アヴァターラ

分 類インド神話
名 称 अवतारavatāra〕(アヴァターラ)【サンスクリット】
容 姿
特 徴神、特にヴィシュヌが地上の生き物に化身したもの。
出 典『ラーマーヤナ』、『マハーバーラタ』ほか

ヴィシュヌ神、世界を救うため、地上に化身する!?

アヴァターラはインド神話において、不死の存在である神が、特別な目的のために死すべき者に化身することを意味する。特にヴィシュヌ神は地上で正義が衰え、悪が栄えると、それを救済するため、しばしば、地上に化身している。ヴィシュヌの十化身(ダシャーヴァターラ)がよく知られており、叙事詩『ラーマーヤナ』の英雄ラーマ王子や『マハーバーラタ』の英雄クリシュナは、ヴィシュヌのアヴァターラ(化身)である。

名前詳細
マツヤ魚。大洪水のときに出現し、賢者マヌなどを救った。
クールマ亀。乳海撹拌の神話で、撹拌棒であるマンダラ山の受軸を担った。
ヴァアーハイノシシ。魔王ヒラニヤークシャによって大地が海底に沈められたとき、大地を引き揚げて魔王を倒した。
ナラシンハ人獅子。魔王ヒラニヤカシプを八つ裂きにした。
ヴァーマナ小人。三界を奪った魔王バリから三界を取り戻した。
パラシュラーマ英雄。魔王カールタヴィーリヤを退治した。
ラーマ『ラーマーヤナ』の英雄。
クリシュナ『マハーバーラタ』などに登場する英雄。
ブッダ仏教の開祖ゴータマ・シッダッタ。魔族に誤った教えを伝えた。
カルキ世界の終わりに出現し、この世界を救済することが予言されている。

《参考文献》

Last update: 2020/06/21

サイト内検索