2025年2月1日 「マーカーゾン」を描いてみた。

「アジアの妖怪をドドドドン!」(1月16日の記事)で「マーカーゾン」をイラストに描き起こしたいと宣言したが、早速、描いてみた。

マーカーゾンのイラスト

ベトナムには主に2種類の吸血鬼がいるようだ。北部の吸血鬼「マーカーゾン」と南部の吸血鬼「マーライ」だ。マーライはフィリピンのウンガウンガやタイのピー・グラスー、マレーシアのペナンガランみたいに、夜になると身体から頭だけが抜け出し、臓器をぶら下げながら空を飛んで獲物を狙う吸血鬼だ。

一方のマーカーゾンは夜になると独特のポーズで吸血鬼に変身する。両足の親指を鼻の穴に突っ込み、両手は耳を掴む。そして、空を飛んで獲物を探すのである。ベトナム人が描くマーカーゾンは結構、年配の女性である場合が多いが、ボクは比較的、若い女性で描いてみた。だって、うら若き女性がこんな変なポーズで出没すると考えたら、結構、面白い。

実際に鏡の前でこのポーズをやってみて(結局、硬くてうまくいかなかったが……)、描いてみたので、足の部分なんかはそれっぽく描けているのではないか。ポーズにこだわったあまりに、あんまり吸血鬼のおどろおどろしさとか怖さがでなかったが、まあ、それもご愛敬。

2025年2月3日 幸せを諦めてしまうな。人で在れ

YOASOBIの新曲『UNDEAD』が『アイドル』を超えてきたと言われているが、アカペラ集団による『UNDEAD』も凄い。想像を超えてきた。

最近、やけにYouTubeのオススメでプッシュされていたので、満を持して視聴した。何と、かつてのハイスクールバンバンの天音さんがセンターで歌っているではないか。そうか。サムネでは全然、分からなかった。

ハイスクールバンバン、好きだったなあ。みんな、個性的だったけど、ボクは特に天音さんが好きだった。彼女は演技派というのか、憑依系というのか、歌っているときの表情にも魅入られてしまう。だから、ハイスクールバンバンが解散して、ちょっと悲しかった。でも、こうしてまたアカペラ集団として歌う場所が出来て、よかったなと思う。

それにしても、この『UNDEAD』、原曲もメチャクチャ複雑怪奇で難解な曲なんだけど、改めてこうして天音さんが歌う歌を聴いて、いい歌詞なのだと気づいた。原曲はボカロ曲っぽくって、PVも目まぐるしくて、歌詞にまで目がいかなかった。「屍のように生きるな」という強いメッセージに勇気づけられた。うん。明日からも頑張ろう!!

2025年2月5日 妖怪たちがあの世からやって来る!?

朝鮮の妖怪を更新した。「ヤグヮングィ」「サンモックー」である。本当はタイとフィリピンとベトナム、朝鮮でバランスよく更新していく計画だったんだけど、ここのところ、朝鮮語を勉強している関係で、ノリにノッてしまって、朝鮮の妖怪を2つ更新だ。

ヤグヮングィは韓国の子供向け番組に登場していたので調べてみた。旧暦の1月16日になるとあの世から地上にやって来て、靴を盗もうとするらしい。ちなみに沖縄でも旧暦の1月16日は「ジュールクニチー」と言って、あの世(グソー)とこの世が繋がる日とされている。日本でも「閻魔賽日」と言って、閻魔王がお休みするので、地獄の釜の蓋も開くと言われている。朝鮮半島でも同じで、この日は「鬼の日」とされて、ヤグヮングィは地上にやって来るのである。

サンモックーは、チョスンサジャについて詳しく調べていたら、関連ワードとして出てきた。閻魔王の下で働く三目大王がイヌの姿になって地上にやってきたものなので、こちらもあの世と繋がりのある妖怪だ。チョスンサジャもヤグヮングィもサンモックーも、ある種、閻魔王とゆかりのある妖怪たちなので、今回、一緒に紹介してみた次第。さてはて。

