アラクネー
分 類 | ギリシア神話 |
---|---|
Ἀράχνη(アラクネ―)《蜘蛛》【古代ギリシア語】 | |
容 姿 | 蜘蛛。あるいは現代では上半身が人間、下半身が蜘蛛の怪物。 |
特 徴 | 女神アテーナーと機織り勝負をして蜘蛛に変えられた。 |
出 典 | オウィディウス『変身物語』(8世紀)ほか |
機織りが上手で蜘蛛にされました!?
アラクネ―はギリシア・ローマ神話に登場する女性で、機織りが得意だった。女神アテーナーにも負けないと豪語し、女神と勝負したが、アラクネ―の織った布は見事だったため、女神の怒りを買って蜘蛛の姿に変えられてしまった。
ダンテの『神曲』「煉獄篇」(14世紀)では、「傲慢」の大罪を戒める例のひとつとして、上半身が人間、下半身が蜘蛛になったアラクネーが山肌に彫刻されており、ギュスターヴ・ドレもこのアラクネーを描いている。
現代のファンタジー小説や映画などでは、上述のイメージを元に、上半身が人間、下半身が蜘蛛の怪物として登場する。
《参考文献》
- 『Truth In Fantasy 事典シリーズ 2 幻想動物事典』(著:草野巧,画:シブヤユウジ,新紀元社,1997年)
Last update: 2020/04/08