2024年9月6日 人類史で一番可愛い!?
ウェブニュースで「人類史で一番可愛い」というタイトルの記事があった。どうやら、山本美月さんがショートカットにしたらしい。記事元は西日本スポーツ。おそらくSNS上に「人類史で一番可愛いだろ」というコメントがあって、それを取り上げたのだろう。すごいタイトルだなあと思って、面白かったのでクリックして、どうでもいいニュースではあるものの、こうして取り上げてみている。
多分、こういうものの走りは「はしかん」だと思う。「1000年に1人の美女」としてピックアップされた。その後、「2000年に1人の美女」とか「4000年に1人の美女」とか……直近だと「2万人に1人の美女」とかが登場して、ドラゴンボールのようなインフレが発生していたわけだけど、ここに来て、ついに「人類史で一番」というパワーワードまで飛び出した。感慨深いなあ。もはやこれ以上を主張するなら、「哺乳類史」とか「生物史」、あるいは「地球史」みたいな人類を超えたところで議論するしかなくなってしまう。
こういう何千年とか何万年とかってなると、どうしてもケルト神話を思い出すボクである。『来寇の書』というのがあって、最初にアイルランドに入植したフィンタンが、その後、次々と転生を繰り返しながら、いろんな種族がアイルランドに入植しては滅びるのを語る物語である。こういうフィンタンみたいな人が、何世代にも渡っていろんな人々を見て、「ああ、何千人に1人の美女だなあ」と思うのかどうか。ついつい、そんなことを考えてしまう。てか、人間、たった80年程度しか生きないのに、何千年とか何万年の美女だとか、軽々しく評価するなよ、と思うよね。はっはっは。