2025年2月7日 語られる妖怪を耳で捉えたいので

妻のちぃ子に誘われるままに、1月から「Duolingo」を始めた。言語学習アプリだ。英語はもちろんのこと、ベトナム語や中国語、韓国語、アラビア語、ラテン語など、さまざまな言語の学習を楽しんでいる。一問一答式で、いろんな問題が出題される中で、文字を読んで、文字を入力して、耳で聴いて、声に出して……を繰り返していくので、リーディング、ライティング、ヒアリング、スピーキングを次々にこなすような仕組みになっている。だから、脳みそが汗をかく感覚があって、短時間の中で脳汁がブシャーと溢れ出るようなイメージがある。もうすぐ1か月になろうとしているが、体系的というよりは感覚的に言語を覚えているような気がする。

うまくやれている気がするので、そのうち、ギリシャ語(現代ギリシャ語)やフランス語もやってみたいなあ。欲張りなボクはそんなことを思っている。ヘブライ語もあるんだよなあ。フィリピン語、とかタイ語、ミャンマー語など、ボクが今、妖怪を更新している国の言語が整備されていないのが残念ではある。

でも、ベトナム語と韓国語を学びながら、その国の言語で妖怪を調べることが苦にならなくなってきた。特に良いなあと思っているのは、最近、妖怪の解説がYouTubeになっていることが多くって、そういうのを視聴しながら「あ、今、『名前』って聞こえた!」とか「なんか分からんけど、否定文になっているぞ!」とか「あ、『パプ』って言ったから《飯》だな」などと楽しめる点だ。

妖怪は「語られる」存在なので、本来は耳で聴くのが一番いいはずだ。だから、ちょっとでもそういう境地に近づいていきたいなあと思っている次第。まあ、まだまだ入門も入門なんだけどさ。長期的な視座で頑張って行こうと思っている。そのうち、その国に行こうと思うかもしれないしね。

2025年2月9日 「チョスンサジャ」を描いてみた。

朝鮮の妖怪として「チョスンサジャ」を描いてみた。あの世から遣わされた使者で、死すべき人間をあの世に連行する。

チョスンサジャのイラスト

ボクは朝鮮の妖怪を調べ始めた最初っから、このチョスンサジャが大好きだ。黒づくめでおシャレな風貌なのに、非常に官僚的な性格で、死亡予定者一覧表を片手に死すべき人間を探す。それでいて、同姓同名を間違えて連行することもあるし、賄賂をもらって見逃すこともある。こういう性格がとても東アジアっぽいなと思うわけだ。中国や韓国、そして日本も含めて、そういう一面がある。

だから、朝鮮の妖怪を描くなら、最初はチョスンサジャから描こうと決めていた。本当だったら、朝鮮の妖怪ナンバーワンと言えばトッケビなので、トッケビから描くべきなのだろうけど、それを押してのチョスンサジャだ。そして、次の朝鮮の妖怪はかわいらしいミョドゥサを描こうと決めているので、トッケビはもうしばらく後になりそうだ。

……でも、トッケビは政治的に難しいヤツ(日本の「鬼」の影響の所為で容姿が変質したと難癖をつけられている!)なので、実際のところ、どういうイラストにすべきかはちょっと悩んでしまう。角を生やしたら、韓国の学者に怒られてしまいそうだ。でも、実際には角があったという図版もあったりして……うーん。まあ、そういうところも引っ括めて、朝鮮の妖怪の面白さであることよ。ほほほ。

2025年2月11日 このまんま、だらだらと続いていく

金原ひとみさんの『アッシュベイビー』(集英社文庫,2007年)を読んでいる。昔、『蛇にピアス』(集英社文庫,2006年)を読んで衝撃を受け、その後、Aマッソの加納さんのキウイチャンネルに出演しているのを拝見して、とても穏やかな人柄に驚いた。今更ながら、2作目に着手した感じ。

『蛇にピアス』のときには、全体的にヒリついた感じがした。舌に穴をあけるシーンなんかは、目を覆いたくなる感覚もあったし、入れ墨を入れるシーンや暴力的なシーンもあって、ある種、いろんな種類の「痛み」を見せつけられた感じがした。

