タナトス

分 類ギリシア・ローマ神話
名 称 Θάνατος〔Thanatos〕(タナトス)《死》【古代ギリシア語】
容 姿翼を持ち、剣を持った神。
特 徴寿命を迎える人間の髪の毛をひとふさ切り落とし、魂を冥府に連行する。
出 典ヘーシオドス『テオゴニアー』(前7世紀)など

死すべき人間の髪の毛をひとふさ切り取る死神!?

タナトスはギリシア・ローマ神話に登場する死の神で、死そのものを擬人化した神。夜の女神ニュクスの子で、兄弟の眠りの神ヒュプノスと並んで描かれ、タナトスの永遠の眠りとヒュプノスの一時の眠りで対比される。死をもたらす存在であるため、『テオゴニアー』では「鉄の心臓と青銅の心を持つ非情な神」として描かれている。翼を持った神で、しばしば片手に剣を持つ。寿命を迎える人間の髪の毛をひとふさ切り取って、それをハーデースに捧げ、その後、魂を冥府に連れて行くという。

《参考文献》

Last update: 2021/09/26

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