アテーナー

分 類ギリシア・ローマ神話
名 称 Ἀθηνᾶ〔Athēnā〕(アテーナー)【古代ギリシア語】
Minerva(ミネルウァ)【ラテン語】
容 姿鎧兜に身をまとい、槍を持った女神。
特 徴知恵の女神。織物、工芸の女神。戦の女神。
出 典ヘーシオドス『テオゴニアー』(前7世紀)など

都市国家を守護する戦略に長けた知恵の女神さま!?

アテーナーはギリシア・ローマ神話の知恵、工芸、機織、戦略を司る女神で、オリュムポス12神の1柱。ゼウスと知恵の女神メーティスの娘とされる。メーティスが身籠ったときに、ゼウスは彼女から生まれる子供が自分を倒して新たな世界の支配者になるという予言を得て、メーティスを呑み込んだ。そのまま子供はゼウスの頭に宿って成長し、頭痛を引き起こしたため、ゼウスがヘーパイストスに斧で頭を叩き割らせると、ゼウスの頭から完全武装した姿で誕生した。メーティスから生まれた子ではなくなったため、予言は成就されなくなった。

アテーナーは鎧兜に身をまとい、長槍を持ち、メドゥーサの頭が埋め込まれた盾を持った姿で描かれる。都市国家(ポリス)の守護女神として各地で崇拝された。信仰の中心地はアテーナイ市で、アテーナイ市に関しては、ポセイドーンと所有権を巡って争った神話が知られる。ポセイドーンはアテーナイの人々に塩水の泉を与え、アテーナーはオリーブの樹を与えたとされる。結果、人々はアテーナーを支持した。アテーナー女神と髪の美しさを競ったメドゥーサを怪物に変えた。ペルセウスはメドゥーサを退治した後、首をアテーナーに献上した。そのため、アテーナーはの頭がメドゥーサの頭が埋め込まれた盾を持っている。また、機織りで競ったアラクネーを蜘蛛に変えている。梟(ふくろう)を聖獣とする。

ローマ神話ではミネルウァに対応する。

《参考文献》

Last update: 2024/07/13

サイト内検索