今回もそういう「痛み」は健在だ。ナイフを突き刺すシーンとか、動物を殺してしまうシーンなどがある。でも、やっぱりどこか異常な世界観で、エロティックで、何より、とても飢えている感覚が伝わってきた。この「飢え」がずぅっと根底にあって、突きつけられているような感じがして、苦しくなった。

何も解決しない。救いもないのかもしれない。物語は唐突に終わってしまうけれど、多分、このまんま、だらだらと続いていくのだろう。閉塞感が残ったまんま、しこりのようになって終わる。そんな本だった。

2025年2月13日 目指すべき方向。

妖怪を調べてまとめてウェブサイト「ファンタジィ事典」に掲載する。そんな地道な作業を2009年から始めて、早十数年。もはやライフワークになりつつある今日この頃ではあるが、最近になって、ちょっとだけ方向性が見えてきたような気がする。ボクにとって大事なのは、多分、「取材」と「想像力」だ。

妖怪サイトって、いろんなアプローチがある。面白おかしくエンタメにするアプローチもある。学術的にまとめるアプローチもある。イラストを援用して分かりやすくするアプローチもある。どれもやり方としては正解だ。でも、おそらくそのいずれもボクに向いている方向性ではない。

決して、ボクは文章が上手なわけじゃない。言語化が得意なわけでもない。エンタメ系のセンスもないし、学術的なバックグラウンドがあるわけでもない。それでも、最近、「ファンタジィ事典」を更新しながら、手応えのあるページとそうでもないページが肌感覚で分かるようになってきた。

わあっと景色が見えるような文章ってある。そこに人がいて、出来事が起こっている。それが読んでいて映像のように頭の中に流れてくる文章。そういうのって、多分、書き手の頭の中にも、明確な風景が想像されている。解像度が高いイメージが頭の中にあって、それを文章で切り取っている。だから、映像になってクリアーに伝わってくる。

最近、そういう文章を書きたいと思っている。稀に、それがうまく行くときがある。そういうときは、その時代の背景とか、その場所の地理とか、民族衣装とか、言葉とか、いろんなものが頭の中にインプットされているときだ。いろんな情報が頭の中にインプットされている状態でアウトプットすると、比較的、理想に近い文章になる。それって、結局のところ、「取材」と「想像力」だ。ちゃんとディテールまで調べて、頭の中で映像になっていると、明確に文章になる。

ボクはそういう方向性を目指したいと思っている。

2025年2月15日 ピー・グラハンを描いてみた。

タイ伝承の「ピー・グラハン」を描いてみた。

ピー・グラハンのイラスト

グラハンはタイ中部に伝わる妖怪で、米を洗う笊(ざる)を翼に、米を搗く杵(きね)にまたがって移動する。首と臓器だけのピー・グラスーが女性版の吸血鬼で、男性版がピー・グラハン。彼らは夫婦とも恋人同士とも言われているらしい。

2025年2月17日 メンフィス系神話を一気に更新だ!!

久々にウェブサイト「ファンタジィ事典」エジプト神話の項目を更新した。

エジプト神話って、いくつかの系統がある。具体的には、太陽神ラーを中心にしたヘリオポリス系神話、8柱の原初神で構成されているヘルモポリス系神話、そして創造神ペテフ(プタハ)を中心としたメンフィス系神話などがある。そんなことを考えながら、自分のウェブサイトを眺めていたら、メンフィス系神話の項目がほとんどないなあと気になって、覚悟もなく軽い気持ちで作業を始めてしまった。でも、資料も多いし、解釈も複雑怪奇だし、何よりも歴史とか地理とか文化なんかが全然、解像度高く頭の中にインストールされていなくって、結構、時間が掛かってしまった。本当は3日くらいで終わるだろうと思っていたら、1週間以上、悩んでしまった。

そんなわけで、メンフィス系神話の創造神ペテフ(プタハ)、その妻のセケメト(セクメト)、息子にして睡蓮の神ネフェルテム、原初の丘タアチェネン(タテネン)、そして冥界神セケル(ソカル)を更新してみた。

メチャクチャ、エジプト神話って入り組んでいて、ちょっとやそっとじゃまとめあげられない。それを痛感した。でも、頑張ったので、是非是非、読んでみて欲しい。そのうち、エジプト神話のイラストも描いてみようかな。図像に忠実にやれば、きっとそこそこ楽しんでくれる人もいると思うんだよね。ふふふ。

2025年2月19日 ジェネ氏、『地獄の辞典』を語る!?

