ポイベー
分 類 | ギリシア・ローマ神話 |
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Φοίβη 〔phoibē〕(ポイベー)《輝ける女》【古代ギリシア語】 | |
容 姿 | 女神。 |
特 徴 | ティーターン族。アポッローンとアルテミスの祖母。 |
出 典 | ヘーシオドス『テオゴニアー』(前7世紀)など |
ポイベー、アポッローンとアルテミスの祖母!?
ポイベーはギリシア・ローマ神話に登場する女神。クロノス率いる古き神々であるティーターン族の1柱である。天空の神ウーラノスと大地の女神ガイアから生まれ、同じティーターン族で兄弟のコイオスを夫に、レートー、アステリアーの姉妹を儲けた。レートーはアポッローンとアルテミスの母であるため、ポイベーとコイオスはこの2柱の神々の祖父母である。
ポイベーは《輝ける女》という意味で、その名のとおり、光明の女神だと考えられる。アルテミスの呼称としても用いられる。デルポイの信託所の支配の1柱とされ、大地の女神ガイア、掟の女神テミスに次いで、3番目に信託所を支配して、孫のアポッローンに譲ったとされる。
《参考文献》
- 『ギリシア・ローマ神話辞典』(著:高津春繁,岩波書店,1960年)
Last update: 2022/04/25