2024年8月9日 デジタル画の効用!?

最近、毎週、イラストを描いている。こんなにハイペースでイラストを描いているのは、おそらく小学生のとき以来だ。小学生のときは時間に余裕があったので、暇さえあれば絵を描いていた気がする。段々と忙しさを理由に絵を描かなくなった。

この年になって、今更ながらに思ったのは、どれだけ絵に向き合うかが作品の良し悪しを決めるし、自分の成長にも繋がっているのだなということだ。当たり前のことだけど、今まで絵を描いていて、あんまり意識したことはなかったかもしれない。

具体的には、線を引いてみて「あ、違うな」と感じるわけだ。「ちょっとデッサンが狂ったな」とか「動きが悪くなったな、勢いがなくなったな」とか「立体感がなくなったな」とか、そりゃあ、まあ、いろんな部分で「あ、違うな」と思うわけだ。でも、心のどこかで「ま、いいか」と妥協する。せっかく描いちゃったし、まあ、いいじゃん。で、そうなると、途端に絵の質が悪くなる。そして、毎回のその積み重ねが、ボクの成長を止める。最近、そういう風に認識するようになった。

もしかしたら、デジタル画だからという側面もあるのかもしれない。紙の上にペンでガリガリと線を引いてしまうと、やり直しが利かない。でも、デジタル画だと簡単にやり直せてしまう。場合によっては複製して、二つのパターンで試してみた絵を並べて比較することもできちゃうし、既存のレイヤーに失敗した線を残しておきながら、新たなレイヤーをつくって、別の線を引いてみるなんてこともできる。

これって革命だよなあ。必ずしもデジタルにしたから絵がうまくなるということではない。でも、いろんな線の可能性を検討して比較できるし、いつでもどこにでも戻れるというのは、邪道だと言われるかもしれないけれど、訓練としては非常に貴重な体験になる。

そんなわけで、最近のボクは真剣に絵と向き合っている。どうしても技術が追い付かない部分は多々あって、気に入らない部分もたくさんあるんだけど、でも、日々、成長している実感があって、充実もしている。