昨日、好事家ジェネ氏がYouTubeでコラン・ド・プランシーの『地獄の辞典』について熱く語っていた。ボクは昔からジェネ氏の動画はよく観る方で、深い洞察が好きで、いつも楽しく視聴しているが、今回もネタがネタだけに興味深く拝見した。

『地獄の辞典』(著:コラン ド=プランシー,訳:床鍋剛彦,講談社+α文庫,1997年)と言えば、ボクが中学生か高校生の頃、珍しく東京の本屋さんに行った際に、そこで平積みになって売っているのを発見して「何これ、すごい!」と感動して買った鮮烈な記憶がある。だから、ボクなんかはこの辞典に登場する悪霊たちを昔から詳しく知っているし、ルイ・ル・ブルトンのイラストにはかなり馴染みがあったりする。

ジェネ氏は動画の中で『地獄の辞典』の影響で知名度爆上がりになった悪魔について解説している(厳密にはゲティングズ氏の『悪魔の事典』からの引用)。でも、ボクは子供の頃から『地獄の辞典』に慣れ親しんでいるので、すでにこの「知名度爆上がり」の洗礼というヤツを受けてしまっている状態だ。だから、あんまりフラットな目線で『地獄の辞典』について語りにくかったりする。ブルトンのインパクトのあるイラストが学生の頃から頭の中に叩き込まれているってわけだ。

ジェネ氏は『地獄の辞典』を真っ新な気持ちで読んだのか、かなりフラットな目線で読み込んでいるのが面白かった。特に「梟頭シリーズ」みたいな解説は何だか笑ってしまった。梟頭シリーズの悪魔として紹介されていたアモンもアンドラスもストラスも、その界隈ではとても有名な悪魔たちだ。でも、そういう事前情報なしに読むと、確かにフクロウ頭の悪魔がたくさんいるという驚きが生じるのかもしれない。そういう発見が個人的にはとても面白かった。

ジェネ氏はゲティングズの言葉を引きながら、プランシーの解説のいい加減さについても言及している。実際、動画の中では、プランシーが紹介する日本の妖怪や伝説についても紹介していて、かなりいい加減な解説になっていることを暴いている。それはそのとおりで、プランシーの解説というのは、案外、的を外したものも多いし、胡散臭さも多分にある。

ウェブサイト「ファンタジィ事典」の中で、魔法書文献に関する悪魔たちについて、ボクはヨーハン・ヴァイヤーの『悪魔の偽王国(プセウドモナルキア・ダエモヌム)』(ラテン語)とメイザース&クロウリィ版の「ゲーティア」(英語)、そしてこのコラン・ド・プランシーの『地獄の辞典』(フランス語)の3つを並べて訳しているので、プランシーが『悪魔の偽王国』を引きながら、どういう風に解説しているのか、比べながら読んでもらえれば幸いだ。

2025年2月21日 「ペテフ(プタハ)」を描いてみた。

2月17日の記事「メンフィス系神話を一気に更新だ!!」でも書いたとおり、ここのところ、エジプト神話に熱を入れて資料整理を進めていた。先日、メンフィス系の神話に関して一気に更新をかけてみたわけだけれど、どうせなら理解促進のため、絵もつけてみようと思い、今回、手始めにメンフィス系神話の創造神ペテフ(プタハ)を描いてみた。

惜しむらくは、非常に静的な絵になってしまった。手足が包帯で巻かれていて、台形の台座の上に直立している姿をそのまんま再現した結果、動きがなくなってしまった。まあ、心臓(思考)と舌(言葉)で世界を創造したのだから、身動きがとれなくても活躍できる。そういう意味では、静的な姿でも間違いではないのかもしれない。しかも台座を描いた所為で、何だかフィギュアか何かの模写にも見える。うーん。

