2024年8月23日 あなたの記事がヤバい

「ももクロの離婚率がヤバい」的な記事がニュースになっていた。記事曰く、SNSで話題になっているらしい。統計が分かっていないな、と思う。たった6人のサンプルで、一体、何が言えるのか、というのが正直なところ。

そもそも日本の離婚率は35%だ。ももクロ(緑と青も含む)の既婚者が4人だから、4人×35%=1.4人。6人中で1人か2人が離婚したとしてもおかしくはない。「ヤバい」という状況ではない。

婚姻率も、25~29歳の女性で37%らしいので、6人いれば配偶者がいる人数は2.2人。現状、百田夏菜子と有安杏果が既婚者なので、統計上、何ら不思議ではない。むしろ、結婚する行為がともすればネガティヴに受け取られかねない「アイドル」とか「女優」という職業にあって、統計に沿っていることの方が驚きだ。ももクロが疑似恋愛を売り物にした「アイドル」ではないことの証左なのかもしれない。

いずれにしても、「ももクロの離婚率がヤバい」的な記事を書いちゃう記者も記者だし、そういう風に盛り上がってしまう一般大衆も一般大衆で、正直、頭が悪いなーと思うボクである。それに、早見あかりと有安杏果を含めて「ももクロ」と十把一絡げに議論することだって、本当は乱暴ではないのか。

まあ、面白ければ何でもありのインターネットニュースなんて、こんなものである。さもありなん。

2024年8月26日 オズ・シリーズのジャック・パンプキンヘッドを描いてみた。

オズ・シリーズの「ジャック・パンプキンヘッド」を描いてみた。ジャック・パンプキンヘッドは『オズのふしぎな国』(1904年)に初登場で、少年チップが木材とカボチャでつくった人形だったが、魔法の粉で命を吹き込まれた。

ジャック・パンプキンヘッドのイラスト

面白いのは、頭のカボチャはすぐに腐ってしまうので、取り換える必要があるという点。彼は自ら畑でカボチャを育てていて、定期的に腐りかけの頭を交換する。頭の出来栄えによって賢さが左右される。

頭を取り換えてもアイデンティティが変わらないのなら、お前の主体は一体どこにあるのだ、と小一時間ほど問い質したくなる。こういう不思議さがライマン・フランク・ボームの魅力のひとつだ。

2024年8月27日 日曜ウェブマスターの試練

仕事が忙しいと、趣味の時間が激減する。体調が悪いと、趣味の時間が激減する。今、その両方がボクを襲っていて、体調が悪いんだけど、仕事も手を抜けないので、歯を食いしばって出勤している状況が続いている。家に帰ってくるとバタンとソファに倒れ伏す。そんな日々の繰り返しだ。

それでも、毎週2枚のイラストは仕上げようとタブレットに向かってペンタブを動かし、ファンタジィ事典くらいは更新しようと、細々と記事を書いている。イラストもファンタジィ事典の項目も、過去のストックがあるから何とかやっている。ストックが残されているので途切れずに頑張れている。もはや、これは使命感だ。誰に対しての何の使命なのか分からないが、でも、誰かに対しての何らかの使命感で頑張っている。

ウェブサイト「日々の雑記」は、現時点でストックがないので、不定期になっている。しかも頭の中がまとまらないので、文章も含めてぐちゃぐちゃだ。その上、そういう状況下での創作活動はクオリティが下がるので、今後公開されるイラストやファンタジィ事典の項目は、少しだけ質が低くなることが予想されていて、それもまたひとつの憂鬱の種である。うーん。

まあ、日曜ウェブマスターだから、仕方ないかなあ。でも、それを言い訳にしたくもなくて、必死の形相である。わははー。でも、こういうありのままの自分を赤裸々にえいや、と提示してみるのも一興かと思っての垂れ流し。

