テーテュース

分 類ギリシア・ローマ神話
名 称 ΤηθύςTēthȳs〕(テーテュース)【古代ギリシア語】
特 徴オーケアノスの妻で、河川や泉の神々の母。
出 典ホメーロス『イーリアス』(前8世紀)、ヘーシオドス『テオゴニアー』(前7世紀)など

テーテュースはギリシア・ローマ神話に登場する女神で、天空神ウーラノスと大地女神ガイアの娘で、海神オーケアノスの妻である。オーケアノスとの間に、3,000の河の神(ポタモス)や3,000の河や泉の女神(オーケアニス)を儲けた。

『イーリアス』では、女神ヘーラーが、自分をクロノスから隠して育てたのは、オーケアノスとテーテュースだと説明している。また、オーケアノスとテーテュースは長い間、喧嘩をしていて、離れて暮らしているようだ。『イーリアス』の中では、ヘーラーがこれを仲裁しようと計画しているエピソードがある。

ちなみに、古代ギリシアの絵画では、テーテュースは額の部分に2対の翼を持っている。これが何を示すのかはよく分からないが、雨雲と関係するのではないかとされている。

《参考文献》

Last update: 2022/01/30

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