ヘル=ウル

分 類エジプト神話
名 称 𓅃𓅨𓂋𓀭ḥr-wr〕(ヘル=ウル)《大ホルス》【古代エジプト語】
容 姿ハヤブサの頭を持った男性神。
特 徴大ホルス
出 典

ヘル=ウルはエジプト神話の神。大地の神ゲブと天空の女神ヌゥトが抱き合って離れなかったことに、祖父で創造神のテム(アトゥム)は腹を立て、ヌゥトが5人の子供を身籠った際、ヌゥトに1年の内のどの日にも子供を出産してはならないと告げた。ヌゥトが苦しんでいるのを見た知恵の神ジェフウティ(トト)は、5日の閏日をつくり(それ以前は1年間は360日だった)、閏日に子供を順番に産み落とした。これがウシル(オシリス)アセト(イシス)セテク(セト)ネベトフゥト(ネフティス)、そしてヘル=ウル(大ホルス)が生まれ、1年は365日になったという。ヘル=ウルは古代ギリシア語ではハロエリス(大ホルスの意)で呼ばれ、ハヤブサの頭を持つ天空神で、太陽と月を両目に持つ。眼病を癒す神として、眼病患者の信仰を集めた。やがて、ウシルとアセトの息子のヘル(ホルス)と同一視されるようになる。

《参考文献》

Last update: 2021/09/30

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