轆轤首(ロクロクビ)
分 類 | 日本伝承 |
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轆轤首,飛頭蛮(ロクロクビ)【日本語】 舞首(マイクビ),抜首(ヌケクビ)【日本語】 | |
容 姿 | 首の長い女性。あるいは首だけが抜けて飛び回る。 |
特 徴 | 眠っている間に首が伸びる。 |
出 典 | 『甲子夜話』ほか |
眠っていると、するすると首が伸びる!?
轆轤首(ロクロクビ)は日本に伝わる妖怪。首だけが数メートルも伸びてしまうとか、首が抜けて空を飛び回るなどと言われる。彼らは昼の間は通常の人間と一緒に生活している。ところが、夜、眠っている間、首が伸びたり、抜けたりする。本人も、自分が轆轤首だと知らないでいる場合が多い。江戸時代の随筆『甲子夜話』には、首が伸びるときには首の辺りから細長い煙のようなものが出てくるなどと記されている。首が欄間の辺りまで伸びても、そこで相変わらず頭は眠ったまんまだという。女性の轆轤首が圧倒的に多いが、稀に男性の轆轤首も登場する。轆轤首は妖怪ではなく、離魂病という病の一種だとする説もある。
《参考文献》
Last update: 2009/07/12