シュールパナカー

分 類インド神話
名 称 शूर्पणखाśūrpaṇakhā〕(シュールパナカー)【サンスクリット】
容 姿醜い女魔族。
特 徴シーター妃を誘拐するように魔王ラーヴァナをそそのかした。
出 典『ラーマーヤナ』(3世紀)ほか

シーター妃をさらうようにそそのかした女魔族!?

シュールパナカーはインド神話に登場するラークシャサ族(魔族)のひとり。女性なのでラークシャーシー。本来は醜い姿だが、変幻自在。魔王ラーヴァナの妹。ラーヴァナにシーター妃を誘拐するようにそそのかした張本人である。

シュールパナカーはダンダカの森を徘徊しているとき、ラーマ王子を見かけて一目惚れし、求婚した。ラーマ王子は妻帯者であることから、従者のラクシュマナと結婚するように勧めた。一方、ラクシュマナはラーマ王子と結婚するべきだと勧めた。シュールパナカーはこの対応に怒り、シーター妃を食い殺そうと襲い掛かった。ラーマ王子はシュールパナカーを取り押さえ、ラクシュマナはシュールパナカーの鼻と耳を切り落とした。

シュールパナカーは兄のカラの下に逃げ、ラーマ王子を殺すように訴えた。カラは1万4千の兵でラーマ王子を襲撃したが、倒された。シュールパナカーは今度は兄ラーヴァナの下を訪れ、カラと部下の戦死を訴え、シーター妃を誘拐するようにそそのかした。

《参考文献》

Last update: 2020/09/19

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