2024年8月29日 あの天才とこの天才
ボクは比較的、恵まれている。いつだって、みんなが「凄い、凄い」と羨望の眼差しを向けるような先輩と一緒に仕事をしている。だから学びが多いし成長もする。これってとてもラッキーなことだ。でも、あんまりにも圧倒的な人と出会ってしまうと、その後にちょっとやそっとの凄い人と出会ってもあんまり驚かないというか。別に普通というか。そりゃあ、凄いは凄いんだ。天才だと思う。でも、それすらも霞んでしまうというか。そんなのって別に比較するようなもんじゃない。誰が1番とか、そんなことじゃない。そんなことは分かっている。でも、どうしたってボクの中の物差しがあまりにも大きくなってしまっていて。天才であっても見劣りしてしまうというのか。
その上、ボクはどこまでも素直なので、大袈裟に「凄いですー、感動しましたー」的なおべっかポーズを取れない。ついつい淡白な反応を返してしまって、孤高の天才たちにちょっとだけガッカリされる。別に向こうだって崇め奉って欲しいわけじゃないだろうけど、でも、面白くはないだろう。そんなことがここ最近、ずぅっと続いている感覚がある。でも、ボクも人間なので、無意識に比べちゃう。あの天才とこの天才とを並べちゃう。並べて評価しちゃう。ダメだぞーって思っても、無自覚に比較しちゃう。
よくない習性だなあというのは自分でも分かっている。決してリスペクトがないわけじゃない。その凄さだってちゃんと分かっている。でも、ボクも人間なので、比べちゃう。それでも、ちゃんとリスペクトを伝える努力をしようと決意して、最近は天才たちの発言をしっかりとノートに記録して、彼らの思考をトレースして、それに基づいてアウトプットして提示するという時間をたくさん設けている。そうやって、ようやく今は天才たちと一緒に楽しく仕事をしている。