ヘーリオス
分 類 | ギリシア・ローマ神話 |
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Ἥλιος 〔hēlios〕(ヘーリオス)《太陽》【古代ギリシア語】 | |
容 姿 | 四頭立て馬車を駆る男性。 |
特 徴 | ギリシア神話の太陽神。 |
出 典 | ヘーシオドス『テオゴニアー』(前7世紀)ほか |
お天道様は見ている!?
ヘーリオスはギリシア・ローマ神話の太陽神である。ヒュペリーオーンとテイアーの息子で、月の女神セレーネーや曙の女神エーオースとは姉妹の関係である。ヘーリオスは四頭立て馬車で天空を翔ける美男子として想像され、常に空から地上を見ているため、アレースの浮気やハーデースによるペルセポネーの誘拐についての目撃者となっている。まさに「お天道様は見ている」という感覚に近い。毎朝、曙の女神エーオースに先導されて、東の空から西の空に移動し、夜は黄金の盃に乗ってオーケアノス(大洋)を移動すると考えられた。
古代ギリシアでは太陽信仰はそれほど大きくはなかったが、ロドス島では主神として篤く崇拝された。
《参考文献》
- 『ギリシア・ローマ神話辞典』(著:高津春繁,岩波書店,1960年)
Last update: 2019/01/15