2024年9月2日 のたまう輩。

よくお笑い芸人を腐すために「この芸人で一度も笑ったことない」「テレビに何で出ているか分からない」などとのたまう輩がいる。一体、このマウントってなんなんだろうね。笑ったら負けみたいな感覚があるんだろうか。

好き嫌いは人それぞれだから、そりゃあ、みんな、好きなお笑いや嫌いなお笑いというのはある。ボクは言葉を主体としたお笑いが好きなので、ラーメンズとかシンクロニシティが好きだ。鳥居みゆきも好きだ。反対に下ネタに走る芸風とか、オーバーな動きで笑わせに来る芸風とか、リアリティのない場違いなボケは、正直、あんまり好みではない。でもね。好みではないけれど、そういうのもひとつのお笑いとして成立していることはちゃんと分かる。たくさんの人が面白いと感じるのも分からないではない。単にボクが好きじゃないだけで、その笑いのツボみたいなものは概ね理解できる。

逆に言えば「この芸人で一度も笑ったことない」と安易に発言しちゃう人は、自分のお笑いリテラシーの低さ、自分の笑いに対する感度の悪さみたいなものを露呈している。誰も言わないけれど、それってマウント失敗ではないのか。

最近、自分のレベルの低さをやたらとPRする系の批判が増えている気がする。そんな彼ら彼女らには「単にあなたのレベルが低くて気づいていないだけですよ」と耳元で囁いてあげたくなる。だって、数多いる芸人の中で、テレビに出られているのはほんの一握り。絶対に誰かに面白いと思われていて、刺さっていて、だからこそテレビに出られているのだ。それを度外視してはいけない。

今、まさにボクの大好きな芸人が「この芸人で一度も笑ったことない」「テレビに何で出ているか分からない」という謎の攻撃に晒されている。とても複雑な気持ちだ。でも、ボクは何度も笑ったぜ? この自分の感性を、否定されたくはないんだよなあ。