ヤグヮングィ

分 類朝鮮伝承
名 称 야광귀ya-gwang-gwi〕(ヤグヮングィ)《夜光鬼》【朝鮮語】
容 姿子供くらいの鬼。頭の上が光っている。
特 徴鬼の日に靴を盗む。盗まれたら1年間、不幸になる。
出 典

靴を盗む小鬼!?

ヤグヮングィはソウルで信じられている妖怪。背丈は子供くらい。焼け焦げたような姿で、目が飛び出しているなどと言われている。元々は欲深くて、地獄に囚われて、責め苦を負っていたが、あるとき、地獄から逃げ出そうとして閻魔大王に捕まった。もう一度、逃げ出してもすぐに見つけられるように、頭の上に光を乗せられたという。このため、「夜光鬼(ヤグヮングィ)」と呼ばれている。

韓国では、旧暦の1月16日は「鬼の日(귀신의 날)」で、この日だけはヤグヮングィが現世に戻って来る。ヤグヮングィは現世で靴や服を見つけると試着し、気に入ったらそのまま地獄に持って帰ってしまう。こうやってヤグヮングィに靴や服を盗まれた人は、1年間、さまざまな不幸に見舞われると信じられた。

そのため、ヤグヮングィ対策として、「鬼の日」には靴を寝室に隠す風習がソウルにはある。あるいは篩(ふるい)を軒先にぶら下げておくことも推奨されている。何故なら、ヤグヮングィは篩を見つけると、その目を数えるのに夢中になってしまい、結局、日が昇ってニワトリが鳴き、地獄に帰らなければならなくなるのだと信じられている。

《参考文献》

Last update: 2025/02/04

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