ベルベロカ
分 類 | フィリピン伝承 |
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Berberoka(ベルベロカ)【フィリピン諸語】 | |
容 姿 | 巨大な怪物。女性の精霊とも。 |
特 徴 | 水を吸って巨大化し、水を吐き出して溺れさせる。 |
出 典 | - |
水を吸い込んで吐き出す!?
ベルベロカはフィリピン・ルソン島北部のアパヤオ地方に伝わる恐ろしい水の精霊。沼や湖の水を飲み干すことで、身体を巨大化させる。そして、たくさんの魚が干上がってバタバタしているところにうっかり魚を取りにきた人間に対して、口に含んだ水を一気に吐き出して溺れさせ、その人間を丸呑みにする。
ただし、ベルベロカには弱点がひとつだけあって、カニが苦手だとされる。カニのハサミで攻撃されると、そのたびに水を吐き出してしまう。
ちなみに、近年、ベルベロカはオーグルのような巨体の怪物として描かれることが多い。しかし、伝承によっては、しばしば女性であると説明されることもあり、フィリピン版のナーイアスなどと称されることもある。もしかしたら、本来は女性の姿で、水を吸ってどんどん巨大化すると、丸々と太ったオーグルのような姿になるというイメージなのかもしれない。フィリピンのテレビドラマ『ペデロ・ペンデコの冒険(Da Adventures of Pedro Penduko)』の第20話には、ベルベロカが登場するが、巨大な水の塊に包まれた巨大な怪物で、ペデロが剣で斬ると、斬り口から水が噴き出してきて、身体は縮み、退治されたときには緑色の肌をした女性の妖怪になっている。
《参考文献》
Last update: 2024/01/13