2024年9月9日 人間が堕落したのは全部アザゼルが悪い!!
昨日は中国語の古典文献をいろいろと飛び回って読んでいたが、本日のターゲットは聖書だ。しかも旧約聖書偽典の『エノク書』。ああだこうだと頭を悩ませている。
『幻想動物事典』(著:草野巧,新紀元社,1997年)をランダムに開いたら、「アザゼル」だったもんで、『エノク書』なんかを読んでいる。『エノク書』が大迫力の作品であることは、大学生のときに一度、読んだことがあるからよく分かっている。天使たちが人間の女性に恋をして、妻にしようと画策し、罰せられる物語だ。
天使たちの思惑とは裏腹に、どんどん地上がメチャクチャになっていく様がよく描けている。人間と天使の間に生まれる子供たちは成長して巨人になり、世界は食糧難に陥るし、人間たちは人間たちで教えた技術や知識を駆使して、堕落していく。それを見て、遂に神さまが激怒して、四大天使が征伐にやって来る。最後は神さまによる大洪水だ。そして、天使たちは荒野の穴に放り込まれて拘束される。
この辺を掘り下げていくと、きっと、同人誌的には面白いんだろうなあ、と思う。いろんな堕天使と天使が入り混じるので、各人の間でいろんな物語を発想しやすそうだ。ウェブサイト「ファンタジィ事典」でも、そういう創作の一助となるような解説をすればよいんだろうけれど、ボクの移り気な感じがよくなくて、すぐに別の妖怪に手を出してしまうんだよなあ。わはははー。