ヒラニヤークシャ

分 類インド神話
名 称 हिरण्‍याक्षhiraṇyākṣa〕(ヒラニヤークシャ)《金の目を持つもの》【サンスクリット】
容 姿角と尻尾をはやし、鳥の鉤爪のような足を持った悪魔。
特 徴大地を海に沈めたため、ヴィシュヌ神の化身ヴァラーハに退治された。
出 典『マハーバーラタ―』(4世紀頃)ほか

悪魔、大地を海に沈める!?

ヒラニヤークシャはインド神話に登場するアスラ族のひとり。ヒラニヤークシャはプリティヴィー(大地)を誘拐し、原初の海に連れ去った。大地も海に没した。困った神々はヴィシュヌ神に相談し、ヴィシュヌ神はヴァラーハ(イノシシ人間)に化身(アヴァターラ)して地上に降り立った。そして、海中から大地を持ちあげようとした。ヒラニヤークシャがそれを邪魔しようとしたため、ヴァラーハは牙で突き刺して退治し、牙で大地を海から押し上げて元の位置に戻した。

この出来事の後、3界(天界、人間界、地下世界)を支配することになる魔王ヒラニヤカシプとは兄弟である。ヒラニヤカシプもヴィシュヌ神が化身したナラシンハ(ライオン人間)に退治される。

《参考文献》

Last update: 2020/10/10

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