ペテフ(プタハ)のイラスト

一応、古代エジプトの壁画とかパピルスに描かれた画を参考にして、衣装や持ち物、色なんかは比較的、忠実に描いているつもりだ。美しい神様(=若い神様)らしいので、青年の顔で描いている。一般的には肌は緑色で描かれるので、その辺も忠実に再現している。ファンタジィ事典ペテフ(プタハ)の項目にも書いたが、ペテフは「生命の象徴である『アンク』、支配の象徴である『ウアス』、安定の象徴である『ジェド』を組み合わせた杖」を持っている。それもイラストに描き起こしてあるので、文章だけの説明よりは理解が進むのではないか。

正直なところ、ペテフはあんまり「うまく描けた」という実感はない。でも、これに懲りずにほかのエジプトの神々も描いていこうと思っているので乞うご期待(?)。次は睡蓮(スイレン)の神のネフェルテムにしようかなあ。

2025年2月23日 ニャンニャンニャンの日

昨日は2月22日ということで、たくさんの人が「ニャンニャンニャンの日」だと盛り上がっていたようだ。近所の百貨店もネコの飾りがたくさん飾られていたし、SNSもネコのネタがたくさん投稿されていた。

ボクもウェブサイト管理人の端くれなのだから、本当なら、何かネコにまつわる妖怪とかを準備して投稿しなきゃいけなかったのかもしれない。でも、どうもボク自身、そういう巷の小ネタについていける感覚がない。みんな、ネタを探して、準備して、それに乗っかるみたいなムーブをしているのだろうか。うーん。

最近、エジプト神話にどっぷりハマっていたので、バセテトくらい調べて更新すればよかったのだろうし、バセテトの絵くらい描けばよかったのかもね。こういうところが、うまく時節の波に乗れていないボクである。うまくアンテナを張れていないんだろうなあ。難しいなあ。

2025年2月25日 Have you ever seen Heaven?

最近、AIの能力が高くてエグい。YouTubeでいろんなアーティストの音楽を聴いているわけだけど、オススメの精度が高くなってきた。

本日はそんなAIオススメのアーティストの中から、Reiを紹介しようかな、と思う。

ギターがお洒落で格好いい。巧い。ジャジーだったり、ファンキーだったりもするし。本人はブルーズが好きらしいので、そういうバックグラウンドがあるのだろう。ちょっと日本人離れした感性で、いい。でもね。このHeavenの歌詞は要チェックだ。彼女の音楽的なバックグラウンドやギターテクとかが注目されると思うんだけど、歌詞もいい。

天国って見たことある? ねえねえ、天国って信じる? 天国に行ったことある? だって、あなたと一緒にいるとほとんど天国じゃん。

みたいな英語で始まる。でも、その天国が永遠じゃない。Wi-Fiも繋がらない。逃げ出したりもする。作詞家としての能力も高いという。

そんなわけで、本日のオススメのミュージシャン!

2025年2月27日 技術の革新は便利さと不便さが混交する!?

スマホの電池の持ちが悪くなったので、iPhone 14を購入した。ホームボタンがなくなって、指紋認証ができなくなった代わりに、顔認証になった。便利ではあるけれど、暗いところでは使えないし、顔が正面にないと開かない。作業の片手間にちょっとスマホを開きたいときに、わざわざスマホを持って顔の正面に持ってくる必要がある。

昔、森博嗣がパワーウインドウはエンジンを切ったら動かなくなると嘆いていた。実際、ガソリンスタンドでエンジンを切った後に「しまった!」と思っても後の祭りで、カードやレシートの授受の際に、ドアを開けるという恥ずかしい事態になるので、便利ながらも不便さもある。

まあ、何だろう。今更、iPhoneのホームボタンがなくなったことを話題にしても、時節には合っていないんだけどさ。でも、実際に体験してみるといろいろと思うことがあるから書いている。

メジェド様のスマホケース

ちなみに、これまでずぅっと妖怪関連の浮世絵のスマホケースだった。最初は歌川国芳の『相馬の古内裏』(いわゆる「ガシャドクロ」で認知されている絵)で、その後は玉園の『画本西遊記百鬼夜行ノ圖』、直前までは歌川国芳の『源頼光公館土蜘作妖怪図』を使っていた。今回はちょっと趣向を変えて、メジェド様のスマホケースにしてみた。一気にポップになった(笑)。