2024年8月28日 ヴィジョナリー型

今の職場の課長が比較的、ヴィジョナリー型で、いろんなことを考えながら、アイディアを提示しながら、みんなの方向性を示そうとしている。その一方で、ボクの直属の係長はコミュ障で、あまり多くを語るタイプではない。全部放任だ。信頼と安心の責任施工。そうなると、係ごとの成果が大きく異なる。つまり、プラスアルファの成果が出る係と出ない係が生まれる。この差はとても大きい。

たとえば、業務にRPAやAIを導入してみるみたいな簡単なことでも、上からの明確な指示があるのと係員の裁量権に任されているのでは、大きな差が生じる。他の係が積極的にRPAやAIの導入を検討していることに驚いた。こういう課の雰囲気というのか、課長の空気というのを、もっと積極的に伝えてくれれば、ボクだって頑張ったのになあ。大きな隔たりができてしまった。

そんなわけで、鋭意、RPAやAIの導入を図るべく、ボク自身が軌道修正しているところだ。そんなに難しい話ではない。でも、「やれ」と言われないと、なかなか着手できないのは事実なので、追いつけ追い越せで頑張らねばならないね。

2024年8月29日 あの天才とこの天才

ボクは比較的、恵まれている。いつだって、みんなが「凄い、凄い」と羨望の眼差しを向けるような先輩と一緒に仕事をしている。だから学びが多いし成長もする。これってとてもラッキーなことだ。でも、あんまりにも圧倒的な人と出会ってしまうと、その後にちょっとやそっとの凄い人と出会ってもあんまり驚かないというか。別に普通というか。そりゃあ、凄いは凄いんだ。天才だと思う。でも、それすらも霞んでしまうというか。そんなのって別に比較するようなもんじゃない。誰が1番とか、そんなことじゃない。そんなことは分かっている。でも、どうしたってボクの中の物差しがあまりにも大きくなってしまっていて。天才であっても見劣りしてしまうというのか。

その上、ボクはどこまでも素直なので、大袈裟に「凄いですー、感動しましたー」的なおべっかポーズを取れない。ついつい淡白な反応を返してしまって、孤高の天才たちにちょっとだけガッカリされる。別に向こうだって崇め奉って欲しいわけじゃないだろうけど、でも、面白くはないだろう。そんなことがここ最近、ずぅっと続いている感覚がある。でも、ボクも人間なので、無意識に比べちゃう。あの天才とこの天才とを並べちゃう。並べて評価しちゃう。ダメだぞーって思っても、無自覚に比較しちゃう。

よくない習性だなあというのは自分でも分かっている。決してリスペクトがないわけじゃない。その凄さだってちゃんと分かっている。でも、ボクも人間なので、比べちゃう。それでも、ちゃんとリスペクトを伝える努力をしようと決意して、最近は天才たちの発言をしっかりとノートに記録して、彼らの思考をトレースして、それに基づいてアウトプットして提示するという時間をたくさん設けている。そうやって、ようやく今は天才たちと一緒に楽しく仕事をしている。

2024年8月30日 磯女を描いてみた。

九州地方の妖怪「磯女」を描いてみた。

磯女のイラスト

今回、こうして磯女を描いてみようと思い立ったのは、ずぅっとフィリピンの妖怪のマンララヨクボットグモンマラカットなどの「髪の毛軍団」を描いてきたからだ。どうしてだか分からないが、フィリピンには、髪の毛で獲物を攻撃する類いの妖怪の一団がいて、とても恐れられている。

フィリピンの妖怪を解説するウェブサイト「アスワン・プロジェクト」では、マンララヨの項目の中に「日本にも似た妖怪がいる」という言及がある。おそらく、それは磯女のことだと思われる。磯女は海に棲んでいて、髪の毛で血を吸って獲物を殺してしまう。

イラストは鳥山石燕の「濡女」を参考にしている。なかなか絵はうまくならないが、毎回、何かに挑戦している。今回は濡れた髪の毛。これがなかなかうまく描けなくて、何度も何度も描き直した。ようやくそれっぽく描けたので、これで完成とした。む、難しい。