テフヌゥト
分 類 | エジプト神話 |
---|---|
𓏏𓆑𓈖𓏏𓆘 〔tfnwt〕(テフヌゥト)《吐き出す》【古代エジプト語】 | |
容 姿 | 雌ライオンの頭部に太陽円盤とコブラを載せた女神。 |
特 徴 | 湿気の女神。シュウ(大気)との間にゲブ(大地)とヌゥト(天空)を産む。 |
出 典 | - |
最初の夫婦となった湿気の女神!?
テフヌゥトはエジプト神話の湿気の女神。雌ライオンの頭を持った女神として描かれる。イウヌゥ(ヘリオポリス)の創世神話によれば、創造神テム(アトゥム)の自慰行為によって、大気の男神シュウとともに誕生した。シュウとテフヌゥトは夫婦となり、大地の男神ゲブと天空の女神ヌゥトをもうけた。ゲブ(大地)とヌゥト(天空)が抱き合って離れないため、シュウは無理矢理に間に入り、天と地を引き離した。テフヌゥト単体で崇拝されることは少なく、シュウとセットで祀られる。
次第にテムが太陽神ラーと習合するようになると、シュウとテフヌゥトは太陽神の子とされ、太陽神の両目と考えられるようになった。そして、雄ライオンと雌ライオンで描かれるようになった。
《参考文献》
- 『図説 古代エジプト誌 古代エジプトの神々』(著:松本弥,弥呂久,2006年)
Last update: 2020/04/25