ヒラニヤカシプ
分 類 | インド神話 |
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हिरण्यकशिपु 〔hiraṇyakaśipu〕(ヒラニヤカシプ)《金の衣を着たもの》【サンスクリット】 | |
容 姿 | |
特 徴 | |
出 典 |
★★
ヒラニヤカシプはインド神話に登場するアスラ族(魔族)のひとり。兄弟のヒラニヤークシャがヴィシュヌ神の化身ヴァラーハに倒された無念を晴らすために修行を重ね、ブラフマー神
から「神にもアスラにも人にも獣にも昼にも夜にも家の中でも、外でも地上でも空中でも、どんな武器でも殺されない体」を得た。こうして無敵になったヒラニヤカシプは、天界を奪い、兄弟であるヒラニヤークシャの無念を晴らした。 ところが天界奪還後、息子プラフラーダはあろうことか一族の宿敵であるはずのヴィシュヌを懸命に信仰した[2][1]。信仰をやめないプラフラーダを見てヒラニヤカシプはわが子を激しく叱ったが考えを変えることができなかった。ヒラニヤカシプはさらに激怒し「お前の神とはどこにいるんだ、だったらこの柱の中にもお前がいう神とやら見えるのか!」とプラフラーダに問い詰めた[3]。ヒラニヤカシプが息子を殺そうとしたまさにその時[1]、突如宮廷の柱を突き破って、ヴィシュヌの化身ナラシンハ(人獅子)が現れ、ヒラニヤカシプを抹殺した[1][3][2][注釈 2]。こうしてデーヴァ神族はマハーバリが支配するまで三界を支配した。《参考文献》
Last update: 2020/10/10