アルテミス

分 類[ギリシア神話]
名 称Ἄρτεμις〔Artemis〕(アルテミス)【古代ギリシア語】
Diana(ディーアーナ)【ラテン語】
容 姿弓矢を持つ女神。
特 徴狩猟と山野の女神。後代には月の女神。男嫌いの潔癖症。処女神。
出 典ヘーシオドス『テオゴニアー』(前7世紀)など

潔癖症の女神、水浴びを覗かれ激怒する!?

アルテミスはギリシア神話の狩猟と山野の女神である。アルカディアやエペソスで崇拝された。ゼウスレートーの娘として誕生し、アポッローンとは双子の姉弟である。

大の男嫌いで潔癖症。あるとき、泉で水浴びしていたアルテミスを誤って覗いてしまったアクタイオーンは、アルテミスによって姿を鹿に変えられ、連れて来ていた猟犬に噛み殺された。

アポッローンと同様に弓矢を持った姿で描かれることが多い。アポッローンが太陽神とされたように、アルテミスも後代にはセレーネーと同一視されて月の女神とされるようになった。

アルテミスという語はアポッローンと同様、ギリシア語源とは考えにくいため、先住民族の女神だったと考えられている。

《参考文献》

  • 『ギリシア・ローマ神話辞典』(著:高津春繁,岩波書店,1960年)

Last update: 2011/07/18

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