テミス

分 類ギリシア・ローマ神話
名 称 Θέμιςthemis〕(テミス)《掟》【古代ギリシア語】
Iūstitia(ユースティティア)《正義》【ラテン語】
容 姿月桂樹やお盆、松明を持った女神。
特 徴法や掟を擬人化した女神。季節と秩序の三女神(ホーラ)、運命の三女神(モイラ)の母。
出 典ヘーシオドス『テオゴニアー』(前7世紀)など

テミス、この世の秩序と神々の掟を司る!?

テミスはギリシア・ローマ神話において、法や掟を擬人化した女神である。ただし、掟とは言っても、古代ギリシアにおいては、人間の従う掟というよりは、この世の秩序や神々が従う掟のような側面が強い。天空神ウーラノスと大地女神ガイアの娘で、ティーターン族の1柱である。ゼウスは知恵の女神メーティスに次いで2番目の妻として掟の女神テミスを娶った。そして、季節と秩序の三女神(ホーラ)と運命の三女神(モイラ)をもうけた。

司法の正義は私に任せろ!?

中世以降、天秤と剣を手にしたテミスの絵が好んで描かれるようになったが、これはテミスが古代ローマのユースティティアという女神と同一視され、その後、キリスト教世界で、正義と法の象徴となって発展していった結果である。現在、司法の場で、正義の象徴として「天秤と剣を手に目隠しをした女神像」が表現されるが、これは古代ローマのユースティティア女神である。ユースティティアは「正義」を意味するjustice(ジャスティス)の語源にもなっている。古代ギリシアのテミスは、むしろ月桂樹やお盆、松明などを持った姿で描かれることが多い。

テミスは信託の女神でもあり、アポッローンの信託所であるデルポイの信託所は、元々はテミスのものだったとする記録も残されている。ゼウスの脇で助言するテミス女神が象徴的にオンパロスの上に座った姿で描かれた壺絵も残されている。

《参考文献》

Last update: 2022/04/24

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