アパテー
分 類 | ギリシア・ローマ神話 |
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Ἀπάτη〔apatē〕(アパテー)《欺瞞》【古代ギリシア語】 | |
容 姿 | 女神。 |
特 徴 | 欺瞞を擬人化した女神。 |
出 典 | ヘーシオドス『テオゴニアー』(前7世紀)ほか |
夜の女神、不吉な概念を次々に生み出す!?
アパテーはギリシア・ローマ神話の欺瞞・不実・不正・失望を擬人化した女神である。前7世紀の詩人ヘーシオドスが『テオゴニアー(神統記)』の中で言及している。夜の女神ニュクスのたくさんの子供たちの1柱である。
ヘーシオドスによれば、ニュクスはこの世に生まれると、単独で次々と不吉な概念を生み出していく。モロス(非運)、ケール(破滅)の一族、タナトス(死)、ヒュプノス(眠り)、オネイロス(夢)の一族、モーモス(非難)、オイジュス(苦悩)、ネメシス(義憤)、アパテー(欺瞞)、ピロテース(愛欲)、ゲーラス(老い)、エリス(争い)である。
《参考文献》
- 『ギリシア・ローマ神話辞典』(著:高津春繁,岩波書店,1960年)
- 『神統記』(著:ヘシオドス,訳:廣川洋一,岩波文庫,1984年)
Last update: 2023/05/06