ラークシャサ
分 類 | インド神話 |
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राक्षस 〔rākṣasa〕(ラークシャサ)【サンスクリット】 羅刹(らせつ)【日本語】 | |
容 姿 | 巨体。醜い。尻尾、牙、爪を持つ。 |
特 徴 | 人を喰らう。 |
出 典 | 『ラーマーヤナ』(3世紀)ほか |
インド神話の人喰い巨人!?
ラークシャサはインド神話に登場する魔族。醜い姿をした人型の魔物で、身体は大きく、尻尾を持ち、鋭い爪や牙を生やしていて、儀式を邪魔し、人を喰らう。
ラークシャサたちはブラフマー神が眠っているときに吐き出した息から生まれると、ブラフマー自身を食べ始めた。ブラフマーが助けを求めたため、ヴィシュヌ神が大地に追い払ったという。アーリア人がインドに侵入する以前に存在していた自然界の精霊だったと考えられている。
インドの叙事詩『ラーマーヤナ』(3世紀)では、ランカー島(セイロン島)に棲んでいて、魔王ラーヴァナに率いられて、ラーマ王子と戦った。ラーヴァナの他にも、巨大で大喰らいのクムバカルナ、シーター誘拐をラーヴァナにそそのかしたシュールパナカーなどが知られる。ただし、ヴィビーシャナのように、シーターをラーマ王子に返還するように言い、最終的にラーマ王子の軍門に降った心正しいラークシャサも存在する。ラーマ王子によってラーヴァナが倒された後には、ヴィビーシャナがランカー島の王となった。
主なラークシャサ族
- ラーヴァナ:魔王。
- マーリーチャ:シーター妃をさらった悪魔。
- クムバカルナ:大喰らい。ほとんど眠っている。
- メーガナーダ:ラーヴァナの息子。
- シュールパナカー:女悪魔。シーター誘拐をラーヴァナにそそのかした。
- ヴィビーシャナ:心正しいラークシャサ。
- カバンダ:首なし巨人。
- プータナー:女悪魔。赤ん坊のクリシュナを殺そうとした。
《参考文献》
- 『Truth In Fantasy 事典シリーズ 2 幻想動物事典』(著:草野巧,画:シブヤユウジ,新紀元社,1997年)
Last update: 2020/09/21