ。SNSを使っていて、改めてイラストというのは言語ではないのだということを思い知った。あくまでもボクの当初のターゲットは日本人だった。日本でフィリピンの妖怪の知名度を上げるとことが目的で、プロジェクトを立ち上げたつもりだった。だから、気軽にXにイラストをポストしたら、結果として、フィリピンの方にリポストされ、あっという間にフィリピン人の方々に「いいね」を押される形になった。そうか。イラストだったら海外の方々にもアプローチできる。Xというのは、そういう意味ではよいツールだった。最初っから英語でポストしておけば、もっといろんな可能性を模索できた。そんな反省もある。

まあ、必ずしもSNSでバズることと、日本で世界の妖怪の認知度をあげることは利害が一致しないので、それはそれでよいのかもしれないけれど、何気なく雑に投稿したことで、いろんな可能性を潰してしまったような気もして、今後はもう少し戦略的にSNSを活用しようと思った。

  

2024年1月1日 あけましておめでとうございます

2024年は辰年なので、まずはケートスのイラストを投下。ケートスはギリシア神話の海の怪物。世界各地のドラゴンの原型になったとも言われている。本当はもう少し魚っぽく描いでよかったかなと反省している。もう少し太く描くとぬめっして魚っぽくなったかも知れない。

というわけで、2024年。新しい年になると、いろいろをリセットして、気持ちを新たに歩き出せる。ウェブサイト「ファンタジィ事典」では、フィリピンの妖怪を可視化する取組に舵を切ってみようと準備をしてきた。年が明けたので、いよいよ緩やかにリリースしていこうと思う。

  

2023年12月29日 復活!?

久しぶりの投稿! 隔日更新と称して2日おきに投稿してきて、12月に入って3週間とちょっと、更新が途絶えた。手が腱鞘炎になってパソコンが全然打てない問題もあったし、年の瀬で仕事が押していたのもあった。それから、立て続けに体力仕事が続いて、グロッキーになっていたのと、息子のためのクリスマスパーティの準備でおおわらわだったのもあった。いろんなことがあって、サボってしまった(>人<;)

それでも、新年に向けて、毎年の雑誌の準備は順調にできていて、12月の頭には入稿できて、準備万端、印刷待ちの状態だった。新年に合わせてお届けできる見通しだ。フィリピンの妖怪特集を組んだので、乞うご期待。フィリピンの妖怪の絵も6体ほど描いたので、年が明けたら順次、リリースできる予定だ。

今日は息子のツクル氏とスキーを満喫した。腱鞘炎の手でストックを握るので、結構ダメージを負っているが、まあ、あまりストックに頼らない滑りを満喫したぜ!

  

2023年12月5日 初音ミクとVOCALOIDについて語る(その2)

前回、初音ミクについて語ったわけだけど、当時、VOCALOIDにはいろんな可能性があった。たとえば、人間の女性が歌ってくれないようなド下ネタを歌わせるとか、過激な言葉(「殺す」とか「死ね」みたいな)を歌わせるみたいな方向性もあった。アーティストが歌ったら売れないネタ満載の歌をミクに歌わせるという芸風も流行った。それから、初音ミクがプログラムであるという設定を活かして、歌っているうちにミクが心を持つとか、逆に何を歌っても所詮、ミクは機械であるとか、人間のコピーだとか、プログラムエラーで暴走するとか、飽きられて捨てられるとか、そういう初音ミクそのものを題材にした歌も流行った。技術的に人間が歌えないような曲として、超高速で歌うとか、難解な転調を繰り返すとか、超ハイトーンとか、一気に音階を駆け上がるみたいな、人間業ではない歌わせ方をするアプローチもあった。初音ミクから派生キャラクターとして、弱音ハクとか亞北ネルなどが生まれ、彼らを軸にした物語とか世界観が出来上がって、彼らのキャラクターソングっぽい歌も流行った。いずれの可能性も、全て「初音ミク」あるいはVOCALOIDだからこそのアプローチだった。

初音ミクのヒットにとって幸いだったのは、当時、FLASHアニメが黄金期だったこともあると思う。2000年代前半、2ちゃんねらーを中心に、アスキーアートの「モナー」や「ギコ猫」をベースに、FLASHの技術でたくさんのネタ動画が投稿されていて、「もすかう」が爆発的にヒットしていたのがちょうど2005年だった。「もすかう」はドイツのジンギスカンというグループが歌った「モスクワ」の空耳をネタにした動画だった。こういう風に、当時のネット文化の中には、ネタを織り交ぜながら、既存の楽曲に笑える動画を当てる文化が流行っていた。そういうアニメーションを作れる職人たちがたくさんいた。そして、2005年にYouTube、2006年にニコニコ動画がサービスを開始して、FLASH動画のように個人サイトに動画を掲載する文化は緩やかに終わりを告げて、YouTubeやニコニコ動画などのプラットホームに動画をアップロードしてシェアする時代がやってきた。そんな時代背景の中で、初音ミクが生まれて、ここまで普及したと評価できる。

  

2023年12月3日 初音ミクとVOCALOIDについて語る(その1)

