2024年9月12日 常に原典に当たることの重要性!?

『エノク書』を読んで、アザゼルシェムハザの項目を更新したので、ついでに関連ワードとしてネフィリムグリゴリを更新することにした。

そんな作業の過程で、過去の自分の記述の誤りに気付く。ネフィリムの身長が「3,000キュビット」と書いてある。正しくは「300キュビット」だ。この誤りの出典は何かなあと思ったら、どうも『幻想動物事典』だったようだ。確かに『幻想動物事典』のネフィリムの項にはそう書いてある。でも、まあ、原典を確認しなかったボクが悪い。本を鵜吞みにしてはいけない。

ちなみに1キュビットというのは肘の長さを基準にした単位で、時代によって若干、異なる。一般的には46センチメートルくらいとされている。それで行くと、300キュビットは約140メートルになる。もしも3,000キュビットだったら、1,400メートルの大男ということになる。それではさすがに大きすぎるだろう。人間の女性と天使の間に生まれて、成長したら1,400メートルになるなんて、とても想像できない。140メートルなら、まあ、まだ許容範囲か。

ちゃんと一次資料に当たることは、とても大事である。ついつい、ね。サボっちゃうというか。本に書いてあるからいいか、と裏取りしないで突き進むこともある。資料がなくて原典に当たれないことだってある。でも、今はオンライン上に比較的、いろんな資料がアップされているので、昔に比べれば、事実確認がしやすい。それってとても幸せなことだし、手を抜いてはいけない。

というわけで、しっかりと原典に当たって裏取りを進めつつ、ネフィリムとグリゴリを更新した日である。