ジャランダラ

分 類インド神話
名 称 जलन्धरjalaṃdhara〕(ジャランダラ)【サンスクリット】
容 姿シヴァ神の化身。
特 徴シヴァ神の第3の眼から誕生。3界を支配し、シヴァの妃に手を出そうとしてシヴァに倒された。
出 典

シヴァ神の第3の眼より魔王が誕生!?

ジャランダラはインド神話に登場するアスラ族のひとり。シヴァ神の破壊欲の化身。あるとき、雷神インドラと祈祷神ブリハスパティがシヴァ神に会うためにカイラス山を訪れたとき、修行僧に出会った。実はこの修行僧は彼らを試すためにシヴァが変身したものだったが、インドラは道を塞ぐ修行僧に退くように命じ、退かないのを見て、落雷で脅した。このインドラの振る舞いに怒ったシヴァは第3の眼を開き、インドラを殺そうと額にエネルギーを集めた。途中でブリハスパティは修行僧がシヴァであることに気づき、インドラを許すように祈った。シヴァはブリハスパティの祈りを聞き、インドラを殺すのを止め、顔を海に向けて灼熱の光線を放った。エネルギーが海と合体して赤子の形となったのがジャランダラである。ブラフマーはジャランダラがアスラ族の王となることを予言し、シヴァによってのみ殺され、そしてシヴァの第3の眼に戻ることを予言した。そして、アスラ族のヴァルナが彼を育てることにした。

シヴァ神の破壊欲の化身、3界を支配する!?

ジャランダラは成長したが、あまりに力が強く、アスラ族最強の存在となった。あるとき、アスラ族を指導する聖仙シュクラの話を聞き、乳海撹拌のときにインドラ率いるデーヴァ族(神々)が不死の霊薬アムリタを独り占めし、アスラ族には飲ませなかったことを知った。ジャランダラはこれに腹を立て、インドラにアスラ族にアムリタを渡すように要求した。インドラが拒否したため、ジャランダラはアスラ族を率いてデーヴァ族に戦争を仕掛けた。アスラ陣営では、聖仙シュクラが秘法を使って死んだアスラたちを蘇らせ、デーヴァ陣営ではブリハスパティがドロンギリ山の薬草で死んだデーヴァたちを復活させていた。ジャランダラはドロンギリ山を水没させたため、デーヴァたちはヴィシュヌ神に助力を乞うた。ヴィシュヌ神は出陣し、ジャランダラを圧倒したが、あまりにジャランダラが強いことに感嘆して、彼の願いを聞いた。すると、ジャランダラはヴィシュヌに乳海の中に暮らすように要求し、ヴィシュヌはそれに応じてラクシュミー妃とともに乳海の中で暮らすようになった。ヴィシュヌを失ったデーヴァ族は敗北し、ジャランダラが3界(神界、人間界、地下世界)の支配者となった。

シヴァ神の妃に手を出したら破滅だよ!?

デーヴァ族は相談し、聖仙ナラダをジャランダラの下へ送り込んだ。ナラダはシヴァの暮らすカイラス山よりも美しい場所はないと説明した。また、シヴァのパールヴァティ妃ほど美しい女性はいないと説明した。これを聞いたジャランダラは、シヴァが禁欲的に修行しているのだから、パールヴァティを自分に引き渡すように要求した。シヴァは激怒し、ジャランダラと戦う。スカンダガネーシャはジャランダラに昏倒させられた。そしてジャランダラは幻覚を創り出し、シヴァ軍を翻弄すると、シヴァに化けてパールヴァティの下を訪れた。しかし、パールヴァティはすぐにこの変装を見破り、激怒してカーリー女神と化した。ジャランダラは逃げ出し、シヴァと対峙し、シヴァに三叉槍(トリシューラ)で胸を貫かれ、円盤(チャクラ)で頭を斬り落とされ、倒された。そして、再びシヴァの第3の眼に戻った。

《参考文献》

Last update: 2020/09/13

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