ポケモン×初音ミクのプロジェクトで、cosMo@暴走Pの「戦闘!初音ミク」が公開された。ポケモン赤・緑のBGMが随所に散りばめられている。しかもゲンガーとニドリーノが対峙している。ここはいろいろとネタを孕んでいて面白い。そして、楽曲中でモンスターボールを握って黒ミクに挑戦する初音ミクとそれに応える黒ミクも、ストーリー性があってとてもいい。歌詞だけでなく映像も含めて作品に仕上げてくるのが暴走Pである。その上、何となく「初音ミクの消失」を彷彿とさせるところも、機械としての初音ミクに改めて原点回帰しているところも、暴走Pらしさ全開で、ボクはとても感動している。

初音ミク関連で言うと、初音ミクが発売されたのは2007年だけど、ヤマハがVOCALOIDという音声合成技術を開発したのは2003年のことだ。それが製品化されたのは2004年で、最初は日本ではなくてイギリスで発売されている。1月にLEONとLOLAが発売された。英語のソフトだ。7月にMIRIAMが発売された。満を持して日本語版が発売されたのは11月。MEIKOだ。それから2006年に男性の歌声としてKAITOが発売された。つまり、初音ミクは日本語のVOCALOIDとしては第3弾と言える。そしてこのときまでは、VOCALOIDはキャラクターではなく、あくまでも女性の声のMEIKOと男性の声のKAITOというイメージだった。

2007年8月に初音ミクが発売されたときのことをボクはよく覚えている。水色のツインテールの女の子のアイコンが全面に推し出されていて、「あなたがプロデュースできるバーチャル・シンガー」というキャッチコピーみたいなものがついていた。レコードショップでも大々的に宣伝を打っていて、本気のプロモーションだった。この頃って、浜崎あゆみとか椎名林檎とか、セルフプロデュースアーティストの時代に移行していて、TKプロデュースやつんくプロデュースがちょっと下火になっていた頃だったけれど、ボクたちはTKやつんくを見て育った世代なので、音楽プロデューサというものに対する憧れがあったと言えばあったと思うし、懐かしさがあった。だから、単なる音声合成技術ではなくて、バーチャル・シンガーをプロデュースするという企画はとても魅力的だった。そんなことを「戦闘!初音ミク」を聴きながら、思い出しているボクである。

  

2023年10月12日 ウェブ2.0と妖怪の話!?

今年度になって、異動があって、仕事の方は肉体労働が続いている。慣れないもので、筋肉痛で身体が悲鳴を上げている。ちょうど仕事と仕事の間に休めるタイミングができたので休んで、ウェブサイト「ファンタジィ事典」の更新に勤しむ。

先般まで「フィリピンの妖怪」や「モンゴルの妖怪」に手を出していた癖に、今日は今日で「韓国の妖怪」を追加している。飽き性で移り気なボクである。韓国の妖怪に関しても、少しずつ韓国語のウェブサイトが増えてきた印象だ。韓国人が自国の妖怪を整理して、ウェブサイトに情報をアップしてくれている。どの程度、正確なのかは分からないが、日本人がまとめるウェブサイトよりは、その国の人がまとめてくれるウェブサイトの方が、現地の温度感もあって、信憑性がある。

日本は幸いなことに、近代化が進んでいく最中に、民俗学というジャンルの中で、民話の収集や妖怪の語彙収集みたいなものを民俗学者たちがやってくれた。イギリスでも、妖精の民話を収集する研究者たちがたくさんいた。お陰で、いろんな伝承がちゃんと記録に残されているし、書籍もたくさん出されている。近代化が進んでしまうと、お化けや妖怪の類いは迷信になってしまって、語る人がいなくなってしまう。そうなると、たくさんの貴重な情報が散逸する。

今はインターネットの時代である。いろんな情報がオンライン上で集約できるようになって、各地の伝承が整理統合されるようになってきたと言えるのかもしれない。ちょうど、フィリピンでアスワン・プロジェクトが始まり、韓国でトッケビ復興プロジェクトが起こったりして、いろんな情報がデジタル化されて、可視化されている。その流れの中で、愛国心とか民族復興みたいな意識も働いて、妖怪を掘り起こす人が現れているのかもしれない。

ボクの勝手なイメージだと、韓国はかなり近代化が進んでいる国だと思っている。韓流映画でも、早い段階で最先端の電子機器を駆使する若者たちが描かれていた。地方部はともかくとしても、都市部の近代化は早かったはずだ。だから、今になって大昔の韓国の妖怪を拾い出すのは難しいかもしれないなあ、と勝手に思っていた。でも、韓国の古い文献がデジタル化されてオンライン上にアップされ、多くの人がそれを読めるようになった。そこで掘り起こされる妖怪もいるだろう。韓国人は愛国心が強いので、中国や日本の文脈とは切り離した韓国オリジナルの妖怪を探そうとする気持ちも、もしかしたら一役買っているかもしれない。加えて、韓国は日本と同じくらいに都市伝説的なものに妖怪が出現する(アメリカのアーバン・レジェンドはぞっとするオチがメインで「妖怪」っぽい感じではない!)。そういう新しい妖怪がどんどん生み出され、収集されているのも、とてもよいと思う。